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わくわくドリブンの事業開発

事業アイデアを考えたり、伝えたりするときによく出てくる要素は、「顧客」「課題」「解決策」の3つだと思います。
「誰の、どのような課題を、どのように解決するのか」という形で、非常にシンプルに事業アイデアを整理できるためです。

ただ、「課題」という言葉を使ってしまうと、マイナスをゼロにすることや、社会課題のような壮大なものに意識が行ってしまう傾向があると考えています。
念のための補足ですが、マイナスをゼロにすることや、社会課題のような壮大なものを取り扱う"課題ドリブン"も重要な事業アイデアの考え方です。

個人的には、「顧客」「課題」「解決策」と言っているときの「課題」は、「現状と理想状態の差分」すなわち"わくわく"も包含しているのですが、「課題」という言葉の印象から無意識に課題ドリブンになってしまうリスクは認識しています。

今回は"課題ドリブン"とは異なる、"わくわくドリブン"の考え方を整理していきたいと思います。

生煮え部分もありますが、特に新規事業のアイデアを考えている方にとって、ポジティブな事業を志向/思考するときの参考にしていただけるのではないかと思います。

※「●●ドリブン」というと「アイデア創出の4つのアプローチ」(下図)と混乱させてしまうかもしれませんが、課題ドリブン・わくわくドリブンは「アイデア創出の4つのアプローチ」をより活用できるように"やわらかく"表現したものと捉えていただければと思います。

note用図表_#14

"課題ドリブン"と"わくわくドリブン"

さっそく2つの事業アイデアの思考を図化してみます。

スライド2

課題ドリブンは大雑把に言うと「(何らかの軸に従って評価したときの)マイナスをゼロにする」ことを指し、検討要素は「顧客」「課題」「解決策」が適しています。

一方、わくわくドリブンは、大雑把に言うと「ゼロをプラスにする」ことを指しています。
この場合、先述の通り「課題」という言葉を使うと思考しにくいので、検討要素は「顧客」「欲求」「実現方法」とするのがよさそうです。

両者とも「現状と理想状態に差分がある」ということは共通しているので、これまでその「差分」が「課題」と表現されてきたのだと思います。

"欲求"の着眼点

これまで別の記事でも触れましたが、一般的には「マイナスの状態」は「プラスの状態」よりも把握/検証しやすいため、課題ドリブンの方が進めやすいと言えるでしょう。

わくわくドリブンで言う"プラスの状態"や"欲求"は様々な方向性があり、「顧客」「欲求」「実現方法」という検討要素が決まってもなかなか思考が進まないことも多いと思います。

欲求というと、マズローの欲求ピラミッドが有名ですが、それだけではなかなか手に馴染む「欲求」が見つからない…。

そこで、私の考えもまだまだ生煮え状態ではありますが、いくつか"欲求"の着眼点をまとめてみます。

スライド3-2

「欲求」そのものを見つけるために、「欲求を満たす行動」と「欲求が満たされた結果」に分けて着眼点を整理してみました。

「欲求を満たす行動」と「欲求が満たされた結果」に加えて「顧客」の候補を組み合わせれば、具体的な「欲求」そのものを強制発想していけるかなと思います。

まとめ

「マイナスの状態」を解消する = 課題ドリブンはもちろん意義深い取り組みですが、この記事の中盤でお伝えした通り、課題ドリブンの方が進めやすい。そうすると課題ドリブンの方がレッドオーシャンに飛び込んだり、コモディティ化に直面したりする可能性も高いと言えるでしょう。

そういった意味で、「顧客」「欲求」「実現方法」を意図的に意識/活用して、わくわくする事業開発を日本全体で増やしていければと考えています。


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