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ケースX

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2021年7月の記事一覧

#12 ケース1-5

『はい!どうぞ!』

『あっ、ありがとうございます。』

『敬語なんてやめてくださいよ!年下ですし!』と、口元に手をやり、愛くるしい笑顔でこちらを見る女の子にそこら辺の男子は胸きゅんするのであろう。

そんなことを考えながら受け取ったグラスの水を半分くらい飲んだ。

『おい、なんでいんだよ。今日金曜だろ?』

私の頭の後ろから聞こえた不機嫌そうな声に目の前の女の子は顔を上げ少し困った表情で言った。

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#11 ケース5

あぁ、、、気が重い。久しぶりに会うのはいいんだけど、楽しい話の気配が全くしないよぉ。

"あの人"の急な話には大変な思いをしたことしか記憶にない。

『まぁいいか。なんとかするしかない。』

と、覚悟を決めてお店の中へ入った。

『いらっしゃいませ。』

と深々に頭を下げて丁寧に対応してくれる店員さん。名前を告げるとこれまた丁寧に案内してくれる。

こういった店を選ぶあたり嫌な予感しかしないし、こ

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#10 ケース4

俺の名は「Tora」。

茶色の毛をなびかせたクールガイなにゃんこ様だ。

「Tora」も勝手に俺がアルファベット表記で考えている。だから、世話係のあいつのいう俺の名前が「とら」なのか「トラ」なのか「虎」なのかは知らない。

まぁ名前なんて個体を示すためのワードであってどーでもよい。

せっかくならかっこいい方がいいから『Tora』にしている。

まぁ俺の話はこれくらいにしておこう。

「ガチャガ

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#9 ケース2-4

実に女性の会話というのは男から見ると謎ばかりで、なんであの話からその話になってんの?のオンパレードである。

関連するキーワードや出来事など、似たような話が浮かぶと変幻自在にトークテーマが変わり、気づけばこんな時間!なんてことが平気で起こっている。(男の勝手な見解なので全てがそうと言うことではないです)

これは脳内の右脳と左脳を繋ぐ"脳梁(のうりょう)"という器官が男性よりも女性のほうが太いこと

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#8 ケース1-4

『ちょ、、まじこいつなんなんだよ、、、』

何か声が聞こえる。

『、、、もぉめんどくささハンパない。』

朦朧とした意識の中小さく聞こえるその声が誰の声かは私よりもみなさんの方がわかるだろう。

目を開けると彼が眉間にシワを寄せこちらの顔を覗き込んでいる。

『あれ、、なに??』

『なにじゃないです。自分の行動くらい自分で把握してください』

眉間のシワをさらに濃くして彼は私に言った、、、と思

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