【読書感想】伊坂幸太郎『首折り男のための協奏曲』
2020/02/10 読了。
伊坂幸太郎『首折り男のための協奏曲』
7つの短編。繋がっているようないないようなお話が7つ。
伊坂幸太郎はあんまり説明してくれなくて、時系列もあちこち飛ぶ。だが、そこが好き。
首折り男の7つの話も、首折り男が出たり出なかったり、黒澤が出たり、中村がいたり、なんというか自由すぎる。自由の中の繋がりをなんとか把握しておきたくて必死で読む。本の世界にしがみつく。こういう読み方をしたのは久しぶりだ。
私は、『月曜日から逃げろ』が一番好き。視点をひっくり返されて心臓がバクバクした。すんげえ楽しかった。読書ってこんなに楽しいもんなんだなぁ。何冊、何十冊、読んでも騙される。
トリックに引っかかってんのに、気持ちはこんなにも瑞々しい。これが伊坂幸太郎の読後感だ。私の好きな読後感だ。
これからも伊坂幸太郎の自由な小説世界で、騙されたり笑ったり懐かしんだり出逢ったりしたい。本当に楽しかった。
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