【小説】 夢の続き 【ショートショート】
妙にリアルな夢を見た。
ジャングルの拓けた場所で僕はずぶ濡れになった服や道具を乾かしていると、突然すぐ側に流れる川から巨大ワニが現れたのだ。
やばい! と思って裸のまま立ち上がると、ワニの異変に気が付いた。川から上がって来たはずなのに、尻尾の先に火が点いているのだ。
陸に上がったワニはみるみる内に火に包まれて行き、すぐにワニは火だるまになって目の前でのたうち回り始める。
僕は肉が焦げる匂いでたまらず咽せていると、上空からバラバラと空気を裂く音が聞こえ始める。すぐに突風が辺