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1000億%自殺しなくなる方法

緊急事態宣言。

またしても日々が締まる。良い悪いの話をすることはできないのだが、痛い。

恒常的にうつ状態にあるので、ジアゼパムという薬を飲んでいる。こいつは即効性に優れていて、大変重宝している。

憂鬱が巨大な布団のように覆いかぶさってきて、ここ数日はジアゼパムの頓服が増えてしまった。全国のジアゼパムフリークたちはみんな使用量が増えたのではないだろうか。

バンドマンだけじゃないだろうが、音楽屋はもうヘトヘトである。自分でコントロールできない事案に頭を抱える心的ストレスは大変重い。その重量で頭がい骨が陥没しそうである。

仕事の楽しさの定義は『個人で決定できる裁量がある程度あること』だそうだ。
どんな業務であっても、自分で何も決められなければつまらない。「仕事」ではなく、「作業」になってしまう。

音楽はどこへ向かって飛んでいけばいいのか、航路を見失っている。
墜落するわけにもいかないので、飛び続けるしかないが、どこに向かって飛べばいいのかが分からない。決められる裁量を失い、上空をひたすら旋回している。

悲痛めいていても仕方ないのだが、こういうときはどうすればいいのだろう。牙を研いで待つしかないことは分かっているのだが。だがしかし!と絶叫したくなる。

賢者、先人たちのアドバイスに従うならば、こういうときは行動から変えるといいそうだ。たしかに実動にはネガティブな考え方を吹き飛ばすパワーがある。難しく言うと「認知的不協和の解消」という言葉にあたる。

だが「まぁ楽しくもないのに笑えないけどな」という囁きに吸い込まれてしまいそうになる。
こんな時、「嗚呼、俺は落ち込んでいる」と気付く。ハッとしながらジアゼパムを一錠飲み込む。薬効というのはじつに素晴らしく、結露した窓を拭くように不安が和らぐ。

「不安なときは美味い物を食うといい」と先輩が言っていたのを思い出した。後ろ向きながらも進もうとするのが大事だ。

ちなみにこの世で一番美味い食べ物はマクドナルドの中にある。
全体的に糖質と脂質で構成されていて、栄養素がほとんどない。代わりに生きる希望が詰まっている。ビルゲイツも常食していたと聞く。人間は結局、マクドナルドに帰結するしかないのかもしれない。

自殺の名所と呼ばれる東尋坊や富士の樹海には「ちょっと待てよ」という救済アイテムがいくつかある。しかし、こんなものは何の役にも立たない。

死のうとしているのだ。「あなたが死んだら悲しむ人がいるわよ!」なんて言葉は犬にでも喰わせておけばいいのだ。

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1000億%踏み止まる方法がある。マクドナルドに行く。ただそれだけだ。

そんなに自殺者を減らしたいなら、『マクドナルド三途の川前店』を展開するだけでいい。ビッグマックやチキンナゲットを食った直後に飛び降りる人間はいない。

自害するとき、首吊りや飛び降りなど重力を利用するパターンが多いが、マクドナルドの商品は消化するまで重力を無効化する。強制的に引き出された希望という浮力によって死ねなくなるのだ。

マクドナルドは体には良くないのかもしれない。だけど一番健康に害があるのは、タバコでもトランス脂肪酸でもない。自殺だ。死ぬのが一番健康に良くないのだ。

今週は爆裂な寒波も来る。今一度、浮かび上がりたいひとは多いはずだ。「i'm lovin' it!!!」と油の匂いが充満した店内で奇声を上げていこう。

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