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虎の威を借りる言葉たち

 伝えたい内容がある時、それをどうすれば効果的に伝えられるかは多くの人が直面する課題。どれだけ言葉を綴っても、どれだけ言葉に熱を込めて喋っても、うまくいかないことは多い。ということで今回は効果的なコミュニケーションを実現するための有名な三つの手法、いわゆる「虎の威を借る」戦略を簡潔に紹介したい。

 一つ目の虎の威は、偉人の言葉の引用。自分の言葉だけで伝えるのではなく、歴史上で結果を出した方も私と同じことを口にしていますよ、と虎の威を借りる。

 例えば、アイデアは世の中にあるものの組み合わせから生まれるんです。と表現するだけでは陳腐だけれども「“Creativity is Just Connecting Things” by Steve Jobs」と伝えると、おぉ…!とインパクトが生まれる。

 二つ目の虎の威は、統計の数字の引用。自分の言葉だけで伝えるのではなく、具体的なデータで確認しても私と同じことが客観的に示されていますよ、と虎の威を借りる。

 例えば、アイデアのほとんどは顧客が求めていないものを作ってしまうが故に消え去っていくんです。と表現するだけでは弱いけれども「Top 20 Reasons Startups Fail "No Market Need" 42% by CB Insights」と伝えると、おぉ…!とインパクトが生まれる。

 三つ目の虎の威は、専門家の言葉の引用。自分の言葉だけで伝えるのではなく、その道を研究し続けている方も私と同じことを口にしていますよ、と虎の威を借りる。

 例えば、同じことを繰り返していても新しい物事は生まれないんです。と表現するだけでは弱いけれども「"馬車を何台つないでも汽車にはならない" by イノベーションの概念を生み出した ヨーゼフ・A・シュンペーター」と伝えると、おぉ…!とインパクトが生まれる。

 自分たちの言葉は残念ながら、そう簡単には人にインパクトを届けられない。だからこそ虎の威を借りていこう。結果を出した偉人の言葉を。客観的な統計の数字を。その道を研究する専門家の言葉を。

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