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アイデアの市場と規模

 新規事業やスタートアップのアイデアを考案すると必ず登場するキーワードに「市場」がある。けれども「市場」や「市場規模」といった用語が分かり辛いことから、簡単に整理して解説していこう。

 市場を簡単な言葉で表現すると、製品やサービスを売り買いする場所。店舗からオンラインまで取引の場は様々。例えばファッション市場という言葉は、ファッションに関連する製品やサービスを売り買いする店舗からECまで全ての取引場所。

 市場規模を簡単な言葉で表現すると、その取引の総量。例えばファッション市場で、年間100人が1万円の製品を購入すると仮定した場合、その市場規模は100人×1万円で100万円と表現できる。

 そんな市場の中で、特に魅力的な市場とはいったい何か、そのパターンを大きく分けて三つで紹介しよう。

 一つ目は、市場が成長している、もしくは成長が見込まれること。市場が成長する=製品やサービスを購入する顧客が増える=ビジネスチャンスがある、と言えるから。

 二つ目は、(特に市場が成長している段階で)市場に多くの企業が参入していないこと。プレイヤーが少ない=今後に顧客を獲得できる可能性がある、と言えるから。

 三つ目は、そもそも市場の存在が知られていない、もしくは市場が軽んじられていること。ここで顧客が満足する製品やサービスを提供することができれば、他の競合他社に先んじてシェアを獲得することができる、と言えるから。

 例えばビットコインの黎明期、スタートアップのイベントで仮想通貨に関連するアイデアをピッチする方がいたものの、審査員の方々に専門知識がなく、単なるギークの遊びや趣味として軽んじられた過去もある。

「市場」とは、製品やサービスが取引される場所。「市場規模」とは、その取引金額の大きさで、ビジネスチャンスの大きさとイコール。だからこそ、アイデアを考案する際は市場への着目を忘れず行動を重ねていこう。

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