人々のグローバルな移動と新興感染症との関連性

無題

何十年にもわたるインフルエンザウイルスに対する監視と医薬品および非医薬品の介入が行われているにもかかわらず、毎年世界中で、季節性インフルエンザウイルスは流行を引き起こし続けている。しかし、世界中の国々で、COVID-19時代、2019-2020期間と2020-2021期間の季節性インフルエンザウイルスの感染者数が、著しく減少している。

季節性インフルエンザウイルスの感染者数の著しい減少の原因として、COVID-19感染に対する予防策であるマスク着用、手洗い、ソーシャルデイスタンスが考えられいる。しかし、COVID-19感染対策の取り組みが弱い南米の国においても、季節性インフルエンザウイルスの感染者数の著しい減少が認められる。つまり、COVID-19感染に対する予防策以外の別の要因が、季節性インフルエンザウイルスの感染者数の著しい減少に強く影響している。

人々のグローバルな移動は、新興感染症の拡大を助長するかもしれない。飛行機などの空路は、人々の生活を豊かにしたが、新興感染症のパンデミックの原因にもつながる可能性がある。
今後も起こりうる新興感染症の拡大に対する防御法を検討するために、人々のグローバルな移動とCOVID-19などの新興感染症の感染拡大との大きな関係を議論しなければならない。

がん医療専門ドクター/癌ゲノム医療/新興感染症                 New Engl J Med. April 04, 2021 Published by 京都@takuma H

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