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サザンロック/スワンプ系のアルバム紹介

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オールマン・ブラザーズ・バンド、レーナード・スキナードの定番から、マーシャル・タッカー・バンド、ウェット・ウィリーなどのベテラン勢、スティルウォーター、ウィンター・ブラザーズ・バ…
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#CD

ワン・オブ・ゾーズ・デイズ/ルイジアナズ・ル・ルー (‘20)

ワン・オブ・ゾーズ・デイズ/ルイジアナズ・ル・ルー (‘20)

One of Those Days / Louisiana’s Le Roux (‘20)
このアルバムのリリースは嬉しかった。スワンプ〜サザンロックの名盤をリリースしながらも今一つ盛り上がらず、バンド名と方向を転換するも、産業ロックと評され消滅してしまった印象のバンドであったが、’20年になって元のバンド名を名乗り、ルイジアナのスワンプから戻ってきた。

本作のルイジアナズ・ル・ルーは、ルイジア

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アメリカン・ユニバーシティ ワシントン D.C. 12/13/70/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘02)

アメリカン・ユニバーシティ ワシントン D.C. 12/13/70/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘02)

American University, Washington, D.C. 12/13/70 / The Allman Brothers Band (‘02)
‘00年代に入って、オフィシャルからリリースされた発掘音源の一つが本作である。名盤「フィルモア・イースト・ライヴ」の3ヶ月前の録音で、収録曲はフィルモア・イースト・ライヴとほぼ同じである。

「リーヴ・マイ・ブルース・アット・ホーム」の最後

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ダイナマイト・モンスター・ブギ・コンサート/レイジング・スラブ (‘93)

ダイナマイト・モンスター・ブギ・コンサート/レイジング・スラブ (‘93)

Dynamite Monster Boogie Concert / Raging Slab (‘93)
‘89年に「ロック・モンスター」でメジャーデビューしたサザンロックバンド、レイジング・スラブのセカンドアルバム。前作同様、埃に塗れた南部ロックを思いっきり聴かせてくれるアルバムである。

ニューヨーク出身の彼らは、デビュー当時「レーナード・スキナード・ミーツ・メタリカ」と評され、サザンロックの豪

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クローキン・アット・トーズ/フロッグウィングス (‘00)

クローキン・アット・トーズ/フロッグウィングス (‘00)

Croakin’ at Toad’s / Frogwings (‘00)
デレク・トラックス時代のオールマン・ブラザーズ・バンドになる前のオールマンズ、ブルース・トラヴェラー周辺のメンバーで結成されたユニット、フロッグ・ウィングスの唯一作品でライブ盤である。中心人物はオールマンズのドラマー、ブッチ・トラックスで、甥のデレク・トラックスやデレク・トラックス・バンドのメンバーなど、新時代のオールマンズ

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ユーフォーラ/アトランタ・リズム・セクション (‘05)

ユーフォーラ/アトランタ・リズム・セクション (‘05)

Eufaula / Atlanta Rhythm Section (‘05)
‘70年代にスタジオミュージシャンの集まりからバンドに発展したアトランタ・リズム・セクションが’00年代に入ってリリースしたアルバム、「ユーフォーラ」を紹介させていただこうかと思う。

サザンロックにカテゴライズされるバンドの中でも、テクニックやソングライティングにおいて、群を抜いていたのが彼らである。しかも単にテクニッ

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出撃!!/コパーヘッド (‘92)

出撃!!/コパーヘッド (‘92)

Copperhead / Copperhead (‘92)
ノース・カロライナ州出身の5人組、ジャケットから想像されるようなハードロック寄りのサザンロックである。年齢も20代と若く、単なる懐古趣味ではない、自分たちのルーツに根差した音楽を演奏している。

私は当時、大手CD量販店で偶然見つけたのだが、南軍旗に蛇や剣といったモチーフで、それっぽいな〜という印象で購入した。サウンドは先にお伝えしたよう

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ザ・コレクターズ#1、レッツ・ゲット・トゥギャザー/ディッキー・ベッツ (‘07)

ザ・コレクターズ#1、レッツ・ゲット・トゥギャザー/ディッキー・ベッツ (‘07)

The Collectors #1 / Dickie Betts & Great Southern, Let’s Get Together / Dickie Betts Band (‘07)
今回は、‘00年代に入ってから、ディッキー・ベッツがマイナーレーベルからリリースしたアルバムのカップリングCDを紹介させていただく。リリースはUKのレトロ・ワールド、2CDに2枚のアルバムが収録されている。

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レベル・ラウザーズ〜サザンロック・クラシックス/ヴァリアス・アーティスツ (‘92)

レベル・ラウザーズ〜サザンロック・クラシックス/ヴァリアス・アーティスツ (‘92)

Rebel Rousers~Southern Rock Classics / Various Artists (‘92)
本作は’92年当時、大阪のアメリカ村にあったタワーレコードで新譜として販売されていた時、「これは!!!!」と思い、そのままレジへ持って行ったCDである。

リリースは当時、再発レーベルとして定評のあったライノで、その選曲だけでなく、曲順にも感嘆した。オールマンズの「ステイツボロ

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ジャズ・セレブレイション・オブ・オールマン・ブラザーズ・バンド/ビッグ・バンド・オブ・ブラザーズ (‘19)

ジャズ・セレブレイション・オブ・オールマン・ブラザーズ・バンド/ビッグ・バンド・オブ・ブラザーズ (‘19)

A Jazz Celebration of The Allman Brothers Band / Big Band of Brothers (‘19)
デュアン・オールマン在籍時のナンバーをビッグバンドジャズで演奏するという企画モノCD。プロデュースはアラバマ大学で教鞭をとるマーク・ランター。彼のドラムを中心に、トロンボーン×4、トランペット×4、サックス×6の管楽器セクション、ピアノ、ギター、ベ

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セヴン・ターンズ/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘90)

セヴン・ターンズ/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘90)

Seven Turns / The Allman Brothers Band (‘90)
実質的なオールマンズの復活を記したアルバム。リリースからは、もうすでに30年以上も経過したのが嘘のようである。MTVで1曲目の「グッド・クリーン・ファン」や、タイトル曲「セヴン・ターンズ」のPVを観た時の衝撃は忘れられない。

何度もメンバーチェンジを繰り返してきた彼らであるが、’69年のファーストアルバムと

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ボビー・ウィットロック・ストーリー/ボビー・ウィットロック (‘13)

ボビー・ウィットロック・ストーリー/ボビー・ウィットロック (‘13)

Where There’s a Will There’s a Way / Bobby Whitlock (‘13)
洋楽好きならご存知であろう超有名曲、「いとしのレイラ」をリリースしたデレク&ザ・ドミノスのキーボディスト、ボビー・ウィットロックが’72年にダンヒル・レコードからリリースした2枚のソロ作品をコンパイルしたアルバム。

その後、キャプリコーン・レコードから2枚の合計4枚のソロアルバムを

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ブラッドライン/ブラッドライン (‘94)

ブラッドライン/ブラッドライン (‘94)

Bloodline / Bloodline (‘94)
オールマン・ブラザーズ・バンドのベーシストであったベリー・オークリー、マイルス・デイヴィス、ドアーズのギタリストのロビー・クリーガー、彼らの息子たちと今ではベテランのブルースロックギタリストである、ジョー・ボナマッサを中心にして結成されたバンドの作品。後にも先にもこのアルバムしかリリースされていない。

サウンドはまさしくサザンブルースロック

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ソー・ロウ/ヒューイ・トーマソン (‘99)

ソー・ロウ/ヒューイ・トーマソン (‘99)

So Low / Hughie Thomasson (‘99)
アウトロウズの中心人物、ヒューイ・トーマソンの唯一のソロアルバム。’93年に活動を再開するも、2枚のアルバムをリリース後は動きがなかったが、’99年に自身のレーベルらしいアウトロウネス・プロダクションから本作をリリースした。

当時、アウトロウズのファンサイトで、サイトの管理者がこのアルバムの紹介をしており、アメリカのAmazonで販

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