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ちょっとそこまで旅してみる Part1

割とずっと、旅をしたいなという気持ちはある。
基本的には、1人でどこにでも行けるし出かけるのは好きだ。ただ、すぐに行けるからこそ、気がつくと自宅の周りだけを行き来するようになってしまう。
同じ毎日を繰り返すことは、自分の精神を安定させるために必要不可欠だと思うけど、刺激が少ないというのが精神を不安定にさせてしまうこともある。自分と付き合っていくのはなかなか難しい。

精神が疲弊している。
人付き合いに疲れてしまう。
自分の心に余裕がなくなってきている。

そんなふうに感じ始めてはいたものの、仕事は問題ばかりだし、解決してもしても、終わりはない。
今までの人生で一番、自分の心を無意識の世界に追いやっていた。
氷山の一角は現実社会のあれこれで覆われ、海の下に沈んでいる無意識は、無理に追いやった内側の自分を受け入れきれずに崩壊寸前だったんだと思う。

たまたまだけど、今は上野に住んでいて近くに格安のサウナホテルがある。ちょっとそこまで旅してみるかという気分になって、朝の10時半にその日の宿泊予約をとってみた。
家から徒歩3分、久々の旅である。

予約してみると、途端にワクワクしてくる。こんなツイートをしていた。

昨日まで地獄の底にいるような気分で、毎日毎日死にたいと思っていたのに。
自分はかなり単純だなと思った。

15時にチェックインに向けて、支度をしようと思うけど特にすることもなかった。
何か問題が起きれば自宅に戻ればいいだけだし、そもそも何かあったとしても5000円以内で解決できそうな問題しか思いつかなかった。
いつもと変わらないカバンにパソコンと本2冊と、コンタクト用のケースだけ詰めたら、もう支度が終わってしまった。

時間が近づくとソワソワして、結局14時40分に家を出てしまった。昔から時間に合わせるというのが苦手なので、早めに出ることになってしまう。
わざと信号に捕まったりしながらなるべく時間をかけて歩いたけど、14時45分にはフロントに到着してしまった。

予約をしていたのでチェックインはスムーズに終わり、ロッカーに荷物を預けて自分のカプセルに向かう。

カプセルに泊まるのは、大学時代にアルバイトでホテルの宴会場スタッフをやっていた時ぶりだろうか。
夜のイベントや宴会があると泊まることになるんだけど、はじめはワクワクする割に、寝心地が悪くてそんなにいい思い出ではなかった。

今日は上段のカプセルだった。カプセルは上下二段になっていて、上段だと簡易的な壁付けの梯子と手すりを使って中に入ることになる。
僕は、上段のカプセルの入り方がいまいちよく分からなくて、いつもカプセルの縁に膝をぶつけてしまう。(伝わるだろうか。。。)

正しい入り方があるのであれば誰か教えて欲しい。
いつも通り膝をぶつけて痛い思いをしたけど、アザにはならなくて安心する。
ここがこれから19時間くらいの僕の基地だ。



誰かを楽にして、自分も楽になれる文章。いつか誰かが呼んでくれるその日のために、書き続けています。 サポートするのは簡単なことではありませんが、共感していただけましたら幸いです。