少し気が早いのですが、PCだと1ページで表示できない数の記事を公開するにいたったので、目次的な記事を用意しました。 新規事業開発の実行者向け記事
大企業の新規事業開発をご一緒する中で「新規事業を経験してから、日常業務への向き合い方が変わった」とお伺いすることが多くあります。 ご本人からお伺いすることもありますし、その上長からお伺いすることもあります。 また、新規事業に関する研修/ワークショップでも、視野・視座・視点の変化を実感されたことがあるのではないでしょうか? 実感は多くの方がお持ちだと思いますが、そのメカニズム(というほどではないにしても、つながり)をまとめてみたのが今回の記事です。 同じことを経験するに
新規事業開発の仕事をしていると、「新規事業の成功/失敗の定義」や「成功/失敗事例」についてご質問をいただくことがよくあります。 端的に回答をまとめると、「新規事業の成功/失敗の定義は企業毎に異なってしかるべきなので、定義していきましょう」、「貴社の定義に照らし合わせると…」「成功/失敗事例というよりは、貴社にとって参考になる事例は…。このような切り口では…」といった回答になります。 企業毎に新規事業の成功/失敗を定義することも当然重要で、今回の記事でも少し触れますが、より
自分が悩んでいることは、他の人がとっくの昔に答えを出している。そんなことはよくありますよね。 同様に、直感的に理解していることが実はすでに実証されていたり、体系化されたりしていることもよくあります。勉強不足を痛感するばかりです。 今回の記事の結論を先取りすると"「まずやってみる」という言葉の確からしさは、ある研究で実証されていた"というものです。今回は伊丹先生の新著『中二階の原理』を参考にしています。 新規事業開発を進めている方にとって、背中を押す内容になっているかと思
事業アイデアを考えたり、伝えたりするときによく出てくる要素は、「顧客」「課題」「解決策」の3つだと思います。 「誰の、どのような課題を、どのように解決するのか」という形で、非常にシンプルに事業アイデアを整理できるためです。 ただ、「課題」という言葉を使ってしまうと、マイナスをゼロにすることや、社会課題のような壮大なものに意識が行ってしまう傾向があると考えています。 念のための補足ですが、マイナスをゼロにすることや、社会課題のような壮大なものを取り扱う"課題ドリブン"も重要な
これまでこのnoteでは、新規事業開発に関する考え方・進め方を発信してきましたが、今後は現場での取り組みも発信していけたらと思います。 今回はその一環で直近ますます増えている「地域での取り組み」をご紹介します(地域企業さんとの取り組みはなかなか紹介できないことが多いため、セミナー中心のご紹介です)。 Relic / インキュベーション事業本部 / ストラテジックイノベーション事業部の仕事に少しでもご興味のある方にご覧いただければと思います。 2022.8.20 福岡福岡
「新規事業開発を通じて実現したいのは事業成果か、組織成果か」 ある目的を実現するために、有効なアプローチ(実現手段)を選び、実行していく。という話に違和感を持たれる人は少ないと思いますが、「ある目的」が複数あり、二律背反になっていて話がまとまらない、活動を束ねられない。そんなお話をお伺いすることがあります。 『ビジョナリー・カンパニー』では、複数の目的の達成を同時に狙うことを"ANDの精神"、二律背反のままどちらか片方の達成を狙うことを"ORの精神"と表現しています。ビジ
前回に続き、個人的好みに従ったイタリアの話です。今回は特に特徴的な事業に関する記事です。「事業編」ではあるものの、内容からすると今回も「産業」と表現した方が適切かもしれません。ただ、前回ご紹介した内容よりはミクロな取組みの話ということで「事業編」とさせてください。 特に地方での事業開発に携わっている方に参考になればと思います。 アグリツーリズモさっそく事例の紹介に入ります。まずはアグリクルトゥーラ(農業)とツーリズモ(観光)が合体した「アグリツーリズモ」です。 ゆっくり
イノベーションやスタートアップという観点では、アメリカや中国が目立ちますが、産業創出やある事業領域ではイタリアが参考になるのではないかと思っています。 単に私がイタリアが好きなだけなので「いや、これはドイツの方が進んでいるのでは…」「実はこの観点でもアメリカの方が参考になるのでは…」ということはあると思いますがあしからず…笑 ということで、今日は「イタリアの概観」「産業」といった観点で記事を書きます。そのうち、「Ⅱ」として「イタリアの事業」も取り上げます。 産業創出に携
今回は農業分野の新規事業をまとめようと思います。これまで業種/業界/領域毎の新規事業の方向性をまとめていましたが、今回「これまで農業をしていた法人/個人がどのような新規事業を行っているか」というよりは、他業種/業界からの参入も含めて事例を見ていこうと思います。 後述の通り、課題も解決余地も大きいというだけでなく、『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』で活き活きと描かれているようにポテンシャルも大きな分野だと思います。 新規事業を進めている方に参考にしていただくのはもち
「リーンキャンバス」は新規事業でよく使われるフレームワークです。 リーンキャンバスだけで検討を深めたり、検証結果をまとめたりするのは難しく、当然意思決定を引き出すのは難しいという面もありますが、初期段階、事業アイデアの仮説を立てたり、構成要素間の整合を確認するには適したフレームワークですよね。 最近、クライアントとのやり取りで「三井の越後屋」をリーンキャンバスに落とし込んでみたので共有します(呼び捨て表記になってしまい、失礼を承知しているのですが、「三井の越後屋」で1単語
新規事業のアイデアを考えたり、アイデアを企画に仕立てたりする際、「自社の強みをどのように考えればよいのか」という質問をいただきます。自社のことだからこそ、認識するのが難しい「強み」。 製造業やエンタメにおける「新規事業の方向性」(製造業についてはこちら、エンタメについてはこちら)をまとめており、現業から軸をずらす「強制発想」の方法をご紹介していますが、単純にずらすだけでは新規事業のアイデアにはなりません。 自社の強みが活きなければ、勝てる見通しも立てられず、ひいては取り組
前回「製造業の新規事業の方向性」をまとめました。今回は「業界/領域毎の新規事業の方向性」シリーズの第2弾ということで「エンタメの新規事業の方向性」をまとめます。 エンタメに携わる方はもちろん、新規事業開発全般でより具体的な考え方・事例を知りたい方もぜひご覧くださいませ。 新規事業の方向性(おさらい)前回もご紹介しましたが、「新規事業の方向性」を検討する際にはまず「新規事業開発の目的」と「狙う事業領域」を整理・検討しておきましょう。 目的や会社として狙うべき/狙える事業領
これまで、やや理論的/概念的な記事を書いてきましたが、具体的な業界/領域における新規事業開発の考え方や事例なども発信していこうと思います。特に「業界/領域毎の新規事業の方向性」をまとめようと考えています。 今回は、(結局のところ冒頭は理論的/概念的な内容になってしまいますが)ベースとなる考え方と、製造業における新規事業開発の考え方・事例をまとめます。 製造業に携わる方はもちろん、より具体的な新規事業開発の考え方・事例を知りたい方もぜひご覧くださいませ。 新規事業の方向性
新規事業のあらゆる領域・側面で活動をしている株式会社Relicの小森です。 本日は新規事業において様々なマーケティングというものが存在し、そのことを意識することで有効な活動が展開できるということを紹介します。 新規事業にご興味がある方、新規事業を推進されている方はもちろん、マーケティングの理解を深めたい方にも参考にしていただけると思います。 少し文章が長くなってしまったので、ご興味のある章からお読みいただければと思います。 新規事業にまつわる3つのマーケティングとはズ
先日、久しぶりに実家のある愛媛県松山市に帰省しました。 松山に限らず、ふと地方に来てみると、東京の普通が普通じゃないことを感じますね。海外でも同じことが言えて、言い古された話ですが、日本の普通が普通じゃないことがわかる。コロナ禍でこのような「相対化」の機会が減ってしまったので、これからちょっとずつでも意識して増やしていきたいものです。 さて、今回の記事ですが、地方創生において考えるべきビジネスモデルについて書こうと思います。地方創生、事業開発にご興味のある方、ぜひご覧くだ