72歳 男性(動悸 心電図)
主訴
S
「自分では自覚症状はないんだけど、
検査結果で、少し薬を増やしておくって。」
O
ビソプロロールフマル酸塩0.625mg(新規)
ポイント
欧州心臓病学会のガイドライン(2016年改訂)では、塞栓リスクを有する心房細動患者においては、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が第一選択
➀抗凝固療法
抗凝固薬の適用に当たっては
CHADS2スコア
を考慮する
直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)について
➁レートコントロール療法
β遮断薬
ビソプロロールフマル酸塩0.625mg・2.5mg・5mg 1回1.25mg~5mg 1日1回
カルベジロール錠2.5mg・10mg・20mg 1回5~20mg 1日1回
メトプロロール錠20mg 分3 毎食後
非ジヒドロピリジン系Ca拮抗薬
ジルチアゼム30mg 1日3回 毎食後
ベラパミル40mg 1日3回 毎食後
ジギタリス製剤
ジゴキシン錠0.125mg 1日1回
患者さんへのフォロー
最も重要なことは
脳塞栓症などの血栓塞栓症を抑制すること
ACE阻害薬は、血管浮腫に注意が必要のため、「唇・舌の腫れ」のモニタリングは行う。
次回、来局時の処方は?
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