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本気で成功したい人だけに読んでほしい。Vol.6「私のワクワクの始まりの始まり」:恩師から学んだ経営学と帝王学

私のnoteを読んでいただき、いつもありがとうございます。

前回は私のワクワクがどのように始まったのか?始まりの始まりの、私の大失敗から学ぶ、過去の失敗やコンプレックスから、自分を解放する方法についてお話ししました。(Vol5はこちら

全部読むと約12分かかります。(日本人の速読平均1分400文字で算出)

今回は大失敗をどう乗り越え、美容師から経営企画職にどう職種転換をしていったのか、そこから学ぶ経営学と帝王学、交渉術について、お話ししたいと思います。

私の仕事人生の歴史.001のコピー2

Vol5までを読んでいただいた方は説明不要ですが、私の事を知っていただくことが目的ではなく、目的はあくまでも、私がこのnoteでお約束している皆さんの目的・目標設定を明確にし『皆さんの人生をワクワクに変える。』為です。

皆さんは自分の事とブリッジングしながら読んでいただけると嬉しいです。

”ブリッジング”=”橋渡し”です。自分の身の回りの事や、自分の”こころ”に橋渡しをしながら読み進むとあなたの人生はワクワクに変わりはじめます。

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さて前回の簡単なおさらいです。

1、自分が失敗をしてしまったとき、どう言う状態であったかを書き出す。

2、それを解決できる方法を合わせて書き出す。

そうすることで、失敗回避の方程式を導き出され、同じことが起こらなくなります。また起こってしまった場合もすぐに解決できます。

1、心の状態はどうだったか?

例:常にイライラしていた。

>解決方法:週末に1時間毎週運動をしてイライラ解消。

2、体(健康)の状態はどうだったか?

例:常に頭痛がある状態。

>解決方法:睡眠時間を6時間以上とる。

3、スキル(知識や技術)はどうだったか?

例:経営の知識が乏しかった。

>解決方法:読書する時間を1日30分は取る。

4、生活はどうだったか?

例:毎日が不規則な生活だった。

>解決方法:1日3回の食事を決まった時間にとる。

皆さんもやってみましたか?とても簡単なことです。結果の出る人と、出ない人の大きな違いは、行動する人としない人です。まずはやってみましょう。Vol4でお話ししたリモコンのお話しです。(Vol4はこちら

やってみた方は、一つの法則に気が付いたでしょう。課題は仕事力ではなく、人間力に原因と課題があるということです。

私の仕事人生の歴史.001のコピー

成功の技術に必要な「アクション(行動)」は2つに分けられます。

1、ルーティンアクション

毎日、毎週、毎月など一定期間においてどのくらい実行するかを決めて行うこと。

2、デットラインアクション

期日を決め、「いつまで」「何を」「どのように」実行するかを決めて行うこと。

私の仕事人生の歴史.001

過去の失敗を乗り越える方法は、この2つのうちのアクションのうち、ルーティンアクションが鍵になります。つまり、ルーティンアクションはあなたの人生に、心の安定を生み出し、失敗の可能性を低くする力があります。これを行えば、あなたの安心感も高まり、さらにあなたの人生の成功確率は数段高くなります。

「成功の技術」の鍵は、人間力を上げるルーティンアクションです。

私の仕事人生の歴史.002

さて、私は前回Vol.5でお話しした通り、独立した会社が倒産。職を失いました。ただし、運よく以前お取り引きをしていた、営業さんのご好意で新しく美容室を出店されるオーナーをご紹介いただきました。新店舗の店長をお探しでした。

私は収入ゼロの状態でしたので、藁にもすがる思いで、すぐにでもお願いしたいと、先方のオーナーとお会いし、先方も私を気に入ってくださり、すぐに再就職のお話は決まりました。

美容師の世界では自分が働いていたお店の近くに転職するのはタブーのような風習があります。

私もたまたま、再就職先のお店が以前働いていたお店の近くだった事もあり、私が美容師として一番お世話になった、以前勤めていたお店の先代社長に、挨拶に行くことにしました。先代社長は快くすぐに時間を作ってくださいました。

私:「絶対に成功しますと、タンカを切って辞めましたが、大失敗しました。本当に申し訳ないです。今は職がありません。知人の紹介でお誘いをいただき、再就職先が決まりました。以前のお店の近くですが、以前の顧客は一人も連れて行きませんので、お許しいただけますか?」

先代社長:「別のお店で働くことなんかない。戻ってきなさい。僕は君がうちのお店を辞めると言ってきたときに、君が一緒に会社を共同経営する相手のことを、僕がもっと調べるべきだったと反省していたんだ。」

先代社長のその優しい言葉に、私は思わず涙を流しました。

それと同時にこの先代社長の優しさに甘えるわけにはいかない。迷惑をかけた上に都合が良すぎると思いました。自分の中に無駄なプライドもありました。

私:「お言葉は本当に嬉しいですが、そんなに甘えることはできません。ゼロからもう一度やり直します。」

先代社長はそれ以上の無理強いはしませんでした。

先代社長:「頑張りなさい。」

そして、先代社長と別れ、翌日の朝に再就職先のオーナーにアポイントを取りました。「お願いします。」とお返事をするつもりで。

しかし、その日の深夜0時を過ぎた頃、一本の電話がありました。

その電話の相手は酔っぱらった、先代社長からでした。

先代社長:「明日の朝、もう一度話をしよう。とにかく明日の朝イチで僕のところに来なさい!」

次の日の朝

先代社長:「本社で働きなさい。君の希望だったよね。僕のところで経営の勉強をしなさい。」

そこまで言ってくださる先代社長にお断りする理由はもうありませんでした。

私:「ありがとうございます。一から勉強させてください。」

こうして、私は本社に勤務し始めました。

もちろん、順調とは言えないスタートでした。

FCサロンのスーパーバイジングの仕事を任され店舗訪問した際、あるオーナーに言われました。
FCオーナー:「一度会社を辞めて会社に迷惑をかけたような奴は、ウチのお店に入れない。ウチの店の敷居をまたぐな。」
私はお店に入る事もできず、ご挨拶する事も許されず、門前払いで帰らざるを得ませんでした。

ある会議の席では、「やめた奴が偉そうに。」そんな言葉も頂きました。

そんな時、先代社長は常に私に言いました。

「あきらめなければいい。」

確かにその言葉通りでした。
そう言われた私は、私をお店に入れないと言ったFCオーナーのお店に、自分の休みを使って毎週行きました。「入れてくださるまでは、何度でも来ます。」と。
その時、手を差し伸べてくださったのは、他のFC店舗のオーナーでした。私に来るなと言ったFCオーナーに掛け合ってくださったのです。
あきらめずに行動すれば、流れが生まれるのです。誰かが必ずその姿を見てくれているのです。

その時に私を門前払いしたFCオーナーは、のちに私のことを最も応援し、信頼してくださるFCオーナーになりました。本当に感謝しています。

商談の際にも、先代社長はいつも諦めませんでした。こちらの要望が相手に納得してもらえるまで、絶対に諦めません。

会社経営に最も大切なことは「諦めない」だと私は悟りました。

そしてもう一つ、私が学んだのは、「関係性構築」の重要性です。

顧客、上司、部下、同僚、取引先全ての自分にとってのステークホルダー(利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者)との間に、何よりも、関係性の構築が最も重要です。
誰かと何かを共にする場合は、アクションや行動をするのではなく、まずは「関係性構築」することに集中することです。

オープンマインドで自分自身を開示し、自分の考えや信念・理念を相手に伝えるのです。そして相手のパーソナル、つまりは人となりを知ることに集中します。

それをせずにアクションや行動、つまりは相手に指示をしたり、動かそうとしたり、ネゴシエーションしたりしようとすると大失敗します。私もこの失敗を何度も経験しました。

まずは「関係性構築」。これが鉄則です。

私は部下に対しオープンマインドする際、気をつけていることがあります。それは、部下の全ての行動を制限しないことです。Vol.3でお話しした、自衛隊で学んだ、行動ルールからの学びです。行動ルールを増やすことにより起こる弊害があります。それは脳死です。考えない人間になってしまうことです。(詳しい内容はこちら

部下に「こうして欲しい」を伝えるよりも、部下の行動全体に対して、10%だけ「これだけはやって欲しくない」を伝えるのです。

私の仕事人生の歴史.001

これは、これまで私が出会った「プロ経営者」と呼ばれる人たちが、まず最初の関係性構築の中でやる「共通点」です。(次回詳しくお話しします。)

そうすることで、「脳死した人間」にならず、「思考する人間」になるのです。

そして、先代社長のもとで学んだ、最も大切な経営の思想は、「常に紳士・淑女(ジェントルマン)であること」です。
会社のステークホルダーである、「顧客」「従業員」「取引先」「株主」「社会」全てに対して、常に紳士的・ジェントルマンであることです。

経営者たるもの、その身が正しくなければ、いくら命令しても部下たちは従わないものです。その結果、会社は乱れ、会社はすぐに経営不振に陥入ります。
これはいかなる時代でも変わらぬ、原理原則である帝王学ですが、これをきちんと理解し実践出来る人は意外に少ないものです。

「ジェントルマン(紳士・淑女的)」とは、どういう意味か。

「当たり前のことを当たり前に、礼儀正しく、そしてスマートに」です。

私のいた会社は、美容業界では世界的に大企業でしたが、日本では中小企業です。日本法人の本社は入社当初6名程度でした。ですから私は、運良く、会社組織のあらゆる部門の業務を経験することができました。

人事領域においては求人採用、人材教育。労務領域においては、給与制度(インセンティブ制度)や雇用制度や助成金。システム領域においては、基幹システムやポスシステムの導入。マーケティング領域においては、販促企画、広告宣伝戦略。イラストレーターやフォトショップの技術。経営企画領域においては、事業管理、店舗経営、店舗開発、FC経営、教育事業経営などなど。
自分でやれることはなんでもやりました。そして10年間でたくさんの経験を積ませていただきました。

その中で私が最もワクワクした仕事は経営企画のお仕事でした。
たくさんの人が喜んだり、幸せになったりする方法と仕組みを考えるお仕事です。

私はこの10年で、「人がワクワクする仕組みを構築すること」が、私自身のワクワクだと気が付きました。

しかしこの時はまだ、私は大切なことに気がついていませんでした。
自分自身が、本当にワクワクするという意味と仕組みを理解し、実践できていなかったのです。

先代社長は、とてもアーティスティックな方でした。感性に溢れ、常に顧客目線で物事を考え、常に社員を「家族」と想い、常に美容師と美容業界のことを想い、常に社会のことを考え、いつもご自身の家族を愛する、素晴らしい経営者でした。私の人生の中で最も尊敬する経営者です。
そんな先代社長は、私が本社に再入社して8年目63歳という若さで、ガンで亡くなりました。最期の最期まで全てにジェントルマンなお方でした。私は初めて人生で大切なひとをなくす、悲しみを知りました。

今も、先代社長は私の心のメンターです。

先代は最期にもう一つ、私に試練と経験を与えてくださいました。「事業継承」です。先代社長のご長男が会社を継ぐことになりました。ここから3年間沢山様々な苦労がありました。楽しくも苦しくもある3年間でした。

そして、この10年間での私の反省は、先ほどお話しした通り、お陰様で様々な領域を経験できました。つまりは器用貧乏状態です。どれも中途半端で、自分の得意と好きとワクワクを伸ばしきれなかったことです。

会社の状態も安定してきた38歳の時、私にこの反省を活かすチャンスが訪れました。

さていよいよ次回は上場企業への転職です。

引き続き、みなさまの人生が、もっとワクワクに包まれる事をお約束します。

みなさま今回も最期まで読んでいただき、ありがとうございます。感謝いたします。ご機嫌よう。

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