悩み、殺す!

「あたし将来悩んでる!」という、どうしようもない内容の電話がかかってきて、朝八時半に起こされた。

持論だが、将来を考えて明るくなるやつなんていない。

そんなことよりも、どうにも動かない今現在を、どうにかこうにかしてズイズイ動かすしかないのが人生だ。あくまで自分の。

正社員、サラリーマン、勤続年数、みたいなライフスタイルから育まれる不安は、僕には想像もつかないが、「会社が守ってくれる!」という幻想にしがみついたことで、「守ってくれないなんてひどいやつだ!」というヒステリーを起こしているのではないだろうか。

自分を守れるのは絶対に自分しかいない。というか、他人に自分を任せるのはリスクがありすぎる。自分が落っこちて一番嫌なのは自分なのだから。

もう「将来のことなんてどうでもいい」とある程度割り切ってやっていかないと、やってられない。

ていうか日本人として生まれた時点で、そんな危機的境地にはならない。

自分一人を餓死させないぐらいならば、何とかなる。それぐらいのインフラはこの国にはある。

それでも嫌なら、死について考えるといい、という実験結果がある。

誰しもいつか死ぬのだ。

ケンブリッジ大学研究員のジジイが頑張っているから、老衰死は将来的に無くなる可能性があるが、まだまだかなりの確率で、人間は生命活動停止の恐怖と闘わねばならない。

そう考えると、本日も僕たちが活動できたことは希少価値極まれりだ。

いつか死ぬ!と思えば「将来の悩み」なんて素っ頓狂にしか感じないではないか。現状の灰色の毎日を、もう少しマシな色にしたくなるのが、人情ではないだろうか。

それもこれも嫌ならば、強い酒でも飲んで家でひっくり返っていた方がいい。さらに咳止めシロップをがぶ飲みすればいい。

ドラッグというと、すぐに取締法違反的なことばかり考えるひとがいるが、合法的にラリれる方法が日本にはいっぱいある。わざわざ違法とされていることをする必要が無い。

必要無いのが一番だが、ラリってないとやってられんのよ!というならばそれも手段の一つだ。自殺するよりはマシだろう。「大脳新皮質がマヒして、つらいことを考えなくて済む」というのは立派なメリット、薬効だ。

そ起きたらバッドトリップしているだろう。二日酔いも同じだ。反動で一気にセロトニンが削られて、死にたい気持ちでいっぱいになる。

そしたらまた朝から飲んで、シラフの状態を人生から消してしまえばいいのだ。徹底的に現実から目を背ければ、ラクになれるし、身体をぶっ壊して早いとこ死ねる。

こういう死因を「死を早めた」と表現することが多いが、僕は「ここまで延命したのだな」と思う。そうまでしないと生きられなかったひとの命を、ギリギリそこまで繋いだのはその中毒物だ。

それに死ぬのが一番の省エネなのは間違いないし、「将来」とかいうものを完全に消失させることができる。

それもまた嫌ならば、筋トレするしかない。

「メンタルの維持には運動が必須」というのはあらゆる論文に書かれているが、最近は「筋肉の肥大化が効果として最大」というものにマイナーチェンジしている。

有酸素やジョギングもセロトニンの生成に効果があるし、毛細血管の活性化にもいい影響がある。

だけど、セロトニンの生成量で言うと、筋肉をデカくするのが一番話早いのだ。

筋肥大が骨格筋の遺伝子発現を変えて、セロトニンの生成量自体を上げるんだから、悩みの処方にはベストだろう。

こう書いていくと、「悩んでる」なんてそこまで深刻じゃないのだ。解決方法がいくつもあるのに手を伸ばしていないならば、もう「悩むこと」を選んでいるとしか思えない。悩みや葛藤を娯楽として、捉えるのが一番いいのだろうか。

「女のひとの悩みなんて、ハイハイ聞いてりゃいいのよ!」と、むかし年上に言われたアドバイスがここに来て身にしみる。それができればもう少しモテるのだろうか。

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