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【マンガーの投資術】天才投資家の格言の数々

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

〜チャーリー・マンガーとは?〜

まずはじめに、本書で紹介されるチャーリー・マンガーとは一体誰なのか?という事からお伝えすると、

株式投資の世界では知らない人はいないカリスマ投資家、ウォーレン・バフェット。そのバフェットが経営する持株会社バークシャー・ハザウェイの副会長であり、長年に渡りバフェットのビジネスパートナーを務め、一般的には"バフェットの右腕"と呼ばれる人物である。

右腕、と呼ぶといかにも参謀や補助的な立場のように思われるが、本書を読めば、実際のところバフェットと肩を並べるほどの幅広い思考を持っている人物である事が感じられる。本書の中でも、バフェットの投資スタイルに大きな影響を与えたとバフェット自身が語っていると書かれており、マンガー自身も投資家としての能力が非常に高い人物である事が伺える。

本書を読めば、これまでバフェットが考え出したと言われている投資手法がバフェット1人ではなく、マンガーと共に作り出した手法なのだという事を知るだろう。


〜投資の為の思想を学ぶ〜

さて、本書は「マンガーの投資術」というタイトルが付いていながら、具体的な投資手法が書かれているわけではない。

マンガーの哲学や思想などを表す彼自身の格言の数々が紹介された本である。

技術やテクニックを学ぶのであれば他の本が良いと思う。この本は、株式投資で重要な要素とされるメンタル面や思考を学ぶものである。
従って、この本に価値を見出す人は、株式投資の経験者となると思われる。投資経験の無い人やこれから投資をする人にとっては、あまり面白みを感じないかもしれない。


〜新たな発見やアイデアはあまり期待できない?〜

この本を読めば、マンガーという謎に満ちた人物が一体どういう人物なのかというのを知る事が出来るだろう。

しかしながら、個人的にはあまり心に残るものはなかった。
というのも、一つ一つのトピックが1〜2ページほどで書かれており、それぞれの言葉について深く考察するというよりかは、マンガーの言葉を簡単な解説付きで次々と紹介していく、という構成になっている(個人的には苦手な構成である)。

マンガーという人物について大まかに知ることは出来るが、バフェットに関する書籍を読んだ事のある人にとっては、この本から新しい発見を得ることは、それほど期待出来ないだろうと思う

まぁ、株式投資だけではなく、マンガーの人生観なども後半には紹介されていたりするので、株式投資を学ぶというよりかは、読み物として楽しむ程度のものだと思う。

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