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ペイシェントボイスカフェ(腰椎椎間板ヘルニア・下肢静脈血栓・高血圧症)

【日程】 2023.9.3 【ゲスト】 菅原 豊太郎さん 【イベント紹介】 患者と医療を繋ぐ活動の一環である。 薬剤師他、医療関係者が患者さんの実際のお話しを聴くことで、患者視点や想いを知り、臨床における薬剤師の発想を広げてコミュニケーション能力向上へ繋げていただくことを目的にしている。 また、参加者同士の交流の場としても機能している。 自己紹介先月39歳に 生まれは東京都足立区 1-2歳くらいに埼玉県草加市にお引っ越し 歯科医師として勤務 趣味は旅行、農業もやりたい

    • 71歳 男性

      主訴 S 「血圧は129/69だった。 特に血液検査も大きな変化はありません。」 O 血液検査値 処方解析 見るポイントは? ○血圧についての服薬指導として →夏場(   )  冬場(   ) ○脂質異常症で見る検査値は? →(   )  (   )  (   ) ○尿酸値は? → ○肝機能は? ○腎機能は? →どうしてBUNが比較的高い?

      • 86歳 女性(骨)

        主訴 S 「ずっと病院で、骨粗鬆症の注射をしていた。 注射後の吐き気がすごくて、薬を変えてもらった。もはや食事すらとれない状態だった。」 O お薬手帳より 「テリボン注」と確認 病態閉経などの性腺機能低下で骨吸収が亢進 ⇒加齢により骨形成が低下することで骨の脆弱性が進行する(易骨折状態をもたらす状態) リスク因子と診断 治療方針骨粗鬆症の治療目的:骨折の予防 *骨折リスク因子の存在があれば、より積極的に治療する 活性型ビタミンD薬は主に併用薬としての位置づけ ○複数

        • 59歳 男性(腎機能 高血糖)

          主訴 S 「体調は大丈夫。 今、除水率は2~3くらいで透析時間は4時間程度です。 グルコースは100~130で推移しています。 血圧は122~170辺りで変動があります。 カリウムは5.0、リンは15くらい。」 O センノシド錠12mg(追加) 病態診断 治療指針HbA1cの目標は、7.0%未満 SGLT2阻害作用の腎機能低下抑制作用や心血管イベント抑制作用が期待されるが、今回の症例では低血糖を起こしにくい 《DPP-4阻害薬》 を用いていると考えられる。 血圧コ

        ペイシェントボイスカフェ(腰椎椎間板ヘルニア・下肢静脈血栓・高血圧症)

          44歳 女性(自覚症状なし)

          主訴 S 「自覚症状はないけれど、血液検査の値がすごい低いみたいです。他に飲んでいるお薬はありません。」 O 新患 新規 血液検査 ポイント貧血は 小児・妊婦ではHb濃度11g/dL未満 思春期・成人女性ではHb濃度12g/dL未満 成人男性ではHb濃度13g/dL未満 基本的に緩徐かつ慢性的に進行 ⇒重症化しても自覚症状に乏しいことが多い *自覚症状としては《匙状爪》《異食症》が認められることがある 鉄欠乏が生じる ⇒血清鉄やHb値よりも、貯蔵鉄が減少する 治療方

          44歳 女性(自覚症状なし)

          40歳 男性(血糖値が高い)

          主訴 S 「血糖値が高いのと、血圧も安定していないみたいです。 体調は特に問題ない」 O Do処方(4ヶ月前から治療開始) O 使い分けポイントグリメピリド錠1mgの特徴 ⇒インスリン分泌低下型(空腹時高血糖が目立つ症例)  インスリン分泌の促進(長時間作用) 糖尿病治療の目的基本的には、生活の質の維持と健康寿命の確保 ⇒血糖コントロール、体重、血圧、脂質の総合コントロールを行う 血糖コントロール目標 説明のポイント糖質や体重を減らせば良い! 歩きさえすれば良い!

          40歳 男性(血糖値が高い)

          86歳 男性(息苦しさ 胸の痛み)

          主訴 S 「大腸内視鏡の予定だけど、血便とか不安感から来る過呼吸とかがあった。息苦しさや、足のだるさ、胸痛がありました。心不全の状態で、不整脈もあるようです。」 O 他院クリニックにて ・ドネペジル塩酸塩錠3mg 他クリニックにて ・ユリーフOD錠4mg ・ベルソムラ錠15mg ポイント心不全はあくまで「病態」 器質的/機能的異常→心ポンプ機能の代償起点が破綻 胸痛≒狭心症の可能性 ⇒硝酸イソソルビドテープ 不安感 ⇒ジアゼパム錠2mg 左室駆出率のうち ・駆出率4

          86歳 男性(息苦しさ 胸の痛み)

          72歳 男性(動悸 心電図)

          主訴 S 「急に咳が止まらなくなった。 血圧も高くて、心臓もまだ落ち着いていない。 血圧は150/100です。」 O テルミサルタン錠20mg(新規) アムロジピンOD錠2.5mg(新規) イミダプリル塩酸塩錠5mg(削除) ポイント今回の主訴からは、咳の自覚症状が見られている。 さらには血圧コントロールも不安定である。 ➀「空咳」の副作用アンギオテンシン変換酵素阻害薬により 気管支収縮作用をもつ「ブラジキニン」の分解を行うための、「キニナーゼⅡ」が抑制されてしまう

          72歳 男性(動悸 心電図)

          72歳 男性(動悸 心電図)

          主訴 S 「自分では自覚症状はないんだけど、 検査結果で、少し薬を増やしておくって。」 O ビソプロロールフマル酸塩0.625mg(新規) ポイント欧州心臓病学会のガイドライン(2016年改訂)では、塞栓リスクを有する心房細動患者においては、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が第一選択 ➀抗凝固療法抗凝固薬の適用に当たっては CHADS2スコア を考慮する 直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)について ➁レートコントロール療法β遮断薬 ビソプロロールフマル酸塩0.625

          72歳 男性(動悸 心電図)

          症例発表

          普段の業務ではあまり見ない イレギュラーな症例について発表させていただきました! 一部抜粋資料はこちらに▼ 最下部▼に最後までの詳細資料が添付されています! 1⃣下痢70代 女性 コレバインミニ83% 2⃣かゆみ・冷え50代 女性 十味敗毒湯・当帰飲子 3⃣脳梗塞予防30代 男性 フォリアミン錠5mg

          有料
          500

          症例発表

          病態・薬物治療 要点把握

          各疾患の要点について 病因⇒薬物治療までの流れを可視化しました

          病態・薬物治療 要点把握

          近未来カンファレンス

          日曜日の昼間、大阪の某所にて 【日本の未来】 【私の未来】 【私たちの未来】 について、参加者みんなで考えるイベントが開かれた! 主催者は私の後輩で、すごくパワフルに活動している人! これまで本イベントは、2回行われていて、いずれも大成功に終わっている! 今回は参加者に対して、興味のあるテーマを事前に調査し、そのテーマに基づいた議論がされた 以下はその内容と感想! 長文ですけど、ご興味あればお付き合いください! 今回ディスカッションしたのは大きく3つ! ➀私が思う未来に

          近未来カンファレンス

          どんな時でも成長できる

          いつも周りの友人に、「あなたはいつもキラキラしているね」って言われる。 特に自覚はないけれど。 それは自分の根底にある想いによって起こる行動が、人にはそう見えるのかもしれない。 その想いは 【知らないことをなくせるだけなくして、関わる人が幸せで居られること】 私は薬剤師である前に、一人の人間。 人は一人では生きてはいけないとはよく言うが、人は環境によって生き方が大きく変化する。 就職した場所が、いわゆるブラック企業なら心身共に満身創痍となり、生きていく気力すら失われるか

          どんな時でも成長できる

          症例(漢方)

          50代 女性 オウギ   6g カシュウ  3g カンゾウ  1g ケイガイ  2g レンギョウ 4g ジオウ   17g(熟地黄:12g) シツリシ  3g シャクヤク 6g センキュウ 6g トウキ   6g ボクソク  4g センタイ  2g 分2 朝夕食前 42日分 【当帰飲子】 『足のかゆみです。保湿的な生薬や鉄を補うような生薬があるって聞きました』 問1 次のうち正しい組み合わせはどれか? カシュウー補血作用があり、皮膚掻痒症に用いられる オウギー鉄分を非常

          症例(漢方)

          どんな人でも輝ける

          初めまして! 薬剤師のA.Tと申します! 自分のことを発信しようと思ったのは 自分の在り方や他者との関わり方が変わると思わせてくれた様々な人の影響がある。 今でこそ、素敵な人間関係に恵まれ、自分が好きなことをして生きている。 繋がりのおかげで希望や夢に向かって進んでいけるようになった、私の人生の一部を紹介する。 まだまだ様々なことに悩み傷つきながら進んでいる人がたくさんいると思う。どんな人でもいろんな可能性があることを知ってもらえたら嬉しい。 ここから先には幼少期からこれ

          どんな人でも輝ける

          症例➀

          69歳 女性 現病歴『貧血 発熱 白血病』 フロセミド錠20mg 1錠 分1 朝食後 18日分 タケキャブ錠20mg 1錠 分1 朝食後 21日分 プレドニン錠5mg 4錠 朝2錠 昼1錠 夕1錠 21日分 『前回処方 タケキャブ錠20mg 1錠 分1 朝食後 14日分 プレドニン錠5mg 5錠 朝2錠 昼2錠 夕1錠 14日分 前回処方から、デカドロン錠4mg削除』 前回処方時 【前々回のデカドロン錠4mgはよく効いて、吐き気はなかったけれど、離脱症状が強かった。吐

          症例➀