三浦春馬さんの人生から学んだこと
彼の突然死から、あの憂鬱な土曜日から、1ヶ月が経った。
起きてしまった出来事を変えることはできないし、時間は戻せないし、どんな悲しいことが起きても時間はいつものように当たり前に訪れていた。悲しみに暮れたネット、テレビ、雑誌、そして人々の心。それと相反して時間は止まらない。
私たちが地上で惜しいと嘆いていたら人々の未練に引きずられて、彼が天国に行っても悔いが残ってしまいそう。
私は彼に今まで地上で生きていて感じた「しがらみ」を解き放って天国に行って欲しいと思っている。だから、その悲しみを教訓に変えてこれから生きようと思う。
死というのは悲しみという大きな代償を残すものだと改めて気付かされたし、世界中で影響力のある方だからこそ、誰もが好きで憧れられる素敵な人だったからこそ、世界の悲しみの沼は深く大きく、計り知れない。
いずれは風化して、この悲しみを忘れる日が来るのかもしれない。でも私は、絶対にこの死で感じたものを忘れたくないから、1カ月経った今日、 今の新鮮な想いをnoteに書き留めることにした。
彼の死から学んだこと、気付いたこと
1真面目な日本人ならではの「頑張る文化」の悪影響
もちろん、今の日本があるのは戦後の日本を生きた人々が必死に働き、日本復興の歯車を回し続けてくださったからだ。そのバトンは如何に素晴らしいものであろうか。ものすごく豊かで、民主的な法に基づき暮らし、屋根のある家の下で今日も幸せだったと一日を振り返り床に就く。
先人たちには本当に頭が上がらない。
でも、毎日毎秒頑張ることが本当に大切だろうか。国のために、から、個のために、今、時代の流れは変わってきている。頑張ることが美徳だと、いつ、誰が教えただろうか、潜在的に刷り込まれた考え方だろうか。
2ドロップアウトを認めない日本人の感覚
日本人が休むことのできる時間は一生のうち何度あるのだろうか。
小学生のころから勉強、大学受験で必死になり、就活が来て、働いて、女性の方は産休や育休という言葉上では「休む」こととなっている。
だけど、休んでいる分、子育てという生き物にとって不可欠な子孫を残すための生き物本来の仕事を全うする時間だ。そう、日本人の方はいつだって自分自身と向き合う時間や自分の心にゆとりをとる時間が圧倒的に少ない気がする。
ゆとり世代って言葉が、あたかも「ゆとるな!」と人々をせかす。ゆとり世代を批判する人は、「自分はゆとりじゃなくて、必死にやってきた世代だから」とまた自身を酷使しているのではないかと思う。
相手の人生があなたの何になるんだ。私はゆとらないあなたが心配だ。
3毎日アクセルを踏み続けるとブレーキの操作のタイミングや使い方が分からなくなってしまう
彼の今の仕事のスケジュールがニュースで出ていたのを見て、一言思った。
「パンパンやん!」
8~9個のいろんなジャンルの仕事が入っているスケジュールを亡くなられる日までよくこなしていたなと驚いた。
1カ月前、漸く人生最大のブレーキをかけられたのではないだろうか。
学びや気付きをどう活かしていきたいのか
https://live-the-way.com/great-man/celebrity/miura-haruma/
こちらの投稿の中にあった春馬さんのお言葉を借りた。
日本に限らず世界中で、一人ひとり、感覚や感じ方だって全然違うわけじゃないですか。だから、そのときには「その人の感覚理解できなくても受け入れる、受け入れようと努力することが大切なんだよ」と伝えたい。
私たちは彼の死を簡単には受け入れられない
無理に受け入れようとするのは誰でも難しい、体のどこかが拒むのだろう、拒絶反応が出てしまうのは、心が生きている証拠ではないだろうか。
ただ、起きてしまったことは変えられない。
私たちは彼と同じ性格でも境遇でもない。
誰がどんなことを選択し実行するのか、自由であり、権利である。
だから、彼がこの世で生きて沢山の素晴らしいものを残したことで
私たちを無意識にもテレビの中で楽しませてくれたに違いない。
彼の人生が存在が私たちを楽しませてくれたと受け入れる努力をしたい。
『人は2度死ぬ』 永六輔さんが遺したスピリチュアルな有名な言葉だ。
1度目は肉体の死、2度目の死は誰からも忘れ去られたとき。
彼は私たちの記憶にずっと残るはずだ。
彼は私たちの心の中で生き続け、彼の作品がこの世にある以上生き続け、
これから生まれる人たちにも、彼の存在は知られ続ける。
彼の2度目の人生を、そして新しい人生を、私は心から応援したい。
49日を前に彼を地上で惜しむ声の一部を彼への応援に変えたい。
そして、これから出会う人々の違いを受け入れる努力を続けたい。
次の新たなる春馬さんのステージでも
屈託のない笑顔で心から幸せと感じる場所で生きてください。
その前にたくさん時間をかけて心身ともに休んでください。
彼方の人生は素敵過ぎて、改めて魅了されました。
また今度彼方の素晴らしい作品を楽しませてもらいますね。