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損するお金との付き合い方。【MIND OVER MONEY】

さて、『MIND OVER MONEY』の2つ目の記事です。

今回は、『損するお金との付き合い方』を解説します。

なんとも不安を煽るマーケティングのようですが、結構力を込めて作りました。(笑)
(その分かなり長文ですので、時間のある時にお読みください)


特に、現代の起業や副業、投資を始める人が多いというブームの中で、

大切にしておきたい価値観をお伝えします。

いくら稼いでいようが、お金をコントロールするよりも、

お金に対する自分の心理をコントロールする方が、遥かに重要です。


ホームレスを人として見ることができない。


本題に入る前に、1つ面白い調査結果を紹介します。

「損をしないお金との付き合い方」だけを知りたい人は、この見出しは飛ばして読んで下さい。

この記事のタイトルや見出しをみると、「お金」という単語がいっぱい出てくることがわかると思います。

お金のことばかり考えていると頭がどうかなりそうなので、

まずは、私たちの人間観について考えましょう。


あなたは「お金持ちの人」をみると、どんな感情が湧きますか?

羨ましい?ずるいと思う?なんなら腹立たしい?

私たちは、他人を見た時に2段階の評価や判断を下すと心理学の世界ではいわれています。

第一印象から相手を評価する時、
①その人は敵か味方か?(これが判断できないと命が危険だから)
②そして能力があるかないか?(有能ならお近づきになりたいと思う)
で判断する。

例として「高齢で弱った人」を見た時を参考にしてみましょう。

「高齢で弱った人」を見た時、
年齢的に有能そうにはみえないし、自分にとって脅威とも思えない。
そのため、一番強い感情として「憐み」を持つことになる。

では「お金持ちの人」を見た時は、私たちはどう思うのでしょう?

「お金持ちの人」を見た時、
基本的には、有能にみえるけど温かみに欠けると評価する人が多い。
高齢で弱った人とは反対の判断をして、一番強い感情として「嫉妬」を抱いている状態。

ここからが面白いのですが、「貧しい人」にはどんな感情を抱くのでしょうか?

それは「嫌悪」です。

「貧しい人」は、
「お金持ちの人」と違って有能には見えないし、
「高齢で弱った人」と違って温かみにも欠けると判断して、
私たちはかなり強烈な「嫌悪感」を抱いてしまう。

イメージとしては、ホームレスの人を見た時、

「こいつは、自分たちとは違う哀れな生き物だ」と、同じ種族としてみるのも嫌がるのです。

え?そんなことない?
貧しい人を見た時は、悲しい気持ちになる?
恵んであげたいけど、自分には与えられるものがないだけ?

そう思ったあなた、

これは、「お金がない人を見ると悲しくなる」なんて生易しいものではありません。

脳スキャン装置を使った実験によって、
私たちがホームレスの人の写真をみせられた時に、
自分以外の人間を見た時に活性化するはずの脳の領域が静まり返っていた。
とのこと。

つまり、私たちは脳の領域と心のどこかで、

ホームレスを人として見ることができないのです。


「貧しい人」は、もちろん能力があるようにはみえないし、

その上、自分たちと同じ(例えば生活を改善させるために努力している)ようにも評価することができないと、

判断を下しているわけです。

何が言いたいかというと、

私たちは、他人に対する評価や判断が左右されるほどまでに、

お金を持っているか持っていないかを重要視しているということです。

「お金で人の価値は決まらない」なんて綺麗事を言っているそこのあなた、

あなたの脳は、そんな思いとは裏腹な反応を示すかもしれません。

fMRI(脳スキャン装置)にはご用心を。。


では本題に移っていきましょう。

私たち心の綺麗な人間たちに、

「貧しい人」には、「嫌悪」ではなく「同情」や「共感」をしたいという思いがあるのは事実です。

おそらくその原因は、私たちも自分のことを「貧しい人」だと分類して自己認識しているからです。

SNSやインターネットで「お金持ちの人」をよく見かけるせいでしょう。

では、「貧しい人」が貧乏なのは、その人が悪いのでしょうか?

私たちが羨む「お金持ちの人」は、その人に能力があったからでしょうか?

実は、そうとも言い切れません。

本書では、そして今回の記事では、

能力が先か経済的自由が先か、幸せが先か裕福さが先か、

という卵が先か鶏が先か問題について議論しています。

結論から言うと、

この記事の結論。

①能力が低いから貧乏なのではなくて、貧乏だから能力が低い。
②人脈がないから貧乏なのではなくて、貧乏だから人脈がない。
③努力しないから貧乏なのではなくて、貧乏だから努力しない。

と、結論を出すことが可能です。

あえて極論でまとめましたが、その理由や根拠がしっかりしていることは、ここから先を読めばわかります。


「お金」で損する人の3つの特徴。


これから、「損するお金との付き合い方」と、

「お金で損する人の特徴」を解説していきます。

これは、本書に書いてあることを踏まえた上で、

特に現代にみられる人の特徴として、私個人が考えていることです。

心理学の知識がない人には、とてもややこしい話にみえるかもしれないので、各見出しの最後に端的なまとめを作っておきますね。


①お金の心配。


まずは、お金の心配をしていると、頭が悪くなる

という話をします。

「お金の心配」でIQが下がる。
2004年にインドのサトウキビ農家で実験が行われた。
それは、収穫前(お金がない期間)と収穫後(刈り入れが終わって代金をゲットした後)でテストを受けさせるというもの。
すると、お金に余裕がある期間に比べて、お金に余裕がない期間のテスト結果が、IQで9~10ポイントも下がっていた。
これは、IQクラスという分類でみると、「優秀」から「普通」に、「普通」から「鈍い」に、1段階下がるのと同じようなもの。
......試験を受ける予定にある人は、まずはお金の心配からなくそう。

確かに、生活するに厳しい状況に陥っている時は、

お金の心配で脳がマルチタスクになって、目の前のことに集中できなくなった経験があるので、この実験結果は納得がいきます。

これから何かに挑戦しようと思っていても、そのことに集中できる状態にないと、物事は成功しないわけです。

これが、能力が低いから貧乏なのではなくて、貧乏だから能力が低い。

といった所以です。

「じゃあ、元々貧乏に生まれ育った僕には何もできないってのか!?」

待ってください。

そこまで言っていません。

あなたには何もできないなんて証拠はありませんし、

いやそもそも、あなたは本当に貧乏ですか?


「お金の心配」で頭が悪くなるのは、

現実としてお金がないからではなく、

「お金が足りない」と”感じることで”頭が悪くなるのです。

そしてこれは、「時間」でも同じ現象が起きるから怖いのです。

「時間が足りない!」と感じている人ほど、時間を無駄遣いしている事実を明かす実験結果をご紹介しましょう。

「時間が足りない」と感じるほど無駄遣いをする。
「時間長者」と「時間貧乏」という2つのグループに分けて、あるゲームに参加させる。
「時間長者」は、文字通りプレイ時間が長い。
「時間貧乏」は、長者より与えられたプレイ時間が短い。
もう1つルールがあって、貧乏グループは、超過した時間を"借りる"ことができる。1ラウンド当たり1秒を借りることで、全体の2秒を失うといったシステム。
で、実際どうなったか?
前半ラウンドでは互角の成績だったにもかかわらず、貧乏グループは時間を借り始めた。

つまり、時間にしろお金にしろ、

目の前の問題を解決することに焦りを感じていると、

思考に圧力がかかって、長期的視点に立てなくなるのです。


「何かが足りない」と不安や焦りを感じて、

インターネットに出てくる「”稼ぎ方”」に目移りしてしまいます。

副業、ブログ、ウェブライティング、プログラミング、動画編集、

それは本当に、自分の人生をトータルで見た時に役立つ活動だったのでしょうか?

メンターやインフルエンサーの影響を受けただけで、自分にとって大切なことかどうか、ちゃんと判断できたのでしょうか?

ただ目先の欲望に応えるために稼いだお金はすぐになくなってしまうことでしょう。

世の中で発信されることに対して反応するだけで、

自分にとって本当にやりたいことが見出せていない人は、

まずは「足りない」という感覚から脱却する必要があります。

お金のことで頭がいっぱいにならないように、まずは、現在の収入に対する支出をできるだけ下げましょう。

お金が余る感覚を身につけてから、何で稼ぐのかを考えた方が、賢い選択ができるでしょう。

・損するお金との付き合い方。
お金や時間が「足りない」と心配している状態にいること。IQが下がり、長期的視点を持てなくなる。
・お金で損する現代人の特徴。
「自分は貧乏だ」「非成功者だ」と落ち込んで、成功者を追いかけるように、本当の目的とは違う稼ぎ方や努力をする。


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