ワン・オブ・ゾーズ・デイズ/ルイジアナズ・ル・ルー (‘20)
One of Those Days / Louisiana’s Le Roux (‘20)
このアルバムのリリースは嬉しかった。スワンプ〜サザンロックの名盤をリリースしながらも今一つ盛り上がらず、バンド名と方向を転換するも、産業ロックと評され消滅してしまった印象のバンドであったが、’20年になって元のバンド名を名乗り、ルイジアナのスワンプから戻ってきた。
本作のルイジアナズ・ル・ルーは、ルイジアナ州バトン・ルージュで母体となる「レヴィー・バンド」として活動し、ゲイトマウス・ブラウンやクリフトン・シェニエらのサポートも務めた。’77年にバンド名を「ルイジアナズ・ル・ルー」とし、翌’78年にキャピトルからセルフタイトルのアルバム「ルイジアナズ・ル・ルー」でデビューした。
その後、’80年代に入ってからは、バンド名を「ル・ルー」に改名、サウンドも産業ロックと揶揄されながらも、アルバム「ラスト・セイフ・プレイス」はビルボード64位をマークするなど実績を残した。ステージにおいても、オールマンズをはじめ、マーシャル・タッカー・バンド、ZZトップ、カンサス、ハートらとも共演した。また、TOTOに加入する前のファーギー・フレデリクセンが在籍していたことでも知られている。
個人的には商業的に成功したとされる’80年代中期〜よりも、よりスワンプ〜バイヨー色の強い初期の「ルイジアナズ〜」時代が好みである。故に本作のリリースにおいて、バンド名がかつての「ルイジアナズ・ル・ルー」と表記されていることは嬉しい限りである。
本作のリリースは、オールマンズの「セヴン・ターンズ」や、スキナードの「1991」がリリースされた時と同じくらい嬉しかった。まさかの「ルイジアナズ・ル・ルー」の30年ぶりの新譜である。
本作のタイトルトラックのPVをYouTubeでどうぞ。
Spotifyのプレビュー音源はこちらから。
サザンロックやカントリーロック好きな方は、入手できるうちに是非!
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