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スライド改善の進め方

「タクトさんのスライド、分かりやすいですね!」とコメントを貰うことが多い。その理由は単純明快で、フィードバックを元に改善を続けているから。自分一人だけで考えて作り続けたスライドほど、相手に響かないものはない。

 そんな自分が最も多く作っているのは講座スライド。先日も新規事業セミナーの講師として招待された際には、新たに約100枚のスライドを作り上げた。そんな自分が重ねているフィードバック獲得の工夫をメモしていこう。

 一つ目のフィードバックは講座開始前。そもそもスライドを見せて話し始める前に、参加された皆様が何を求めていらっしゃるかを確認する。

 例えば13:00スタートとお伝えすると12:45ぐらいから前倒しで会場やZoomにお越しの方々がいらっしゃるので、そこからまずはヒアリングを。「今日は何を期待されていますか?」「講座後にどうなっていれば満足でしょう?」といった具合に。

 そうすることで、自分の作り上げたスライドと相手が求めている内容との差分を洗い出すことができ、盛り込む内容の改善が果たせる。

 二つ目のフィードバックは講座中。スライドを見せ口頭で説明する際に、参加されている皆様の表情を確認する。

 人の反応は非常に分かりやすく、何か理解できない内容が出ると、無意識に表情が歪んだり首を傾げたりしてしまうもの。残念なことに「分かり辛いところ、ありませんか?」なんて聞いても羞恥心が先立ち誰も教えてくれないからこそ、振る舞いをヒントに。

 そうすることで、自分が作り上げたスライドのイメージや言葉が理解されているのかを把握することができ、盛り込む内容の改善が果たせる。。

 三つ目のフィードバックは講座終了後。講座に参加をされた皆様同士が振り返りで口にする内容を聞き続ける。

 講座終了後のアンケートも有効だけれども、残念ながら詳細なフィードバックを得られることは稀。「気付いたことや学んだことをお互いに伝え合ってください」とお願いすると、率直な感想が自由に飛び交うもの。

 そうすることで、「大変良かった」「もう少し説明を」といったヒントにならないアンケート結果から離れ、盛り込む内容の改善が果たせる。

 いつだってスライド改善のヒントを得られる。講座が始まる前の期待値の確認。講座が始まった後の皆様の表情。講座が終わった後の振り返り。そうやってフィードバックを積み重ね、相手にとって価値ある内容に仕上げていこう。


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