綿々

めんめんです。feat.ぷらね

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Twitter @menmen_itsuka フォロー待ってます。

    • もうそろそろワンチャン蝉鳴く

       風が吹いても体が縮こまず、夜布団を取られても寒く感じなくなってきた昨今、夏の訪れを今か今かと僕は待ち望んでいる。  夏はいい。緑が生い茂り、海は潮の匂いが立ち込めている。鬱陶しいほどの暑さも止めどなく流れてくる汗も、風呂上がりに飲むビールののどごしが全てを中和してくれる。前世ではきっと寒い思いをしながら死んだんだろうと思うくらいに、僕は夏の暑さと鬱陶しさが好きだ。  早く夏になって、風鈴の音色に耳を傾けながら金魚が泳いでいる姿を見てビールを飲みたい。格別、人生ここに極まれり

      • 金魚のフン、めっちゃ長い時ない?

         先週の日曜日、寝室に8リットル程度の水槽を設置した。中には蝶のような尾鰭を持つ出目金が二匹、優雅にホテイアオイの下を泳いでいる。その堂々たる泳ぎ方は、胸鰭を器用に前後させながら舞っているようにも見えるし、人間のエゴで品種改良によって付け加えられた、重く無駄に長い尾鰭が下に落ちていかないように姿勢を正しているだけのようにも見える。  金魚とは不遇な魚だ。人間が追い求める美を体をもって成すべく、様々な品種との掛け合わせで背びれをなくしたり、体に見合わぬ小さな尾鰭をつけられたりな

        • 自分の人生を生きよう。

           物語には始まりと終わりがある。  でも主観で見た人生には始まりも終わりもない。自分自身の人生は物語ではなく、その場その場の事象をパズルのように組み合わせて、いびつながらも壊れないように組み上げていくひとつの塔のようなものなのだと思う。  パズルを組み始めるのは「物心がついたころ」で、パズルを組み終わるのは「死を悟ったころ」だと思う。人によってはとんでもなく湾曲した塔になるだろうし、とてつもなく真っすぐ伸びた塔になる人もいるだろう。その塔が可視化されたら、きっとその塔の持ち主

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          愛は目に見えない。

          こんばんは、お久しぶりです。 最近は、引越しや転職で立て込んでしまい、あまり思考を巡らせる機会がなく更新が出来ておりませんでした。ですが、久しぶりにお風呂に入り一点を見ていたら色々と思う所が湧き出てきたので、これを文章にしてみようと思います。 携帯からの更新なので、読みにくい文になってしまっている所があるかと思いますがご容赦ください。 小学五年生の夏、空手の大会で3位入賞したのが記憶にある最も古い結果に残る結果だ。 家族や師範、周りの仲間たちは僕を祝い、よく頑張った

          愛は目に見えない。

          おらこんな村嫌だ。

           僕は大きい。  いや、本当に大きい人からしたら小さい。けど僕は大きいのだ。  幼い頃から空手をして、社会人になってからも適度な筋トレを続けていたせいで、一般の人から比べると僕は大きい。  大きいと苦労をすることが多い。服のサイズをどこに合わせていいかわからないし、体のラインがわかるような服を着たら「チンピラみたい」と揶揄されるし、古い民家では頭をぶつけ、東京の電車で座る時には夜のアサガオくらい肩を萎めなければいけない。割と迷惑をすることが多い。  そんな大きい僕が、来年か

          おらこんな村嫌だ。

          アラサー独身黒歴史確定カスポエム。

           朝目が覚めた時、重いカーテンと窓を開いて外を眺める。まだ街が目覚めていない中、遠くから聴こえてくる電車の音に耳を傾け体の底から息を吐き出した。ほぉっと空に白い息が抜けていくのを見上げながら「冬だなあ。」なんて思い身震いをする。  ああ、自分の言葉が寒いのか、それとも冬だから寒いのか。どっちでもいいけど何をしているんだろう。  偶然目覚めがいい朝にした自分の奇行をなかったことにするため、僕はもう一度布団に潜り込んだ。  冬の冷気で触るのも躊躇うほど冷えているiPhoneを

          アラサー独身黒歴史確定カスポエム。

          記憶にない夢のメモ。

           夜中に目が覚めた。全身の毛穴からは汗が吹き出していて、おおよそ12月とは思えないほどの発汗量に目が覚めた瞬間ため息が出る。なぜ目が覚めたのか、寝起きの僕は朦朧としていて思い出せないのだが、動悸が止まらず汗が吹き出しているところを見ると、どうやら僕は悪夢にうなされて飛び起きたのだろうと推察できた。  12月の冷気が僕の頭を痛いほど冷やす。ここ数日、悪夢にうなされて目が覚めることが多すぎる僕は、自分の睡眠中の心理状態が心配になりながらも、対処がしようのない夢という分野に苛立ちに

          記憶にない夢のメモ。

          芸術の秋、遅刻してきたな。

           僕は美術館を巡るのが好きだ。    絵を見ていても、どんな素晴らしい陶芸作品を見ていても、正直にいうと詳しいことなど全く知らないし、それでいて「印象派の巨匠が描いた絵画」などと見せられても、それが誰の絵なのかさっぱり見当もつかないほどには知識がない。    ただ、僕が最近気がついたのは、その芸術家がどういった時代背景で、どういう心情の中この作品を作り上げたのかを考えるのが好きだから、僕は美術館に行くのが好きなのだ。  先日、僕は二日続けて「国吉康雄展」と「藤田嗣治展」を見て

          芸術の秋、遅刻してきたな。

          ロボットと人間。

           昨日夢を見た。  それはなんてことない変哲な男性である僕と、世間一般にロボットAIが普及した世の中であった。  配膳ロボットが一般的に普及しているこの世の中に、僕は人の温かさを感じず苦しさを感じていた。今まで足繁く通っていたファミレスは、顔馴染みの妙齢女性から、気がつけば猫の顔が液晶画面に投影されるロボットに変わっていることが、僕は正直辟易としていた。  もちろんロボットの普及率が上がるのはいいことではあるし、これからの時代働き手が減ることを危惧されている世の中には合っ

          ロボットと人間。

          朝を思えば。

           僕は本日で無職歴6日目の成人男性である。  僕のしていた仕事は、一般的な仕事よりもはるかに危険が付き纏っている仕事で、辞める直前までは「少しゆっくりしてから仕事を見つけよう。」と思っていた。  だけれど不思議なもので、仕事をしていないで家にいることがこんなに精神の安定を奪い、何者なのかわからない不安感が常に僕の隣を駆け抜けていく。無職の期間というのは、四季でいう秋なのだろう。夏は涼しい秋が待ち遠しいけれど、いざなって見たものの朝夕と寒くて仕方がない。  「ああ、こんなことな

          朝を思えば。

          人生が始まれない。

           僕は先日仕事を辞めた。  家に独り、僕は作業机に向かいながらこの文章の下書きをノートに書き起こしている。朝の冷気で冷たくなった机は、僕の腕の体温をじんわりと奪いながら暖かくなっていく。机じゃなくて恋人だったらよかったのに、などと思いながら自分が独り身であることを余計に実感し、唐突に訪れた虚無感を誤魔化すように電気ストーブをつけて足元に引っ張った。    もう6年近い付き合いになる電気ストーブは、そろそろ限界だと言わんばかりに音を立てながら熱を発し始め、僕の体はゆっくりと溶か

          人生が始まれない。

          パソコンの不調につき投稿できてません。

          パソコンの不調につき投稿できてません。

          音楽は魂の色。

           僕は今、海辺のホテルで窓の外を見ながらジャズを流し、タバコを燻らせ本を読んでいる。自分で言うのも痛々しいが、情景として(今だけ)とても絵になる男だと自分のことを思っている。自画自賛でしかないが、何年も努力して作り上げた肉体を持ちながらも、本を読むという知的な部分を持ち合わせている(気がするだけだが)、そんな自分が意外と好きなのだ。  本を読むことで得られることはたくさんある。言語能力や短絡的な知識、それと本を読むことで「この人はどういう意識がありこの発言をしているのだろうか

          音楽は魂の色。

          アルコールは人類学。

           僕はお酒が好きだ。お酒を飲むことで一時的に精神が安定するというのもあるが、世界各地でどういう経緯をもってお酒が生まれ、そして楽しまれて来たのかを考えるという楽しみもある。  例えばビール。作り方の詳細までは知らないが、中世のヨーロッパで生まれたビールは、当時はやはり今ほど水の浄化技術などはなく、生水を飲むことでおなかを下したりして健康を害していることが多かった。そこで、一度水と麦やらを熱し、発酵させたビールは生水のような食あたりもなく、なおかつ仕事中の水分補給として飲むこと

          アルコールは人類学。

          ぐちぐちうるせえよ。

           何かを成し遂げた人は、なんでもない夕暮れを世界で一番美しいと感じるように、何も成し遂げられない僕は、なんでもない夕暮れが世界で一番重苦しく見える。「ああ、また何もせず今日が終わるのだ。」という、どこにもぶつけようのないストレスで、自分自身で選んだ選択肢が僕の情緒と光景を破綻させる。仕事が休みの日曜日、もっと早く起きておけばよかったと後悔をするのが常で、たまに早く起きた朝も、「どうせ混雑しているからわざわざ出かけたくない。」と、自分自身で後悔することになる選択肢を選んでしまう

          ぐちぐちうるせえよ。