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「電通で12年働いて辞める時に怖くなかったですか?」に答えました

人から訊かれた質問に答えるシリーズ。
これも一年間で平均10回ぐらい訊かれる質問です。

(※電通の社風・働き方や良いところ・悪いところについての話は、ここでは出てきません)

新卒で入ってから12年間もいた電通

新卒として初めて入った会社が電通でした。

そこで12年間働いて、最後のほうは電通とは別に立ち上げた会社のこともやりつつ(会社に届け出はしていました)、2014年に退社。

辞めてから今に至るまで、「辞めるとき怖くなかったですか?」ってけっこうよく訊かれるんですよね。
同年代の社会人からだけでなく、学生さんからも。

結論としては「全く怖くなかったです」

僕はだいぶ楽観主義者でもあるので、「怖くなかったです」と断言しています。

僕の場合、「サラリーマン=人に雇用されて働く」という働き方に自分が向いていないと分かっていたので、転職っていう選択肢はありませんでした。

なので、電通を辞めるとき=自分で会社なり個人事業主なりを始めるとき、という認識でした。

そういう場合に、まず「怖い」「不安」と感じる人は、会社を辞めない方がいいと思います。

手放すことができれば「怖さ」は生まれにくい

「怖い」って、やはり主に収入面だと思うんですよね。

僕は本当に食いっぱぐれそうになったら、田舎で自給自足の暮らしをするか、日本を離れてもっとローコストな国に引っ越すか、とは思っています。
今でも、です。

それらは本当に行き詰まったらの話ですが、基本的に今の暮らしを手放すことにそこまでこだわりはないんですよね。

そのように何かを捨てていい、手放してもいいという考え方だと、「怖さ」ってあまり感じづらいのではと思います。
そこも含めて自分は楽観主義というか、「まあなんとかなるっしょ」と思っています。

ただもちろん「自分の事業でちゃんとやっていきたい、それで世の中に貢献したい」と思っているのが第一ですけれどね。

それでもどうしても行き詰まった場合についての、気の持ちようの話です。

「一つの会社にしかいられない自分」はそれ以上に怖い

そのように、電通を辞めるときは、それからの未来にポジティブな希望しか抱いていませんでした。
(そして実際、辞めてからは毎日とても楽しく充実しています)

ひとつ、辞めるときはあまり感じていなかったんですが、辞めて自分で会社をやってみて、とても実感することがあります。

それは「一つの会社にしかいられない自分」というのはとてもリスクが高くて、怖がるべきなのはそっちの方なんじゃないかな、ということです。

電通を含め、大企業でも早期退職を促されることはとても増えています。
また、一般論ですが、大企業のほうがある特定のスキルや職能しか身につかないことは多いとも感じます。

僕自身、電通を辞めてからの方がよっぽどたくさんの仕事上の経験をしていますし、身についたことも多いです(まあ自分もまだまだ何でもやらなきゃいけないベンチャーをやってるせいもありますが)。

他社を含めたマーケット全体の中で通用する武器をあまりもたないまま、いつ肩を叩かれるか分からない会社にいることの方が、よっぽど「怖い」ことではないでしょうか。

ちなみにもちろん、その会社で必要とされる、会社の中でちゃんとやっていける人材であれば心配はいらないかもしれません。

ただそういう人って大企業の中でも1〜2割程度なんですよねえ(そして僕も確実にそういうタイプではありませんでした)。

とはいえ目標は「ずっといたいと思える会社」にすること

上で、「一つの会社にしかいられないことはリスク」と書きましたが、でも会社をやっていて思うのは、それを踏まえた上で「この会社にいた方がいいな」と思ってもらえる会社にしたい、ということです。

こないだ見かけたこのツイート、まさに全く同感なんですよね。

今の会社の代表になって、まだまだ3〜4年。

社員にとっての魅力という意味でもまだまだ至らないところが多いですが、志は高く、改善スピードも速くしていきたいとは思っています。

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