Takram

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Takramは、世界を舞台に活躍するデザイン・イノベーション・ファームです。 未来をつくる人、変化を生み出す組織のパートナーとして、プロダクトからサービス、ブランドから事業まで、Takramはデザインの力でイノベーションを生み出していきます。 www.takram.com

マガジン

  • Takram Life

    Takramで働くメンバーは、どのように自身の働き方や暮らしをデザインしているのでしょう。Culture & Relationsのyukosとsandyが、インタビュー形式で順番にお話を聞いていくシリーズです。 Illustration : Takahiro Shimada

  • Takram Night │ Report

    Takramが2カ月に一度のペースで開催しているトークイベント「Takram Night」のレポート記事をまとめています。

  • Mark@ Design Engineering

    • 19本

    Takramではさまざまな専門領域のエッジを探究する独自のリサーチプロジェクト「Mark@」を行っています。このマガジンでは、Mark@Design Engineeringに参加しているTakramメンバーが、それぞれのnoteアカウントでデザインエンジニアリング領域に関連する記事を発信していく予定です。

  • Voices from Takram

    • 47本

    Takramメンバーのnoteへの投稿をマガジンとして集めました。

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最近の記事

すべては「正直」という北極星のもとに ── 高級ハサミ〈HASA〉誕生の舞台裏

誰の家にも1本、気がつけば数本あることも不思議ではないほど、私たちの生活に浸透しているハサミ。そのなかでも、丁寧な暮らしや道具にこだわりたいユーザーにとって、ベストな選択肢となるようなハサミがあるとしたら、一体どんな姿をしているのでしょう? それを追求することから、コクヨ株式会社とTakramとのプロジェクトはスタートしました。 今回、Takramにプロダクトデザインとブランドコンセプトの構築を依頼したきっかけは、「コクヨデザインアワード」で審査員を務めていたTakram代

    • プロトタイピングエンジニアとは何者か? ── サクリファイス・プロトタイプがもたらす価値

      プロトタイプとはコミュニケーションの“呼び水” ── 成田さんはプロトタイピングエンジニアとして活躍していますが、そもそも成田さんが考えるプロトタイピングの役割とは? プロトタイピングは、日本語にすると「試作」です。一般的には、技術的に想像しているものを一度つくってみて、それが想像しているものと合致しているかどうかを検査するというためのものだと思われています。特にハードウェアはアウトプットがモノなので、形が成立するのかや正しく機能するのか、製造可能かといった点を見ていくう

      • いまデザインはインクルーシブになることが求められている ──「Ardagh Young Creatives」という取り組み

        ウェブサイトやプロダクト、建築物からシステムまで、デザイナーは世の中のあらゆる分野に関わる職業です。しかし、その幅広さゆえに、デザインという仕事の実態が外からは見えづらいこともあります。 そんな漠然としたイメージをより具体的なものに変え、若者のキャリア形成の糧としてもらうためのプログラムが、ロンドンのデザイン・ミュージアムが主催する「Ardagh Young Creatives」です。参加資格があるのはデザイン分野に興味をもつ14~16歳ですが、特に「過小評価された(und

        • サービスの変化を後押しするブランディングとクリエイティブ ── Takram Night #6レポート

          「80億人に1日3回の幸せを届ける」をミッションとする食のコンテンツプラットフォーム「Kurashiru(クラシル)」。これまで公開された50,000件以上のレシピ動画は、多くの人々に暮らしと食の新しい楽しみ方を届けてきました。そんなクラシルが「レシピが見つかる場所」から「レシピやクリエイターと出会えるプラットフォーム」への進化を目指してTakramと共に挑んだのが、2022年12月の大々的なブランドのリニューアルです。 このリブランディングにあたり、クラシルの運営会社・d

        すべては「正直」という北極星のもとに ── 高級ハサミ〈HASA〉誕生の舞台裏

        • プロトタイピングエンジニアとは何者か? ── サクリファイス・プロトタイプがもたらす価値

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        記事

          格好よさだけでなく、プロダクトに関わる人の生活までもデザインしたい ── 「もの」と「こと」の振り子を振るUI/UXデザイナー山田水香

          「もの」から「こと」のデザインへ ── PasmoはTakramでUI/UXデザイナーとして活躍していますが、デザインに携わるようになったのはいつからですか? 本格的には東京藝術大学に進学してからです。美術学部デザイン科に所属していたので、ひたすらクオリティーを求めて自分のものづくりに没頭していました。そのころは「いいものづくりとは、アウトプットの精度が高いもの」であるという考え方のもと、いわゆる“もの”のデザインをメインに学んでいました。 ただ、2年生になったときに、

          格好よさだけでなく、プロダクトに関わる人の生活までもデザインしたい ── 「もの」と「こと」の振り子を振るUI/UXデザイナー山田水香

          なぜCGIデザイナーがTakramを選んだのか ── ビジネスとクリエイティブの境界を溶かす小林諒の専門性

          “頭の中の光景を3D空間でかたちにすることに興味をもった” ── 初めてビジュアルデザインの道を志したのはいつでしたか? 初めて映像やグラフィック、デザインに触れたのは中学生のときでした。父親のイベント会社の現場についていって、ケーブルを巻いたりLEDに映す映像をつくったりしていたんです。その影響もあって映像をつくる仕事を志し、高校卒業後は映像を学ぶ学校に進学しました。そこで学んだ映像づくりの感覚は、いまCGをつくる上でも役立っています。その後はポストプロダクション(映像

          なぜCGIデザイナーがTakramを選んだのか ── ビジネスとクリエイティブの境界を溶かす小林諒の専門性

          「誰一人取り残されない」情報設計とアクセシビリティ──Takram Night #5レポート

          「2021年12月24日に閣議決定された『デジタル社会の実現に向けた重点計画』(以下、重点計画)。その紹介資料のリリースに向けて、デジタル庁のデザインチームでこれまでにない挑戦のための制作方針を決めるところからプロジェクトがスタートしました」とデジタル庁のデザイナー横田結さんは、今回のプロジェクトの背景を説明します。 1つめの方針が、ターゲット読者を絞るということ。「デジタル庁は、そのミッション・ビジョン・バリューに掲げるように、取り組みについて国民にわかりやすく説明するこ

          「誰一人取り残されない」情報設計とアクセシビリティ──Takram Night #5レポート

          「好奇心」でつながるデジタルプロダクト『T2T』が学びを加速させる

          ──まず、Takram初の新規プロダクト「T2T」を立ち上げることになった背景から教えてください。 田川欣哉(以下、田川) デジタルプロダクトを自分たちでつくりたいねという話は、以前からありました。だけど実際には、、きちんと外に向けて発信できるレベルの開発までは踏み出せていませんでした。 メンバーが日々プロジェクトで忙しくしていて、自分たち起点のプロダクトに継続的に取り組むのが時間的に難しいというものあるけど、ぼくらのメインの仕事であるクライアントワークとはチーム構成もプ

          「好奇心」でつながるデジタルプロダクト『T2T』が学びを加速させる

          拡張するデジタル表現、変化するオンラインガバナンス

          オンラインでの交流がもつ意味は、この1年で大きく変化しました。現在のオンラインでの社会生活は、ソーシャルメディアの買収やマスメディアの報道、世界各国の法改正など、さまざまな要素によってかたちづくられています。それゆえ、わたしたちのリサーチはオンライン空間の風景と、現在のオンライン上の交流を支えている要素同士のつながりの両方を鋭くとらえたものである必要がありました。 広がるデジタル表現 リサーチのなかで、わたしたちは次世代のクリエイターたちがクリエイティブなデジタル表現にど

          拡張するデジタル表現、変化するオンラインガバナンス

          越境するための深化──ビジティング・メンターとともに深めるグラフィックデザインの可能性

          Takramが大切にしている「ペンデュラム・シンキング(振り子の思考)」。個人が複数の専門性や思考を養い、問題や解決策を複眼的な視点で眺めながら発想するというこの考え方は、Takram特有のメタファーであり、カルチャーでもあります。 この振り子の思考を養うために、個人がひとつの専門性にとらわれずにいること(越境)と同時に、それぞれの専門性を深く掘り下げること(深化)も重要視しています。そのためにTakramでは、各領域でリーダークラスのプロフェッショナルをメンターとして招く

          越境するための深化──ビジティング・メンターとともに深めるグラフィックデザインの可能性

          ゼロからリリースまで。新規事業を創出するTakramのプロジェクトディレクション──メタパ(Metapa)

          Takramでは、さまざまなかたちでTakramに興味をもってくださっているたくさんの方々との新たな出会いの場となるよう、カジュアルなトークイベント「Takram Night」を開催しています。メンバー自身が語り手となって私たちがどのようなチームで、メンバーがどのように協業し、仕事をしているのかなど、Takramの取り組みや直近のプロジェクトについてお話しています。 第3回はTakramが凸版印刷と開発したメタバースショッピングモール「メタパ(Metapa)」とその実証実験

          ゼロからリリースまで。新規事業を創出するTakramのプロジェクトディレクション──メタパ(Metapa)

          新しいライフスタイルに着目した 「Chair Neue」が生まれるまで 第2回

          緊急事態宣言発出後、Takramではフルリモートワークへと移行したことで、多くのメンバーのリビングやダイニングに、“オフィス”という機能が求められるようになりました。 椅子についてのアンケートは、そうしたワークスタイルの移行期間に行なわれました。アンケートでは、どのような椅子を使っているのかだけでなく、家族構成や住宅環境など、椅子を使う人や環境についてもリサーチし、データ化していきました。 「コロナ禍から2カ月程度ということもあり、大多数のメンバーが普段使っているダイニン

          新しいライフスタイルに着目した 「Chair Neue」が生まれるまで 第2回

          新しいライフスタイルに着目した「Chair Neue」が生まれるまで 第1回

          領域を越境し、さまざまな専門性を複合的に活用することで価値を創出するTakramにとって、そのクリエイティビティのベースとなるのが、メンバーそれぞれの高い専門性です。Takramでは、日々、各領域のスペシャリストたる有志のメンバーが集まり、プロジェクトの合間に知見を深める「Mark@」という活動をしています。 今回から数回にわたり、プロダクトデザインを専門とするメンバーが集まり、生み出されたファーニチャー「Chair Neue」をめぐるBehind the Sceneをお送

          新しいライフスタイルに着目した「Chair Neue」が生まれるまで 第1回

          デザイナーの協業から生まれるクリエイティブの舞台裏

          Takramでは、さまざまなかたちでTakramに興味をもってくださっているたくさんの方々との新たな出会いの場となるよう、カジュアルなトークイベント「Takram Night」を行っています。メンバー自身が語り手となって私たちがどのような会社で、メンバーがどのように働き、仕事をしているのかなど、Takramの取り組みや直近のプロジェクトについてお話しています。 コロナ禍ということもあり、初のオンラインでの開催となった第2回は、Takramがブランドの構築からロゴ・パッケージ

          デザイナーの協業から生まれるクリエイティブの舞台裏

          Takramの多言語文化を育む

          Takramにとって言葉は大切なものです。どのような言葉を使えばTakramの活動を適切に伝えることができるのか、その言葉選びを大切にしていますし、創設からの数年間でTakram独自の言葉も生まれてきました。 多様な人々が「自分が尊重されている」と感じられる環境をつくれるよう、私たちは言葉の使い方に日々配慮するようにしています。芸術からエンジニアリングまで幅広いバックグラウンドをもつ人々を受け入れるデザインエンジニアリングを実践するためには、どのようなコミュニケーションが必

          Takramの多言語文化を育む

          読むTakram Cast ━ Our Pendulum Takramの振り子

          相樂園香(以下、Sandy) いま私たちがつくっているTakramの「カルチャーデック」のなかに出てくる「Takramの振り子」の考え方がどのような背景から誕生して、なぜTakramが大切にしているのかというところからうかがいたいと思います。 田川欣哉(以下、田川) 今年(2021年)のTakramは、Sandyがジョインしたのを機にCulture&Relations(C&R)というモジュールが立ち上がったり、コロナ禍もあって自分たちのカルチャーを見直していこうというムー

          読むTakram Cast ━ Our Pendulum Takramの振り子