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最近の記事

17Lands統計値で探検を行う(LCI環境)

0. はじめに  先日、17Landsの統計値(https://www.17lands.com/card_data)を使った以下の記事が投稿された。各カードについて、Top・Middle・BottomプレイヤーのGIH(Win Rate in Hand)の差を求め、差が小さいほどプレイヤー依存度の低いカードと判断するというものだ。  厳密に計算するなら、色毎の勝率の伸び率補正などの手順が必要かと思うが、参考にできる新しい指標を見つけよう、というアプローチは興味深いものだっ

    • MTG「指輪物語:中つ国の伝承」競技シールドイベント・メタゲームブレイクダウン【第3回お団子杯】

       「指輪物語:中つ国の伝承」(以下LTR)環境のオンライン競技シールドイベント「第3回お団子杯」が7月9日現在行われている。お団子杯はユーザー開催のイベントではあるが、MTG殿堂プレイヤーやプロツアー出場者、ArenaOpen賞金獲得者といった有力リミテッダーが数多く出場しているイベントであり、環境の理解度が高いプレイヤーが集まっている貴重なリミテッドイベントと言える。  予選ウィークエンドを翌週に控えている今、環境理解度の高いプレイヤーがどういった選択をしたかを知っておく

      • 兄弟戦争シールドTop8デッキリスト【第2回お団子杯】

        イベントページ: 1st (5-1) : Riverflow2nd (5-1) : Masahide Moriyama3rd (5-1) : Matsukasa104th (5-1) : Mitsutaka Kaneko5th (5-1) : Mako35336th (4-2) : shitodo harenochi7th (4-2) : Makihito Mihara8th (4-2) : yami

        • 兄弟戦争シールド優勝者デッキリスト:弱プールでの戦い方【第2回お団子杯】

           12月4日開催の第2回お団子杯では、スイスラウンド全6回戦を終えて全勝者不在の状態となった。マッチポイントが15のプレイヤーが5人存在しており、それぞれのOMW(対戦相手のマッチ勝率;いわゆるオポ)でも優勝者は決まらず、TGW(自身のゲーム勝率)によって優勝者が決まるという珍しい事態になった。  そして優勝されたのは、OMW58.3%、TGW78.6%という脅威のゲーム勝率をおさめたリバー氏だった。おめでとう!  リバー氏は、1週間前に行われた兄弟戦争環境のリミテッドA

        17Lands統計値で探検を行う(LCI環境)

        • MTG「指輪物語:中つ国の伝承」競技シールドイベント・メタゲームブレイクダウン【第3回お団子杯】

        • 兄弟戦争シールドTop8デッキリスト【第2回お団子杯】

        • 兄弟戦争シールド優勝者デッキリスト:弱プールでの戦い方【第2回お団子杯】

          優勝への望みを賭けた戦い【第2回お団子杯:対戦記録】

           12月4日開催の「第2回お団子杯」には、あまり表舞台に出ていない強豪リミテッダーが数多く参加している。例えば、これから取り上げる第5ラウンドの3-1同士の対戦「山辺カフカ 対 Mako」(敬称略)はそういった強豪リミテッダー同士の対戦になる。  山辺カフカ氏の主な成績はArenaOpenの連続入賞。VOW・NEO・SNCの各環境で賞金をかっさらった実績があり、その実力が本物であることを示している。VTuberとしても活動されており、今大会の実況配信もされている。  

          優勝への望みを賭けた戦い【第2回お団子杯:対戦記録】

          殿堂プレイヤーの解答・兄弟戦争シールド【第2回お団子杯】

           9月25日に「団結のドミナリア」環境シールドで開催された「第1回お団子杯」は、突如現れた殿堂プレイヤー・三原槙仁氏がチャンピオンとなった。  そして、12月4日現在開催中の第2回お団子杯・兄弟戦争シールドイベントにも三原氏は参加しており、大会連覇に向けて3ラウンドを3-0で終えている。  そんな強豪プレイヤーがどのようなプールを獲得し、どのようなデッキを構築したのかここでは確認してみよう。  デッキリストとプールは以下のリンクから確認できる。英語表記ではあるが、実際にプ

          殿堂プレイヤーの解答・兄弟戦争シールド【第2回お団子杯】

          兄弟戦争シールドイベント・メタゲームブレイクダウン【第2回お団子杯】

           兄弟戦争(以下BRO)環境シールドフォーマットで開催されているオンライン競技リミテッドイベント「第2回お団子杯」は、現在55名の方が賞金獲得目指して競っている。  彼らのデッキの分布から、BRO環境のシールド構築の傾向を確認してみたいと思う。  まず、デッキを色別集計した結果は以下のとおりである。  最大勢力は白青の18.2%。BRO環境のおいて白青は「兵士」のアーキタイプの色になっているが、実際のデッキを確認してみると兵士に寄せていないデッキも多い。白青という色はアー

          兄弟戦争シールドイベント・メタゲームブレイクダウン【第2回お団子杯】

          【観戦ガイド】兄弟戦争(BRO)シールド環境概説

           本日12/4開催のオンライン競技リミテッドイベント、第2回お団子杯は、兄弟戦争(以下BRO)環境のBO3シールドフォーマットで開催される。  BRO環境のリミテッドは、シールドとドラフトで大きく性質が異なる。シールドはほとんどやったことがない、という人も多いと思われるので、予めこの記事で環境を掴んでもらえれば幸いだ。  まず、BRO環境の中心は「アーティファクト」である。ウルザとミシュラというアーティファクトに強い関連性のある人物に焦点があてられており、旧枠アーティファク

          【観戦ガイド】兄弟戦争(BRO)シールド環境概説

          君は日本のオンラインリミテッドイベントを知っているか?

           新型コロナウイルス感染症の流行から、リミテッドの国内グランプリが開催されなくなって3年が経った。 MTG ArenaでもリミテッドのArena Openや予選ウィークエンドが開催されるようになったが、時差の影響も大きく、リミテッドの国内グランプリが再び開かれることを心待ちにしているプレイヤーは多いことだろう。  そんな中、『団結のドミナリア』環境で賞金制の国内オンラインリミテッドイベントが開催されたことを君は知っているだろうか?  プロツアー出場経験もあるおだんご氏主催

          君は日本のオンラインリミテッドイベントを知っているか?

          【MTG】「神河:輝ける世界」NEOリミテッド環境詳解

          0. はじめに 「神河:輝ける世界」(以下、NEO)の主にドラフト環境についてまとめる。シールド環境については、ドラフト環境についての知識が役に立つため、先にまとめた内容を下地として最後に軽く触れる。なお、リミテッドの主力はアンコモン以下のカードであるため、基本的にアンコモン以下のカードについて言及する。 1. 環境概要 NEO環境を一言でまとめると、「2ラウンド制の、テンポの大事なアドバンテージ環境」となる。これは、低マナ域から機能する「忍術」のメカニズムが優れていること

          【MTG】「神河:輝ける世界」NEOリミテッド環境詳解

          【MTG】主にVOW環境アルケミーフォーマットにおける、連続タップインを防ぐマナベース構築のための確率計算

          1. はじめに 現在のVOW環境アルケミーフォーマットでは、基本的に以下の土地でマナベースが構成されている。 基本土地 2色両面土地(ZNR・KHM) ボルトイン可能な裏面土地(ZNR) 確定タップインの裏面土地(ZNR) 氷雪ミシュラランド(KHM) 有色ミシュラランド(AFR) スローランド(MID・VOW) 見捨てられた交差路(Y22) ※ なお、シャドウランド(STX)は基本的に採用されないため、今回の話から除外する。  上記のうち、4・7・8は先

          【MTG】主にVOW環境アルケミーフォーマットにおける、連続タップインを防ぐマナベース構築のための確率計算

          MTG『イニストラード:真夜中の狩り』リミテッド環境コモンベース概説

          #0 はじめに Magic: The Gathering「イニストラード:真夜中の狩り」(以下、MID)環境のリミテッド環境をコモンベースで概説します。強いアンコモンも多い環境ですが、アンコモン以上はパックの出に左右されますし、他の方がより詳細な有料解説記事を書かれると思うのでそのあたりは割愛します。  MID環境の要点は3つです。 1. アドバンテージ環境である 2. 信頼性の低い除去が多い 3. 「青 ≧ 黒 ≧ 白 > 緑 > 赤」 以下、順番に確認していきましょ

          MTG『イニストラード:真夜中の狩り』リミテッド環境コモンベース概説

          【MTG】ヒストリック初心者がArenaOpenDay2で7-0するまでにやったことメモ

          1. はじめに 2021/9/11~13の期間で開催されたArenaOpenの2日目で7-0しました。フォーマットは「Jumpstart: Historic Horizons」実装から大きな大会がほとんど無かったヒストリックで、普段リミテッドばかり遊んでいる自分には馴染みの無い環境でした。  しかも、もともと参加する予定は無く、たまたま初日を抜けたから慌てて構築を考えた末の、まさしく「棚から牡丹餅」の成績だったと言えます。  そんな自分がArenaOpenで完走するまでにや

          【MTG】ヒストリック初心者がArenaOpenDay2で7-0するまでにやったことメモ

          MTG『D&D:フォーゴトン・レルム探訪』ドラフト環境コモンベース概説

          1. はじめに 『D&D:フォーゴトン・レルム探訪』(Adventures in the Forgotten Realms;以下AFR)のドラフト環境について、コモンベースで概説する記事です。ドラフトではコモンのプレイ頻度が最も高いため、コモン軸で環境を考えることが非常に重要です。  なお、アンコモン以上を踏まえたより詳細なものは、他の方が有料記事を書かれるかと思いますので、それをご期待ください。 2. AFR環境を簡潔に言うと 赤が強いため、赤を使うか、対策するかの2択環

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          MTG『カラデシュリマスター』ドラフト環境備忘録

          1. 本稿について 2020年11月12日にMTGA(MTGアリーナ)で実装されたカラデシュリマスター(以下、KLR)のドラフト環境についてまとめる。通常の新弾に比べてドラフトのプレイ可能期間が短いため、次回の再プレイ可能期間のための備忘録とすることが主目的となる。  リミテッドに関する内容であるため、注釈が無い限りは基本的にアンコモン以下のカードについて言及する点には注意してほしい。 2. 筆者・記事の信頼度について 筆者は「カラデシュ」「霊気紛争」の頃に復帰したプレイヤ

          MTG『カラデシュリマスター』ドラフト環境備忘録

          サイクリングデッキにおける最適な土地枚数の導出

          はじめに2020年4月に発売されたMagic: The Gatheringの新パック「イコリア」にて、「サイクリング」が再録されました。リミテッドでサイクリングを含むデッキを組んだ際に、土地の枚数に困った方もいるのではないでしょうか? 本稿では、リミテッドでサイクリングを含むデッキを構築した際の、最適な土地の枚数を計算によって求めていきます。 結論からサイクリングを前提とするカードの採用枚数を X とした時、最適な土地枚数は下表の通りです。 以下、土地の枚数を変更する理由

          サイクリングデッキにおける最適な土地枚数の導出