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❖散歩の出会いは、不思議な感動も連れてくる❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年2月15日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆散歩の出会いは、不思議な感動も連れてくる◆
毎回、同じパターンであることが、帰納法から導かれた。

シンガポールに最初に住んだ4年間は家の周りか、リトルインディアばかりで、結局、セントーサに上陸しないまま終わった。

その後、1年間は沖縄の学校に勤めるが、美ら海水族館には行かず、首里城は沖縄最終日に滑り込みでわずかに見学(数年前に消失したため、しっかり見学するチャンスは失われた)しただけであり、ほぼ浦添市と那覇市で行動が完結し、やはりほとんど沖縄を体感しないまま沖縄を去った。

沖縄を離れ、二度目のシンガポールの2年間の間には、何とかセントーサに上陸を果たしたが、もっと近くにあったハウパーヴィラ(タイガーバームガーデン)という奇妙な庭園には行かずじまい。

その後のラオスでは、最初の1か月に、いきなりラオス正月(ピーマイラオ)があったおかげで勢いがつき、世界遺産のルアンパバーンには行ったが、それ以降はビエンチャンのカフェの渡り歩きに終始することになる。もう一つの世界遺産であるジャール平原や洞窟や滝などが見所のバンビエンには行かなかった。

私はとにかく、「近くにあるわけだし、今度行けばいいや」と先送りして、結局行かないまま終わることを繰り返してきている。同じパターンはそこで完了ではなく、その土地を離れる最終日が意識の中ではっきりしてくると、急に焦ってどこかに行かねばと考えるものの、出かけることに慣れていないため中途半端に終わるというところまでが一つのまとまりなのである。

ここまでの事例を材料にして帰納法が導き出した共通の原理・一般法則は「希少性の原理(法則)」である。

希少性の原理(法則)とは、需要よりも供給が少ないことによって、商品やサービスの価値を高く感じるようになるという行動経済学で扱われる心理現象である。希少性を生み出す要因として代表的なものは、数量の限定と時間の限定である。他に、数量の限定と重なる部分があるが、有名人のサインが書かれたなど、特殊な情報が付加されることで希少性に繋がるものもある。

私のこれまでの事例における「近くにあるわけだし、今度行けばいいや」は、その時点では時間の限定がないため希少性が生じていない状態である。しかしその土地を離れることが現実に意識された時点で、時間の限定が希少性を生じさせていたわけである。

日本に戻ってきてからの2年間も、コロナ禍とはいえ、いくらでも周囲を散策するチャンスがあったはずなのに、サンマルクをベースキャンプにした生活が続いている。

しかし引っ越しすると、赤羽と関わる時間が限定されてしまうということが意識され、ようやく赤羽をもっと知りたいという気持ちになったわけである。

だからここ最近、やたらと散歩や散策をするようになった。

昨日も昼過ぎから、散歩・散策をした。昨日は赤羽駅の近くにあった稲付城跡の周辺をウロウロした。稲付城は室町時代の武将である太田道灌が築城したものであることを昨日知った。

太田道灌は以前に勤めていた神奈川県伊勢原市の学校の地域学習で必ず扱う人物であり、彼が江戸城を築城したことや、現在の伊勢原市で命を落としたため墓が伊勢原市にあることは知っていたが、その太田道灌が赤羽駅近くの史跡とも繋がっていたことに驚かされた。

知ることを増やしていけばいくほど、新たに出会った情報もどこかで繋がっているのだという感動が、昨日のように得られると、とても嬉しい気持ちになれる。

先ほど帰納法の話をしたが、帰納法やイギリス経験論の先駆者として知られる人物がフランシス・ベーコンである。彼の有名な言葉に「知は力なり」というものがあるが、昨日新たに出会った情報と既存の情報との繋がりが与えてくれた感動や嬉しさについて、ベーコンの名言を借りるならば、「知は魅力なり」となるだろう。

少し沈み始めた太陽の光が注ぐ稲付城跡もとても魅力的であった。

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