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麦な酒

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ビールとか、ウイスキーとか。麦焼酎はふくまない。
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#ウイスキー

ならべてたのしむ(1)スプルスエールとブラックボトル

ならべてたのしむ(1)スプルスエールとブラックボトル

ならべてたのしむシリーズ第1弾。

ビールと、そのビールに所縁のある他の飲み物を、揃えて並べて飲み比べて、混ぜてみたりもして楽しんでみよう、という試み。

栄えある、いや特に栄えはない第1回は、ビール:スプルスエールとウイスキー:ブラックボトルである。

クラン・ブリューイング スプルスエール
Clan Brewing Spruce Aleスコットランドはクラン・ブリューイングの、スプルスを風味付

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ウイスキー2018

ウイスキー2018

2018年に飲んだウイスキー。
少ない。物足りない。

ほぼ家飲みで、家飲みだといろいろは飲めないからだ。
2019年はもっと外に飲みに行こう。

●アーリータイムズ ブラインドアーチャー(フレーバード/バーボン/アメリカン/アメリカ)
●ジョニーウォーカー ブラックラベル(ブレンデッド/スコッチ/スコットランド)
●ジョニーウォーカー レッドラベル(ブレンデッド/スコッチ/スコットランド)
●テ

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ビールとウイスキーとコーヒーと、そのほかのいろいろ。原料や製法でつながる、好きなものたち。

ビールとウイスキーとコーヒーと、そのほかのいろいろ。原料や製法でつながる、好きなものたち。

ビールとウイスキーとコーヒーが好きだ。
その好きなものたちがすべて、バレル・エイジングで繋がっていることを最近知った。

ウイスキーに使われた樽をビールのエイジング/フィニッシュに使う。さらにこのビールに使われた樽をウイスキーのエイジング/フィニッシュに使う。樽の循環!
これはジェムソン(ジェイムソン)をはじめとするいくつかのディスティラリー、そしてそれに呼応するブルワリーで行われていることは過去

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ウイスキーと水

ウイスキーと水

ウイスキーと水、加水とか飲み方の話。

ウイスキーはストレートで飲まなきゃダメだとか押し付けがましくいう人もあるが、そういいたい気持ちはわからないでもなく確かにもったいないと思うこともままあり、とはいえ他人の酒の飲み方に口を出すものではないだろうと、好きなように飲んで良いじゃないかとそう思うこともしばしば。

そもそも蒸留したてのウイスキー、ニューポットとかニュースピリッツとか呼ばれるそれはアルコ

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スコッチ、ブレンデッド。いろいろ飲んでみた。

スコッチ、ブレンデッド。いろいろ飲んでみた。

ブレンデッドスコッチのキーモルトについて以前触れ、調べられる範囲で調べてみたが、今度は実際に飲んでみた結果をまとめる。

以下、キーモルトを意識しつつ(改めて)飲んでみた感想。
テイスティングノートというほど立派なものではない、たんなる、素人の感想だ。

⚫️ジョニーウォーカー レッドラベル(キーモルト:タリスカー、カーデュ)
キーモルトがタリスカーだとわかって飲んでみると、確かに、塩っぽくオイリ

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黍と生姜

黍と生姜

バーボン・ウイスキーが苦手だ。

苦手なのでいろいろ飲んだことがないため、苦手でないバーボン・ウイスキーがあるかもしれないが、それはわからない。
バーボン・ウイスキーの独特のクセ? コーンの香り? チャーリングした樽の香り? 新樽の木の匂い? アヤフヤすぎて由来が特定できないが、とにかく、口に含んだときに最初に感じるあの香りがなんだか苦手なのである。

アメリカン・ウイスキー全般に疎いので、この苦

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糖とアルコールは出逢った

糖とアルコールは出逢った

(2018年10月16日 (8)(9)(10)追記)
(2021年9月14日 (11)追記)

甘いものとアルコールの組合せは人を早死にさせる。
しかし死のリスクを高めるとわかっていても、口にせずにはいられない、強烈な欲求を呼び起こす力があり、人はこれに抗えない。

アイスクリームとビール、アイスクリームとウイスキー、アイスクリームと極甘口シェリー、なんたる古代インカの石組みめいてカミソリ1枚通さ

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5大ウイスキーの5番目は本当にジャパニーズでいいのか問題。いやそもそも5大ウイスキーとは。

5大ウイスキーの5番目は本当にジャパニーズでいいのか問題。いやそもそも5大ウイスキーとは。

まことしやかに語られる「世界の5大ウイスキー」。
いったいいつから誰が提唱しているのかは知らないし、調べてもいない。

スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、そしてジャパニーズ。

5番目はどうなんだ。
ジャパニーズでいいのか。
ジャパニーズ・ウイスキーは確かに、ただの自画自賛ではなく、世界的にも評価が高いのは確かなのだろうが、5番目に挙げちゃっていいの感がどうしても拭えないのだ。

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スコッチ、ブレンデッド

スコッチ、ブレンデッド

ブレンデッド・スコッチといえば、特にメジャーなブランドのそれは、その値段の安さとスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも買える手軽さからか(つまり希少価値が低い)、シングルモルトに比べて下に見られがちな感じがある。

ただ、安くて手軽だからといって質が劣るか、といえばそんなことはない。
ということに、今更ながら、ブレンデッド・スコッチに興味を持ちはじめて気付いた。

ブレンディングブレンデ

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天使の分け前とか、悪魔の取り分とか。

天使の分け前とか、悪魔の取り分とか。

アルコール飲料を木樽に貯蔵しておくと、貯蔵期間に応じて液量が減少することはよく知られている。

木の樽は呼吸しており(詩的な表現)、アルコール分や水分が蒸発して、減るのだ。
その減った分を天使の分け前、エンジェルズ・シェアと言う。

一方、樽に染み込んだまま残ってしまう分があり、これを悪魔の取り分、デヴィルズ・カットと言う。のだそうだが、この概念は今のところ、ジムビームしか提唱していない。っぽい。

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マイケル・ジャクソン。じゃない方の。

マイケル・ジャクソン。じゃない方の。

マイケル・ジャクソン。
言わずと知れた、スーパースター、至高のエンターテイナー、キング・オブ・ポップ。

じゃない方のマイケル・ジャクソンの話。

ウイスキーやビールを愛好する者は、そうでない者の同席する場においてマイケル・ジャクソンについて語るとき、細心の注意と最大の敬意をもって、「じゃない方の」との断りを入れることを忘れてはならない。
マイケル・ジャクソンとは、そのような人物である。

マイケ

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ビールの樽で熟成したウイスキーに、興味がある。

ビールの樽で熟成したウイスキーに、興味がある。

ウイスキーの樽でエイジングしたビールは、もうさほど珍しいものではないですね?

ビールの樽でエイジング(ないしフィニッシュ)したウイスキーはまだ珍しいかな?

ビアバレルエイジド・ウイスキー。
今日本で普通に買えるのは、アイリッシュウイスキー、ジェムソン(ジェイムソン)のカスクメイツというやつ。そのスタウト・エディション。たぶんこれだけ。
スタウトは Franciscan Well という醸造所の

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