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「好き」って何?~あなたの中にある「ときめき」を見つける3つの方法~

こんにちは。堀内猛志です。
前回のnoteでは『自分のタレントを活かせる職場の見つけ方』という内容について書きました。

ここまではあたなの強みを構成する『タレント』と『好き』のうち、『タレント』について書いてきましたが、これからは『好き』について書いていきたいと思います。

強みの分解

『好き』って何?

「好きになる方法忘れた」「好きって何だ?」みたいなことを言う人がたまにいますよね。これも以前別の記事で書いた多様性の弊害です。好きになることができる選択肢が多いからこそわからなくなります。

恋愛の例がわかりやすいですね。ネットやスマホが普及する前は、出会いは人づてしか存在しませんでした。だからお見合いをすることで人は出会いを作っていました。「他に選択肢がないからこの人にしておこう」とどれくらいの人が思って結婚していたのかは定かではありません。しかし、ネットやスマホによってマッチングアプリが活発になり、選択肢が増え、選び放題になったのに選べなくなっている現代よりも、決断は俄然しやすかったと思います。

そもそも好きってなんでしょう。私はタレントとの対比で、①『名詞』で表すことができる②『ときめく』モノ、と定義しています。また、『ときめく』とは、『考えても疲れずに、逆にどんどん元気がでること』だと考えています。

通常、考えると脳が疲労してきます。そしてどんどん思考力が鈍ってきます。「疲れているから何も考えたくない」って時ありますよね。でも実際に何も考えないのは不可能です。何かを考えてしまうと思います。そんな時に考えたくなることって何ですか?それが無意識にときめいているモノです。

考えても疲れない、考えるほど元気になる、それには理由があります。考えても疲れないのは「中間を飛ばしているから」です。通常考えるということは合理的で論理的な行動です。複雑なものに合理や論理をくっつけて整理する作業はエネルギーを使います。しかし、それら(=中間)を飛ばすことでエネルギーの消費を抑えるのです。「中間を飛ばす」とは、言い換えれば「人に説明できないくらい自分の中では合理的」だということです。なぜこれが好きなのかと問われても、自分では当たり前すぎて他の人が好きって言わないのが不思議なくらい好きなのです。何かにハマっている人、何かを熱狂的に推している人って他の人から見たら狂気的に見えることもあると思います。それは、他の人から見たら合理的ではないことが、その人にとっては何を言われても響かないくらい細胞レベルで合理的だからであり、その温度差がお互いの違和感になっています。宗教的と怖れられるのもわかりますよね。そうです。宗教ってそれを信じている人には「人に説明できないくらい自分の中では合理的」なんですよね。

考えるほど元気になるのは、快感ホルモンのドーパミンが出ているからです。好きなことを考えれば考えるほどドーパミンが分泌されます。ドーパミンは一種の麻薬なので、寝ることや食べることすらも忘れさせてしまう力があります。逆に嫌なことを考えると分泌されるのがストレスホルモンのコルチゾールです。嫌なことを考えすぎて慢性的なストレスを引き起こした場合、コルチゾールが過剰に分泌されて脳の神経細胞を破壊してしまうこともあると言われています。だから脳は嫌なことを考えさせるのを止めさせようとするわけですね。これらのホルモンは意識的に分泌できるものではありません。よって、無意識に考えていることで元気になってきたと思えるモノは、ときめくモノだと思ってください。

ときめくの分解

『ときめき』を見つける3つの方法

そうは言ってもときめくモノってどうやって見つけるのか、その疑問にお答えしていきたいと思います。以下が私が行っている方法です。

①疲れている時や何も考えたくない時でも考えていられるモノに気づいてみる

他人のことよりも自分のことが一番わからないですよね。思考が元気な時に自分と向き合い「自分の好きって何だろう」と向き合っても間違えた答えを出してしまいます。そういう時の思考は「正しさ」を求めます。なので、ときめくモノではなく、正しいモノを好きになろうとしてしまいます。無意識に「好きになるべき」「好きな方がいい」という思考に邪魔されるのです。このメカニズムは次のnoteで説明します。

思考のエネルギーを使いたくないのに、ふと考えるとなんだかワクワクしてくる、そういう感覚を大切にしてください。そこにときめきのタネがあります。ポイントは考えるほど元気になるのか、ということです。仕事のストレスがある人は、疲れている時でも仕事が頭から離れない時はありますよね?これは考えるほど疲れるし、ストレスも増すのでトキメキではありません。また「考える」と「眺める」も違います。美しいモノ、可愛いモノ、面白いモノ、楽しいモノ、などは何も考えずに無条件に見ていられます。インスタやYouTubeなど思考せずに眺めているモノもトキメキではありません。「もっとこうやってみよう」「こうすればいいんじゃないか」「あれ?もしかしてこうかも?」など、対象物に対して思考をし、また、思考すればするほど元気になる、そういう対象物がときめくモノです。

それって趣味では?そんな突っ込みをもらいそうですね。そうですね。趣味です。その質問へ逆質問するのであれば、趣味と仕事の違いは何ですか?趣味は仕事にできないのですか?ということです。「好き」を仕事にすることは可能です。ただし、趣味と仕事には明確に違いがあります。それはまた次のnoteで説明しますが、今回のnoteでは自分の好きに気づく方法なので、趣味の好きか、仕事の好きか、という細かいことは一旦置いておいてください。

②感覚的に良いと思ったものをストックし、たまに眺めてみる

日常で「あ、これいいな」「なんか素敵だな」と思うようなことに触れることがあると思います。そう思った感覚をそのままにするのであはなくストックしてください。画像なら自分の画像フォルダに入れることもできるし、インスタに貯めることもできるでしょう。文章ならブックマークでもevernoteでもnotionでも何でも大丈夫です。反射的にストックできるように自分のスマホやPCにボタンを用意し、そういうものだけを保存するフォルダを作っておいてください。

私はまとめてNotion Web Clipperでストックしています。Notion Web Clipperとは、簡潔に言うと、ChromeやFirefoxなどのブラウザの拡張機能として仕込んでおき、ブックマークと大差ない負荷でNotion上にページを保存できるものです。Web Clipperを使う時、Notion自体は開いていてもいなくても大丈夫なので楽です。設定するには以下の記事がわかりやすいので良ければ使ってみてください。

ポイントはあまり何も考えずにストックすることと、その記事や画像の一覧をたまに眺めてみることです。反射的にストックしているモノが多いので、時間が経ってから眺めてみると、なぜこれをストックしたんだろうと不思議なモノがあります。そこで自分の「好きかも」という感覚のタネに気づいてみてください。また、ひとつのモノを眺めるよりも、複数個あるモノをまとめてみることでその傾向が見えやすくなります。「もしかして自分はこういうモノに惹かれるのかも、、、」そんなことにちょっと気づければいいと思います。

③頭ではなく胸に聞いてみる

ちょっとスピリチュアルな話になりますが、自分の胸に聞くというのは重要なことです。それってどうやるの?っていう質問にとっておきの方法があります。

やり方は簡単です。何かを考えるとき、自分の両手で自分の頭を触ります。手を頭に置いたまま「これは自分は好きなのか」と問いかけます。それで答えが出るならそれでいいのですが、もし答えが出ない場合は、その両手を胸に位置まで下げます。そこでもう一度聞いてみてください。大事なのはこの両手の動きです。動作を伴い、今使いたい身体の場所を触りながら思考することで、不思議と動作をせずに考えるよりも触っている場所が動き出します。

宇宙兄弟のワンシーン

この動作は私の大好きな漫画『宇宙兄弟』のワンシーンから頂きました。仕事の決断をするときや、大事なことを考えるときに、私はこの動きを必ずします。頭に聞く思考は「正しい答え」を出してくれますが、胸に聞く思考は「好きな答え」を出してくれます

人間社会で生きていると、多数決という常識の中で生きなければなりません。ゆえに、「自分の個人的な好き」よりも「大多数の中での正しさ」を優先してしまいがちです。当然その方がいい場面もあります。ただ、自分の「好き」に向き合いたいときには、あえてこういう行動をしながら「正しい」に思考を乗っ取られないようにしてください。

このようなことを試してみながら自分の「好き」を見つけてください。ただし、「好き」の種類はいくつかあるし「好き」は変化するものもあります。次回のnoteではその詳細について解説したいと思います。

自分の好きを見つけるのが難しいという人、自分の好きの活かし方を知りたい人は下記よりご連絡ください。

自分のタレントを本業以外の場面で活かしたい、外部人材のタレントを自社に活用したいという人はこちらからご連絡ください。

それでは今日も素敵な一日を!

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