【小説】 オニイチャン 【ショートショート】
休みの朝。コンビニへ煙草を買いに向かっていると、公園の脇を通り掛けに左手前の茂みからサッカーボールが飛び出して来た。
思わず腰を引いてしまったが、公園に目を向けてみると小さな男の子の二人組が突っ立ったままこちらをジッと眺めていた。
僕はボールを拾って投げてやると、ボールを受け取った背の高い方の男の子がこちらへ向けて丁寧に頭を下げ、それに続いて小さい方の男の子もぺこりと頭を下げた。
背の高い男の子は小さな男の子にボールを放り、受け取った男の子がボールを地面に置いて元気な