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「相手の立場に立つ」というスキル


いつもありがとうございます。
仲良しの5年生の女の子から時々手紙をもらうのですが、何故か全てローマ字で書かれている、学校事務のタクトです。
#おれのこと半分外国人だと思ってる説

今回は、「『相手の立場に立つ』は意識じゃなくて技術だな。」と思った話をしたいと思います。

先日、職員室でこんなことがありました。
4時間目の終わりごろ、職員室で食べる先生たちの給食準備で、いつものように用務員さんが配膳をしてくれていたときに事件が起こりました。

「あれぇ?数がいつもよりかなり多いし、合わないです。。。」と用務員さん。

いつもは給食食べる人一覧表(#本当はそんな名前じゃない )を見て、さらに急な変更(人の入れ替えなど)のメモがあればそれを確認して配膳してくれてるので数が合わないことは基本ないので、困っている様子でした。

変更のメモを見せてもらうと、学級閉鎖と市外出張があるために配膳数や分ける職員の変更や増減がたくさん。これは用務員さん(先生でない人)は難しいなと思い一緒に配膳する先生を確認して、これで良しと思っていた矢先、「やっぱり数が合いません。。余ります。。」と用務員さん。

その後、変更のメモを書いた先生が職員室に戻ってきたので、結局は、その余りは学級閉鎖に伴ってそのクラスに交流で給食に行っていた発達級の児童の分ということがわかり解決でした。

先生たちなら、学級閉鎖で担任分とかが職員室に配膳されるなら交流級の子どもたちの分も職員室に配膳されることがすぐ想像つくんですが、週に1・2回交代勤務の派遣用務員さんではわからない方も当然いるんですよね。

ここで言いたいのは、おたがいに配慮したはずなのに、情報伝達が上手くいかなかったということ。

担当の先生は、変更を伝えるためにわざわざプリントを1枚用意してさらにメモ書きの補足までしてくれてました。(めちゃ丁寧!)
受ける側の用務員さんも、わからないなりに、「何か急な対応があったのかな。」と職員に確認して対応してくれてました。
ちゃんとお互いに相手の立場に立って配慮してるはずなんです。でも、まだ十分ではなかった。

今回話した例は、仕事の中の些細な一場面ですが、他の場面であっても、お互いに配慮する気持ちはあるのに結果だけ見ると、“「相手の立場に立っている」が成立してない場面”が結構あったりするなぁと思いました。

「相手に立場に立つことが大事」って100万回くらいこすり倒されてるアドバイスですが、みんなが思っている以上にかなり結構難しいことなんだと思います。
#かなり結構

相手の立場に立つには、「相手を思いやる気持ち」みたいなことじゃなくて(それも大事だけど。)、「相手のことを知ってる」とか「相手の状況を理解してる」ことが重要・・・というか必須で、それを踏まえた上での振る舞いをすることが「相手の立場に立って行動する」ということです。

なので、「相手の立場に立つ」って、“優しさ”とか“思いやり”みたいなマインドの話ではなくて、ジャンル的にはスキル(技術)の方に含まれるんだと思います。

だからこそ、周りに対しての知識や経験を得ないと身につかないものになる。(気持ちだけじゃできない。)
でも、逆に言えば、ちゃんと努力や経験を積み重ねれば磨いていけるものだとも思いました。

特に?かはわかりませんが、様々な立場や年齢・経験の人が一緒に働く『学校』という場では、「そのほとんどの人と関わる立、かつ、「誰とも違う立場(唯一の行政職)」にある学校事務職員が、立場の違う人同士のつなぎ役になれるちょうど良いポジションにいるよーな気がしてきました。

学校に一人しかいないので、「孤立しがち」?な学校事務という仕事ですが、逆にそのポジションを上手く使って、人と人をつなげる学校事務職員になりたいです。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日も学校の子どもたちのためにがんばります。

学校現場からは以上でーす。


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