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【なるほど高校数学 ベクトルの物語】ベクトルにはベクトルの考え方

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

数学を学び直している僕だが、三角関数に次いで苦手だったのがベクトルだった。
数学の中でも方程式や微分積分は好きだったのだけど、ベクトルは本当に苦労した覚えがある。

本書を読んでいて気付いたのだが、僕がベクトルに苦労していたのは「位置ベクトル」というものを感覚的に理解できていなかったのが原因である。
位置ベクトルとは、平面または空間のある点をOと定め、任意の点をPとするとき、Oを始点としPを終点とするベクトル、と定義されるのだが、その表示が平面の場合(a,b)のように表されて、xy座標のように見える。
方程式などが好きだった僕は、例えば「これを満たす直線を求めよ」という問題は全てy=ax+bの形で表現しようと解法を考えてしまう。
しかし、ベクトルにはベクトルの考え方があるのだ

僕が高校生の頃にベクトルに苦労した原因が、今さらながら本書を読んで思い出された。
そんな一冊であった。

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