珈琲とおやつ タコのまくら
私と奥さんと息子のなにげない日々の暮らし
タコのまくらの珈琲は手廻し焙煎機を使って自家焙煎した豆をネルドリップしています。そんなタコのまくらの珈琲の話。
2020年コロナ禍の中、店の営業形態の変化を余儀なくされ、閃いたのがかき氷。はたしてうまくいくのやら?かき氷屋始まりの物語。
ティモール。数年前までは、どこにあるかも知らなかった国。 珈琲を知るようになってから、ようやくそこがアジアの国だということがわかった。 そして、数年前「カンタ!ティモール」という映画の存在を知って、独立するために紛争があったらしいというくらいの情報を得ていた。 しかし、その時には映画を観る機会を逃し、東ティモールのことはよく知らないままだった。 数日前、みゆきちゃんが「こんなのあるよ」と「カンタ!ティモール」のオンライン上映会の情報を教えてくれた。 おっ!オンライン
岬を回り込むと、これまでの穏やかな海から一転。一面白波の世界となった。 しかし次の目標地点である岬の先端部まで、大きな湾となっているため、風を避けて進むようなことはできず、ここを突っ切っていくしかない。 (時間に余裕があれば、岸沿いを北上し、湾の奥側を進むルートもとれたのですが、今回は1日で島1周という時間の制限があったため、湾口を突っ切るルートをとらざるを得なかったのです) 強い向い風のため、力いっぱい漕いでいるにもかかわらずカヤックは遅々として進まない。おまけに波に
そういえばKayakとSUPの説明をしていなかった。 カヤックはカヌーの1種。舟の真ん中に穴が開いていて、そこに座る。棒の両端にスプーンのような部分がついたパドル(ダブルパドル)と呼ばれる道具を使って、舟の左右を漕いで進む。 一方、SUPはStand Up Paddleboardの略。フィンのついたボードの上に立つ。パドルはシングルパドル(長い棒の先にスプーンのような部分が1つだけついている)を使って、舟の片側を漕いで進む。 おじさんコンビの僕と佐倉さんはKayakに座
西の空にもうすぐ新月を迎える薄い月が浮かんでいる。 グゥワーと一声鳴いて、大きな海鳥が波一つない穏やかな海を飛んでいった。 11月2日。時刻は早朝5時。この時期、辺りはまだ真っ暗。 暗い中、ヘッドランプの明かりを頼りに出発の準備を始める。 今日はKayakとSUPで小豆島を1日で1周する。 Kayakが僕と小豆島ふるさと村のインストラクターの佐倉さん。SUPがシマアソビの大地。島の海男3人の挑戦。 (といっても、僕は現役を退いてすでに4年、現在はただのカフェの人で
地図を広げて小豆島をみる。 小豆島は横から見た牛のような形をしている。牛の頭となる部分が1つの島になっていて、胴体部分(前足、後ろ足、しっぽもある)と橋でつながっている。 ちなみに、その間は世界一幅の短い海峡としてギネスブックに記載されており、橋を渡ると役場で横断証明書をもらうことができる。 入り組んだ形をしているため海岸線の長さは約120km。 僕のカヤックのスピードはのんびり漕いで時速4km、ちょっと力を入れて漕いで時速5km、7~8分の力で時速6km。(穏やかな
小豆島は瀬戸内海の島々の中では淡路島に次いで2番目に大きい。 牛を横から見たような形をしていて(南側の海岸線は入り組んでいる)、海岸線長は126kmになる。 10月の終わり、この小豆島をKAYAK & SUPで1周しようと友だちの大地から誘いを受けた。 しかも1日で。 さらに11月に。 大地は小豆島の北側にある小部キャンプ場でSUPのガイドをやっている。 (詳しくはシマアソビHPを参照) 夏だけでなく、冬でもSUPをやってしまう、海を愛するSUPバカだ。 その
うちの坊ちゃん、来月で3歳になります。 早いですね。たまに昔の写真を見ると、こんなに小さくってかわいかったんだなって思います。 いや、もちろん、今もかわいいんですよ。 ただ、この時期のお子ちゃんアルアル。うちの坊ちゃんもイヤイヤ期絶賛真っ只中というやつで、イラっとすることも多々ありなのです(笑) 奥さんが早朝仕込みなどで家にいないとき、たいてい泣いて起きるんですが(坊ちゃん、1人で寝てるときはものすごく寝起きが悪い)、ドアが開き、様子をみに来たのが私だと分かった瞬間、
小豆島には四国88ヶ所霊場とは別に、島内に88ヶ所の霊場があり、毎年たくさんのお遍路さんが島を訪れる。 僕が子どもの頃(もう45年くらい前になりますが・・・)には、今よりもたくさんのお遍路さんが島を訪れていて、実家のすぐ横のお寺からお遍路さんの鈴の音が聞こえると、あわてて家を飛び出し、「お遍路さん、豆ちょうだーい」と駆け寄っては、お菓子をもらっていたものだ。 (お接待ではなく、逆接待(笑)。そして、その頃は、お遍路さんの携帯食は煎り豆から飴やチョコなどのお菓子に変わってい
僕はカフェをやる前は島で12年間カヤックのガイドをしていた。 カヤックとは簡単に言えば、中心部に穴が開いていて、そこに下半身を入れ込み、パドルという道具で漕いで進む小さな舟で、小さいもの(2mほど)から大きいもの(5mほど)まで、激流の中で使うもの、湖などの穏やかな場所で使うもの、海などの多少の波風のなかでも使えるもの、など用途に応じて様々なタイプがある。 僕が使っていたのは少々の波風の中でも進んでいくことのできるツーリングタイプのカヤックで、このタイプのカヤックは前後に
今年のお盆はずーっと雨。 それでも、うまい具合に、ご先祖様を彼岸へお送りするお盆最終日の夕方には雨が上がり、今年もまた穏やかな海に精霊舟を流すことができた。 そう。小豆島では(海沿いの集落では)精霊流しは海で行う。 この精霊舟、僕が子どもの頃(といっても40年以上も前のことですが・・・)はじぃちゃんが藁で作っていたような気がするが、今では木でつくられた立派な精霊舟がスーパーの店頭に山のように並べられ販売されている。 お供え物が山ほど積めて、あの世に到着するまで沈むこと
珈琲とおやつのタコのまくら。 昨年から、夏はかき氷屋をやっている。 島の人に「かき氷」やってますと言うと、たいていの人はお祭りで売られているようなジャリジャリの氷に色鮮やかな赤や黄、青いシロップがかけられた定番のかき氷をイメージするようだが、うちでは子どもでも安心して食べられるように、氷ふわふわ、シロップ手作り系の優しい感じのかき氷を作っている。 (あのベロが青や赤に染まる系のかき氷も嫌いじゃないですけどね(笑)僕もそうだったけど、むしろ子どもはあっちの方が好きかも)
僕たちがなにげなく飲む珈琲。 その1杯にはおいしさとともに、いろんなストーリーがつまっている。 国内で流通するほぼ全ての珈琲は海の向こう、遠い国からやってくる。 (日本でも沖縄や小笠原などの一部の地域で栽培されているとはいえ、基本的には珈琲はコーヒーベルトと呼ばれる赤道付近の熱帯地域で栽培されています) 日本からはちょうど地球の反対側にあたるブラジルを始め、ガテマラやコロンビアなどの中南米の国々、エチオピアやウガンダなどのアフリカの国々、インドネシアやベトナムなどのア
うちは「珈琲とおやつ タコのまくら」 珈琲は僕、おやつはみゆきちゃんの担当になっている。 どちらも素材にこだわり、丁寧に手作りし、安心しておいしく食べてもらい(飲んでもらい)、食べると(飲むと)心も体も満たされて、ほっとして、思わず笑顔になるような、そんな珈琲とおやつを作りたいと思っている。 珈琲の話はまた次回するとして、今回はおやつの素材の一つ、卵のお話。 おやつにコクやうまみを出したり、生地をフワフワにしたり、しっとりさせたりと、卵はおやつの素材としてとても重要だ
珈琲豆を焙煎する際には、焙煎前の豆の選別は欠かせない。 その選別作業というのは、生豆の山の中から虫食い豆や欠けた豆などをより分けていく地道な作業。 作業中、以前はお気に入りのCDやラジオなどを流していたのだが、CDは聞き飽きたし、ラジオもCMなどが耳煩わしい。(あまりにも何度も聞きすぎて、いまだ「やずや」のにんにく卵黄のお取り寄せてをどうしようか悩むほどだ) ということで、最近はもっぱら音楽ストリーミング配信のSpotifyで音楽やポッドキャストを聴いている。 月々の
ドーナツを食べる時にはいつもカフェオレを飲みたくなる。 ちなみにカステラには牛乳。 でもドーナツにはやっぱりカフェオレ。 牛乳だけだとドーナツのこうばしさに負けてしまうし、珈琲だけだとドーナツのかぐわしさを消してしまう。(僕がそう思うだけですが) その点、カフェオレはドーナツのおいしさをグッと引き出してくれる。 そしてカフェオレにはミルクに負けないくらいちょっと深煎りにした珈琲がよいと思う。 チョコやナッツのフレーバーを持つブラジルやグアテマラなんかの豆を深煎りに
セミも鳴き始めたし、晴れ間がみえると一気に夏っぽくなりますが、いまだ晴れたり曇ったり雨が降ったり、梅雨のさなかの小豆島です。 どんより曇り空の散歩はいつも家のそばの小さな漁港に行くのが定番。 まずは今日の海チェック。 瀬戸内海は本当に穏やかです。風のない日はまるで鏡のように空と雲を映します。 この時期は、ぼんやりかすんだ海の上を行きかう船、そしてその向こうにうっすら見える四国の山が幻想的です。 まぁ、2歳のちびっこにはまだそんなワビサビ的な風景はどうでもよく、大事な