【図解】コーチングを副業でやるのはアリ?ナシ?【本気解説】
コーチングの資格を取得してプロのコーチを目指すとき、
すぐに今現在の仕事を辞職して本業にしようと考える人は少数派だと思います。
実際、現在活躍しているプロコーチの中にも”兼業コーチ”は非常に多く、
副業としてコーチングを行うコーチは珍しくありません。
つまり、タイトルで掲げた「副業でコーチングはアリかナシか」の答えは、【全然アリ】だと自信をもって断言できます。
ただし、コーチの資格を取ったからといって、すぐに仕事を辞めて本業にしようと考えているのなら、ちょっと考え直した方がよいかもしれません。
「副業がオススメで、本業にするのは辞めた方が良い」
こんな風に言うと、コーチという職業に夢や希望を持って資格を取った方が「コーチングではやっぱり食えないのか」と悲観してしまいそうですが、そうではありません...!
コーチングを一つの”ビジネスモデル”として捉えた場合、実績ある経営者が口を揃えて語る「稼げるビジネス」の条件を満たしたビジネスであると言えます。
では、なぜ本業ではなく副業がオススメだと言うのか?
今回は、私のもう一つの顔である”経営コンサルタント”として、コーチングを副業で始めた方が良い理由を解説してみます。
いきなりプロコーチ1本で行こう!と考えている方は、この記事を読んで冷静な判断に役立ててみてくださいね。
※もちろん、コーチ1本で食えているプロコーチもしっかり存在します!
そちらについても本文で触れていきますのでぜひ最後までお付き合いくださいませ。
【コーチングが「稼げるビジネス」である理由】
①初期費用がかからない(小資本で開業可能)
プロコーチになったのはいいけど、全く収益化できていない・・稼げるビジョンが見えないと嘆く方は多いです。
少し前の話ですが、そんな悩みを抱える新米コーチから相談を受け、そのときに以下のような会話を交わしました。
私「収益化できずに悩んでいるのですね...。ちなみに金銭的な損失なんかは発生していますか?」
新米コーチ「え~と・・プロコーチの資格を取ったときの学費分だけですね」
私「なるほど!そうなると利益は発生していないけど、損失も同じく出ていないということですね。ある意味で、資格自体は一生ものですし、経費としては必要最低限の出費で済んでいるようなイメージでしょうか。」
この記事を読んでいて「コーチングで稼げない」と悩んでいるみなさまも、同じような支出状況ではないでしょうか?
何が言いたいのかと言うと、コーチという職業は資格を取るのに多少のお金はかかりますが、稼げないからといって【マイナスが起こりにくい】職種なんです。
つまり、【初期費用がかからない】ということ。
この小資本(資格取得の経費のみ)で始められて、事業展開するにあたり”持ち出し”が出ないという点はコーチングというビジネスの大きな利点です。
例えばですが、飲食店を開業する場合、初期費用としてどれだけのお金がかかるかご存知でしょうか。
結論からいうと、飲食店の開業資金は平均1,000万円~1,500万円かかるといわれます。(10坪〜15坪想定)
大型の厨房機器や内装工事など、がっつり初期投資が必要です。
これらの初期投資から、
▼ 飲食店の場合 ▼
「客単価は●●円で...」
「回転率が●回として...」
「●日営業日がある時...」
「粗利率が●●%とすると」
「固定費が●●円だから...」
「●●人集客すれば●●年で”投資回収”できるな...」
無論ビジネスですから、何年で投資回収が行えるかを検討する必要があります。
しかしながら、コーチングにおいては初期費用がほとんど必要ないため、
非常にリスクの低いビジネスであると言えます。
【コーチングが「稼げるビジネス」である理由】
②在庫の概念が無い
次に、稼げるビジネスの条件として挙げられるのが「在庫の概念がないこと」です。
一般的なモノ売りであれば、売上を立てるためには【仕入】が必要であり、それは【在庫】となります。
例えば飲食店であれば、食事として提供する前に食材そのものを仕入れる必要があります。(当たり前ですが)
しかし、集客・マーケティングが上手く行かずお客様を集めることが出来なければ、食材は在庫として余り、いずれは使えなくなってしまいます。
ゲームセンターのUFOキャッチャーの景品などもそうですね。
アニメ系のグッズなど、旬が過ぎれば売れなくなってしまうものなどがありますが、ああいったものはまさに在庫リスクです。
しかし、コーチングで提供しているのはセッション。無形のサービスです。
つまり、仕入が発生しないので在庫を抱えるリスクはありません。
何を当たり前のことを・・と思うかもしれませんが、モノではなく無形サービスを扱うコーチングというビジネスは、ビジネスモデルとして考えれば明らかに「稼げるビジネス」なのです。
【コーチングが「稼げるビジネス」である理由】
③利益率が高い
さらに、稼げるビジネスの条件として挙げられるのが「利益率が高いこと」です。
通常、ビジネスにおける利益は以下で算出します。
利益=売上高(売った金額) - 売上原価(仕入にかかった金額) - 固定費(家賃や人件費など)
例えばですが、コロナによる影響で、飲食店さんなど小売業が軒並み大打撃を受けていますよね?
売上が立たなくて苦しいのも確かなのですが、実は【固定費】があるからこそ辛いということがあります。
▼固定費
・家賃
・光熱費
・人件費
・etc
無論、時短営業によって売上は立たない。
しかしながら、家賃や人件費は払い続けなければならない。
だから苦しいのです。
極端な話ですが、持家を改装して気が向いたときだけ開店するような飲食業であれば、大きな痛手にはなりにくいです。(固定費がかからないため)
では、コーチングの場合はどうでしょうか。
①や②でもお伝えした通り、コーチングという仕事では”仕入”や”設備投資”などは必要ありません。無論、仕入がなければ原価もありません。
また、固定の事務所や雇用(人件費)も必要ありません。
よって、図解すると以下のようなイメージになります。
個人事業主であれば利益部分がまんま所得になりますし、
法人であれば役員報酬など人件費を抜いた額がそのまま法人の利益になります。
つまり、利益率ほぼ100%という圧倒的利益率の高さを誇るビジネスであると言えます。
【コーチングが「稼げるビジネス」である理由】
④季節変動がない
最後に、稼げるビジネスの条件として「季節変動がないこと」も重要です。
例えば居酒屋であれば、大体2月8月の売上が下がると言われいます。
居酒屋経営者は”ニッパチ(2月8月のこと)を嫌う”とはよく言いますが、
多くのビジネスには季節変動などがあるものです。
飲食店ばかり例に挙げていますが、
2月にはバレンタインデーでチョコを売っている業者は他の月に比べて売上が高いだろうし、
12月のクリスマスではチキンがよく売れているでしょう。
そのようなイメージで、多くの業界に季節変動が存在しています。
しかし、コーチングには基本的に季節変動がありません。
つまり、季節に関係なく受注した顧客数がそのまま売上に跳ね返ってきますので、数値計画も練りやすいです。
恒常的で、どんな月にも収入を得られる可能性があるのはコーチングというビジネスモデルの特徴であると言えます。
コーチングで”副業”を勧める理由!
「稼げるビジネス」だが「稼ぎやすいビジネス」ではない。
コーチングというビジネスは、前述したように以下4つの特徴を持っています。
・初期費用がかからない
・在庫の概念がない(在庫リスクがない)
・利益率が高い
・季節変動がない
このように、ビジネスモデルとしては好条件がの揃った「稼げるビジネス」だと言えます。
しかし!
勘違いしてはいけないのが、コーチングは決して「稼ぎやすいビジネス」では無い、ということです。
(ココ、とっても大切です。)
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、コーチングビジネスは好条件が揃いすぎて”弊害”が起きている市場でもあります。
簡単に言うと、コーチの資格を取ってしまえば”誰でも”参入できるため、
競合相手が増え、市場競争(クライアントの獲得合戦)は激化していると言えます。
さらに加えて、
コーチングの世界では”成功マニュアル”が無く、スクールで資格の取り方は教えてくれても、クライアント獲得の方法までは教えてくれません。
(私も一切教わっていません。(汗))
それゆえ、コーチング資格を取得したはいいが、
「クライアントの獲得ができていない。」
「いやそもそも、クライアントへの営業機会そのものがない。」
「クライアントは一体どこへいるのだ....?」
というコーチが多く存在しています。
この件については、【図解】売れるコーチはとにかくUSPを持っている。という記事で詳しく書いていますので、気になる方は是非目を通してみてください。
ビジネスモデルとしては「稼げる条件」が揃っているコーチングですが、
冒頭で本業ではなく副業から始めた方が良いとオススメしたのも、
こうした現状が理由です。
安定した収入を本業で確立した上で、コーチングにおける「稼ぎ方」を体験しながら徐々に本業へとシフトしていく。
私が知るコーチングを本業とする人達も、こうした流れを経て一流のプロコーチになっています。
コーチとして結果が出せないことに不安を感じたり、焦ったりする人が多いですが、まずは副業としてコーチングでどうやったら稼げるのか?をじっくり考えて、色々と試しながら実績を積み重ねていくことが、一流プロコーチへの近道ですよ。
コーチだらけだからこそ”差別化”で収益獲得を目指す!
コーチングそのものは、低いリスクで高い利益率という素晴らしいビジネスモデルの特性を持っていますが、前述のとおり稼ぎやすいビジネスとは言えません。
そして今後もコーチは増え続けていき、”稼げないコーチ”の数は右肩上がりに増えるのは間違いないでしょう。
新規参入のコーチが増え続ける中、他のコーチと差別化する方法は下記の記事で詳しく紹介しています。
【図解】月収100万を稼ぐ売れっ子コーチから聞いた、「コーチングの売り方」
どんなに美味しいお店でも、お客さんが来なければ味が伝わらないのと同じこと。
コーチとして高い理想を抱くことや、知識を得て技術を磨く事はもちろん重要です。
しかしいかに素晴らしいコーチであっても、クライアントに選んでもらえなければその才能が活かされることはありません。
今後も、より多くのコーチが”稼げるコーチ”になるために必要な情報を発信し続けていきますので、ぜひ集客・マーケティングにお役立てくださいね!
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・大手コンサルティングファームにて会社員として職務に従事
⇨財務、マーケティング・集客に特化
・海千山千の経営者と毎月PDCAを回すことへの壁にぶち当たる
・2020年3月にプロコーチ資格を取得
・同月、ココナラにてコーチングセッションを販売開始
・2020年5月 法人向けにエグゼグティブ・コーチングを提案
・コーチングサービスの見える化を徹底的に実施
・2021年3月 月次売上30万を達成
◯Twitter:たくみコーチ
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