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音楽を作るために考えていること

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2018年2月の記事一覧

二つの考え方がある話

生きていると、合うひとと合わないひとがいる。好きなひと嫌いなひととは違う次元の話だ。

「合わない」とは、一緒に何かをしていて「このひととは合わないなぁ」と感じる、あのモヤモヤを生む対象のことを指す。

「仕事は金を稼ぐ場所」と考えるひとと、「仕事は自己実現の場所」と考えるひとが共生していくのは難しい。

とにかく儲かる音楽を作りたいというメンバーと、とにかく楽しくやりたいというメンバーが一緒にや

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22時の話

時計は22時。

ここは22時に更新予約されている。

世界が滅亡したり、noteが滅亡していなければ、この記事が更新されているはずだ。

そしてきっと22時なはずだ。

ずっと22時でやってきた。日刊にしてからずっとだ。

では、なぜ更新が22時なのか。

たぶんこの時間が好きだからだ。

夜と深夜のあいだ。
早い時間ではないが、眠りにつくならば「早い時間」にカテゴラ

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旅に出るならの話

「嫌い」が多いよりも「好き」が少ない方がキツイ。
もちろん「死にたい」が多いよりも「生きていたい」が少ない方がやっかいだ。

「『嫌なこと』を全部取り払ったらそれでいい」なんて世の中うまくできていない。

解散する際にロックバンドたちは理由を求められる。

その理由の多くに「嫌なこと」があがる。

音楽性の違い、仲違い、金銭、体調。

いろんな「哀しさ」を期待して聞かれる。 

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さびしさはチャンスの話

さびしさを感じるときがある。

「自分はこう思うけどまわりは違うらしい」と悟ったときだ。

後は「自分はそれが大好きなのに、みんなはそうでもないとき」もだ。

「全然いいと思えないものが、世間でウケているとき」もかもしれない。

「みんなが大喜びしているのに、イマイチ感動できないとき」もだ。

まわりと感情の起伏が揃わないとさびしい。これは世情にせよ、小さなコミューンにせよ同様

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デストロイヤー

デストロイヤー

バンドというものは移動が多い。

僕らだけじゃなく、楽器も同様に結構移動させられているので大変だろう。

点検だのしていかないとすぐにおかしくなる。

昨日もライブ直前にとあるパーツ(カポ)がバラバラになった。燃えないゴミのゴミ箱に捨てた。

しかし楽器が壊れると、渋谷での「菅ひであきベース折れちゃった事件」を思い出す。

菅さんがいつぞやの渋谷のライブ中にベースを折った話だ。

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ギリギリだった話

ギリギリだった話

季節が温かくなりはじめて空気の匂いが変わり始めている。

暖かいってそれだけでワクワクする。単純に嬉しい。古今東西万国共通の価値観じゃないだろうか。

だが僕はニガテだった。この春直前の特有の空気が嫌いだった。というより弱点でしかなかった。

「新生活」はいつも絶望を連想させたからだ。

むかしのトラウマみたいなものが束になって襲いかかってくる気がした。弱い自分では新しい暮らしに耐え切れると思えな

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