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Kayak & SUP 1日で小豆島1周 その4

そういえばKayakとSUPの説明をしていなかった。

カヤックはカヌーの1種。舟の真ん中に穴が開いていて、そこに座る。棒の両端にスプーンのような部分がついたパドル(ダブルパドル)と呼ばれる道具を使って、舟の左右を漕いで進む。

一方、SUPはStand Up Paddleboardの略。フィンのついたボードの上に立つ。パドルはシングルパドル(長い棒の先にスプーンのような部分が1つだけついている)を使って、舟の片側を漕いで進む。

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おじさんコンビの僕と佐倉さんはKayakに座ってチャプチャプ漕ぎ。若さ溢れる元気な大地はSUPに立ってガシガシ漕ぐ。

(いや、スイマセン!おじさんなのは僕だけで、佐倉さんもエネルギッシュにガシガシ漕いでました)

SUPに乗って1日立ちっぱなしで漕ぐなんて、相当な体力と気力がいるはず。大地ってほんとすげぇな。(休憩のときにはボードの上に座ったり、寝転んでストレッチしてました)

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1時間漕いで10分休憩。休憩の間に水やおやつでエネルギー補給をしたり、地図でルートを確認する。そして再び次の1時間へGo !

Kayak2艇とSUP1艇は順調に島の周りの海を漕ぎ進み、潮流が東に流れ始める9時ごろには、予定通り、島の北西部にたどり着くことができた。

小豆島は瀬戸内海に浮かんでいる。

島の南側からは四国が見え、西側からは瀬戸大橋方面の島々、北側からは本州、東側からは遠くに淡路島が見える。

岬を回り込むごとに、美しい風景が少しずつ変化していくのが漕いでいて楽しい。

「7km/時くらいはでとるで」

携帯のGPSを見て大地が教えてくれた。

島を回り込むまでは約6km/時のペースだったから、僕たちはうまく潮に乗って進んでいるのだろう。

確かに、この時期に海面にびっしりと張られているノリ養殖の網のそばを通ると、ロープが東側になびいていて、結構なスピードで潮が流れているのあみてとれた。

潮流ボーナスタイム!

(イメージは動く歩道の上を歩くような感じです)

海は穏やか。天気も晴れ。潮に乗りスイスイと島の北部を東へと漕ぎ進む。

そして12時過ぎ、潮が反対に流れ始める前に、なんとか島の北東部を回り込み、昼休憩のため浜に上陸した。

やったー!お昼だお昼!お楽しみのあれをカヤックから取り出す。

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ジャジャーン。カップヌードル!そしてBIG!

このご褒美を目当てに午前中漕いでいたといっても過言ではない。(ずいぶんチープなご褒美ですが)

他にもガスコンロや鍋をカヤックから取り出し、湯を沸かし、熱々のお湯を注いで待つこと3分。

いただきまーす!

ふーふー。ズズッ。ズズッ。うまい!

はぁ~。海で食べるラーメンってなんでこんなにおいしいんだろ。しかも、朝の5時半からほぼ半日漕ぎ続けている疲れた身に沁みる~。

あっという間に食べきり、浜の上に寝転がる。が、砂浜が多い小豆島の海岸において、なぜかここはゴロゴロの石の浜。背中や頭に石が当たって痛いなぁ、もう。

いや、贅沢は言ってられない。無理やり浜に寝転がり、目を閉じる。

そして40分ほどのつかの間の昼休みののち、再び海に浮かぶ。

短いといえども、やっぱり休憩は休憩。

こころなし3人の表情はにこやかで、体も軽く、カヤック2艇とSUP1艇は小豆島の東の海をいいペースで南へ漕ぎ進んでいった。

そして日が傾き始めた午後3時。ようやく島の南東部の岬を回り込む手前まで辿り着くことができた。

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が、しかし、これまでの穏やかな海面とは一転、遠くの海が波立っているような気がした。

「佐倉さん。あっちの方ギザギザしとらん?」

「ほんまや。波立っとんな」

岬の先端に近づくにつれ、それはハッキリわかる白波となって目の前に現れた。強い西風による波が僕らの目の前を右から左へと流れている。

天気予報では、今日は午後になるにしたがい西風が強まる予報となっていた。

出発からここまで、うまい具合に山が風を遮ってくれ、海は穏やかだったのだが、ここから先は厳しい向かい風になるようだ。

しかし、小豆島を1周するためには前に進むしかない。

目の前を風がビュービュー流れているのを見ながら、手前の風のない穏やかな部分でルートの確認と、もし風でバラバラになってしまった場合のことを3人で話し合う。

よし!行こう!

意を決し、3艇は風のなかへ突入した。(試練の最終回へつづく)

                         写真提供 島空撮

小豆島1周 その1
小豆島1周 その2
小豆島1周 その3
小豆島1周 その4
小豆島1周 その5(最終回)






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