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本の話・読書について

「本を読むのが好きですねー」とよく聞かれるのだが、これは読書が好きというよりも読書好きが昂じて読まずにいられなくなった状態だ。暇なときにはしょっちゅう本を読んでいる。

昨日は精神科病院から来た訪問看護師の主任さんから自分の蔵書が多種多様なジャンルに渡っているのを不思議がられたのだが、幼い頃からの読書習慣のない人にありがちな態度で、つまりは中高時代に新潮文庫や集英社文庫や講談社文庫のキャンペーンを利用して文庫本の読書から始めると自然とこういう読書習慣になる。

まあ、あまりにも不思議がられるのだが、自分の読書の姿勢は評論家の故立花隆氏や哲学者の鶴見俊輔先生がお手本になるし、あとはファッションデザイナーの山本耀司さんや建築家の安藤忠雄先生が読書のお手本なので、読書好きでもない人からあれこれ言われてもあんまり気にならない。勝手に言わせておくだけだ。いきなり大人になってから読書を始め、非常識な言説を言いまくる人に比べれば、微々たる読書量でもよほどマシだと思っている。

最近よく聞く話題でネット右翼の人たちや反ワクチン派の人たち、陰謀論の人たちの話をSNS上で目にするが、それはネットリテラシーになるような知識がないというか、読書経験が少なく、初めて飛びついたジャンルにしがみつくような態度にならざるを得ないのだろう。

しかしながら、読書というものはあまりに制限がないというか、逆にあっても困るので、ある人の考えの経験を勝手に縛るのは人権侵害に当たると考えている。いわゆる思想信条の自由だ。

ということで、noteに勝手な内容の記事を書き散らす羽目になっているのだが、やっぱり自分の人生経験からくる読書が多くて、心の病だから心の病に関する本を揃えたり、仏教好きなので仏教関係、元々通っていた短大のファッションデザイン科が生活文化学科だったので、花森安治氏が編集長をしていた「暮しの手帖」社の本もなにげに馴染む。どちらかというと最近まで編集長をしていた松浦弥太郎氏よりも社会運動的な視点を持っている花森安治氏の考えが自分に合っている。

いわゆる乱読傾向の読書は自分だけか?と思っていたら、今を時めく情報学者の落合陽一先生の新書「忘れる読書」の内容が、自分が読んできた本のレベルと幅にほぼ合致していたので安心した次第だ。ありがとう、落合陽一先生!

ということで、知的興味関心が少なく、高校や大学で教わった知識だけで物事を判断できると思っている人は横において、文庫から始まった乱読傾向を恥じることは止すことにしよう。尊敬しているファッションデザイナーの山本耀司さんも自分と同じような読書をしているはずだし。専門家でもないのだから、別に学者的な専門的な読書をしなくてもいいと思う。

逆に、ライターを名乗りながら夜中に漫画を読んでいたり、いい大人が部屋に鉄道関係の本ばかりを並べているのは、大人の一般常識としてどうなのよ?とは思うわな。図書館にも書店にも多種多様な本が並んでいるのだし、一般教養としてはどれを読んでも構わないと思うが。

それにしても、ちょっと読書関係やライター関係で面白いというか参考になった本があるので、そのリンクは今回は貼っておきたい。やっぱり読書やライティングにもある種の作法というかセオリーが有って、努力は必要だが、一般教養を身に着けたり、ライターを専業としたい人には特に適切な本を参照しながら努力を重ねることをお勧めしたい。自分の場合は我流だったからなー。


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