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ダイナマイト・モンスター・ブギ・コンサート/レイジング・スラブ (‘93)

Dynamite Monster Boogie Concert / Raging Slab (‘93)
‘89年に「ロック・モンスター」でメジャーデビューしたサザンロックバンド、レイジング・スラブのセカンドアルバム。前作同様、埃に塗れた南部ロックを思いっきり聴かせてくれるアルバムである。

ニューヨーク出身の彼らは、デビュー当時「レーナード・スキナード・ミーツ・メタリカ」と評され、サザンロックの豪快さとパンクやヘヴィメタルの影響を受けたサウンドで人気を博した。いかにも南部風の風貌と女性スライドギタリストのエリス・ステインマンのギタープレイは圧巻であった。本作はデフ・アメリカンへ移籍後のアルバムになる。

よくあるはハードロック一辺倒ではなく、アコースティックあり、ブギーありのバラエティに富んだサウンドは必聴である。裏ジャケットのマップギターを抱えるエリスもカッコいい。

デフ・アメリカン US盤

後年のアルバムでは、ブラック・オーク・アーカンソーと活動を共にしていたルビー・スターを歌った曲もあるとのことである。彼らはメンバーチェンジをしつつも活動を続けている。

レーベル
ブックレット

残念ながら中古盤は少ないが、価格を気にしなければ入手可能である。ちなみにサブスクでは多数のアルバムがリスト化されている。

‘90年代当時、ハードロックとサザンロックの境界線が不明瞭だった時期ではあるが、彼らのような往年のサウンドを進化させたバンドもいたのは事実である。オススメ!

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