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隠れず恐れず上司と向き合おう

「怒られたくない症候群」について、22歳の若手社会人を部下に持つオレンジパーカーを着たとある御方から投稿するよう依頼されたので、今回はそのテーマで記載を進めようと思う。

 社会に出たばかりの頃は、上司からの指摘や叱責に直面することが多々ある。メンタルが強い人はそれを容易に乗り越えられるけれども、これまで叱られる経験が少ないと適切な対応方法が分からなくなり、状況を悪化させる間違った方向に走ることも。

 例えば、失敗を隠すことで叱責を避けようとする、または上司の指摘がなければ問題を放置してしまう、といった具合に。その気持ちはとても共感できるものの、そもそも上司が叱る目的はメンバーに怒りをぶつけることではない。

 上司がメンバーを怒る主な理由の一つ目は、重要性を伝えるため。もし上司が優しくメンバーに接してしまうと、メンバーの取った行動が「特に問題ない」と誤って解釈され、より事態を悪化させる行動が繰り返される恐れがある。だからこそより厳しく接するもの。

 上司がメンバーを怒る主な理由の二つ目は、報告を急がせるため。もしメンバーが怒られないように物事を隠して進めてしまうと、その行動がミスや問題の火種を生むことにも繋がってしまう。早期の報告は問題を小さく保ち、迅速に対処するための訓練そのもの。

 上司がメンバーを怒る主な理由の三つ目は、対策を考えさせるため。もしミスを隠蔽することでトラブルが進行してしまった暁には、可能な限りその状況を挽回しなければならない。隠し続けても問題は改善しないからこそ、即時にすぐに対策を練り次の一手を打つよう促すため。

 もちろん、言い方がよろしくなくてパワハラ同然の上司もいるけれども、基本的には上司の叱責の背後にはチームの成長と改善の意図がある。この理解を胸に、隠れず上司と対話し、共に成長していこう。社会人としての活躍を目指す若手社会人の皆様の一助となりますように。

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