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アメリカン・ユニバーシティ ワシントン D.C. 12/13/70/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘02)

American University, Washington, D.C. 12/13/70 / The Allman Brothers Band (‘02)
‘00年代に入って、オフィシャルからリリースされた発掘音源の一つが本作である。名盤「フィルモア・イースト・ライヴ」の3ヶ月前の録音で、収録曲はフィルモア・イースト・ライヴとほぼ同じである。

「リーヴ・マイ・ブルース・アット・ホーム」の最後がジャムセッションっぽくなっているのはライブならではの良さであるが、「ストーミー・マンデー」がフェイドアウトしているのはいただけない。しかし「ドント・キープ・ミー・ワンダリン」のドラムはまさにツインドラムの大迫力である。ブッチ・トラックスとジェイモー・ジョハンソンがそれぞれ違ったスタイルなのがよくわかる。

サンクチュアリー US盤(’05年 リイシュー)
レーベル
ブックレット&トレイ

さすがオフィシャルからのリリースだけあって、丁寧な作りである。ファンの心理をついたブックレットなどの画像が嬉しい。

オールマンズは時期によってサウンドはまったく違う。個人的には’00年代の壮大なアンサンブルよりも、デュアン期のバタバタしたリズムセクションやベリー・オークリーが抜け、後任のラマー・ウィリアムズが加入した’73年頃がお気に入りである。

本作を聴けば、いかにフィルモア・イースト・ライヴが名盤かよくわかる。私見ではあるが、’70年〜’71年のライブ音源をたくさん聴けば、初期オールマンズの目的が見えてくると思う。

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