コンビニと豊かな暮らしの関係性を田舎のコンビニ事情から考えてみた。
こんにちは、地方公務員の新家です。北海道猿払村に勤務しています。今日は、長女と話していて話題となった、田舎のコンビニに関する事について綴ってみます。
まず、大前提として猿払村にあるコンビニは猿払村民の暮らしを支えてくれています。この存在は本当に大きいと思います。
その上で、コンビニの数・種類や距離が豊かな暮らしに必須なのかという事を考えてみました。
結果はNOです!そのことについて、説明していきましょう。
さて、長女が暮らす名寄市は人口26,561人(2022年2月末)なので、猿払村2,609人(2022年2月末)よりは都会、でも札幌市の人口1,971,279人(2022年2月1日現在)から見ると当然田舎といえます。今回は猿払村を田舎、名寄を都市、札幌を都会と称するとしましょう。
田舎と都市の機能で大きく変わる点として、買い物の利便性が取り上げられると考えます。暮らしの営みに買い物は不可欠であり、食料にしろ、日用品にしろ、衣料にしろ自給自足することは不可能ですね。
全国1,700ほどの自治体で暮らしを営む人がいるなか、人によって満足する環境が違うので一概には言えませんが、都市の方が利便性が高いですよね。一方で、利便性が低いながらも暮らしを継続していくことは可能で、それは日本の流通網や流通システムの能力の高さの現れだろうとも思います。
オンラインで買い物すれば、北海道猿払村にも在庫があれば、2、3日で到着します。本当に便利なものです。
さて、コンビニの話。猿払村にはコンビニが1店舗あるのみ。ちなみに役場所在地区にコンビニは存在しません。これは、北海道の中でも非常に珍しいことではないかと思っています。猿払村の役場が国道沿いの地区にないことも要因の一つかと思います。
その1店舗には、私の自宅から徒歩圏内ではなく約5.2kmでして、車で5分ちょっとという場所に位置しています。田舎のマチでは、コンビニが1軒しか無いということも珍しくも無いでしょう。
長女が暮らす名寄市の住宅からは、徒歩3分圏内にコンビニがあります。この点で考えると、私の自宅に住むより利便性が高いといえますね。ただ、近くにあるのはセイコーマートだけ。ローソンやセブンイレブンは2kmほど離れているので徒歩で30分くらいかかるみたいです。コンビニにいくために30分歩かなければならないということは、自分の中では徒歩圏内とはいえません。ただ、自宅の位置によるものの、車があれば数分で3種のコンビニに到達できるのは羨ましい限りです。
一方で、札幌だとセイコーマート、セブンイレブン、ローソンに加えてファミリーマートもたくさんあります。立地にもよりますが、4つのコンビニが徒歩圏内ということもあるでしょう。この点は、猿払村に住んでいる者からすると羨ましい限りです。
では、複数のコンビニから選択できることが豊かな暮らしの条件なのでしょうか。そうだとしたら、猿払村は1つのコンビニしかないので豊かな暮らしでは無いということになります。
実際に私は42年間猿払村で暮らしていますがそれほど不便と思うことはありません。何店舗もあったり、近くにあったら、便利なのでしょうが無くて困るというほどでもありません。
これは、田舎に住んでいるものの負け惜しみなのでしょうか。コンビニに何を求めるかという点でも変わってくるかもしれません。
考察1
身近にコンビニがないからか、毎日通うというような習慣がない。
考察2
そもそも車社会なので、徒歩で買い物に行くという習慣がない。役場所在地にコンビニがあったとしても、大多数の方が車で向かうはず。
考察3
トドックやイオンネットスーパーなどで自宅に届けてくれる買い物サービスがあって便利。特に重い商品など。
このようなことから、たくさんの種類のコンビニがあったところで、それほどの回数を行くかというと、私の場合は疑問が残ります。それぞれに、人気や良い商品はあるでしょうから、その都度行く店舗を選べる楽しさなどはあるとは思います。
ただ、現実的に人口規模などから考えても4つのコンビニ店舗が設置されることなど想像もできません。
こういうことから、たくさんの店舗があった方がそれは便利だろうけど、そうじゃないと豊かな暮らしができないということにはならないと考えます。
田舎だからこそ、海のマチだからこその食の恩恵や、自然環境の恩恵など都会では享受できない良さもたくさんあります。
コンビニや買い物環境だけに豊かさを頼るのではなく、違う形で勝負していきたいものです。
以上から、コンビニが少なかったり、遠かったりすると便利とは言えないものの、豊かな暮らしを送ることができないとは言えないと結論づけます。
本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。また、次の記事でお会いしましょう。