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女性アスリートの3主徴

「女性アスリートの3主徴」と言われて3つともわかる方どのくらいいますか?
この3主徴は女性アスリートはもちろん、男性アスリート、特にコーチは知って欲しい内容です!

3主徴

まず3主徴について紹介します!

利用可能エネルギー不足
運動性無月経
骨粗鬆症

の3つと言われています!
次にそれぞれの特徴について紹介します!

利用可能エネルギー不足

これは、食事からとる摂取エネルギーから運動により消費されるエネルギーを引いた残りのエネルギー 量をさします。
基礎代謝や日常活動に使用可能なエネルギー量です。
つまり、「利用可能エネルギー不足」とは、運動によるエネルギー消費量に対して、食事などによるエネルギー摂取量が不足した状態をさし、この状態が続くと、卵巣を刺激する脳からのホルモン分泌(黄体形成ホルモンなど) が低下したり、骨代謝などを含む身体の諸機能に影響を及ぼすと考えられます。

簡単にいうと
運動しすぎです!

運動性無月経

 運動性無月経は、これまでにあった月経が3か月以上停止した状態である「続発性無月経」のうち運動が原因と考えられるものをいいます。
この運動性無月経は、女性アスリートの健康管理上重要な問題であり、その重症化や難治性が懸念されています。運動性無月経が発生する主な理由として、

①利用可能エネルギー不足
②精神的・身体的ストレス
③体重・体脂肪の減少
④ホルモン環境の変化


などが考えられます。  
女性アスリートの40%が経験しています。
競技別に無月経の割合をみてみると、体操、新体操、フィギュア スケートなどの競技で高く、次いで陸上(長距離)、トライアスロン競技の順となり、体脂肪率が低くなる傾向にある審美系や持久系競技種目において無月経者が多くみられます。

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは骨量が減少し、かつ骨組織の微細構造が変化し、そのため、骨がもろくなり骨折しやすくなった状態をいいます。
一般には、閉経後骨粗鬆症や老人性骨粗鬆症などが良く知られていますが、若い女性であっても、無月経になることで骨量が減少し、疲労骨折が発症する危険性が高まります。
卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンは、骨代謝にも関係しています。
つまり、無月経が続くとエストロゲンが低い状態になり、骨量の低下が進行するのです。 
実際に、疲労骨折を発症したアスリートにおいて、続発性無月経などの月経異常が高率に認められることが知られており、10代の女性アスリートの疲労骨折の発症率が高く、正常月経アスリートに比べ原発性無月経および続発性無月経アスリートの方が疲労骨折の発症率が高いです。
さらに、原発性無月経および続発性無月経であることが10代の女性アスリートの疲労骨折の危険因子となります。
思春期女子では、11~14歳に骨密度の年間増加率が最も大きく、20歳頃に骨量のピークを迎えるため、思春期の骨形成時に十分なカルシウムの摂取、適切な運動負荷、 順調な月経があれば高い最大骨量を獲得できると考えられます。
したがって、多くのアスリートが競技生活を送る思春期~20代において月経異常などにより骨量が低下す ることは、将来的な骨の健康にまで影響を及ぼしかねません。

長々と説明してしまいましたが
簡単に言うと、ある程度正常な周期の月経を維持すること、高い骨量・骨密度を維持することは女性アスリートの女性としての将来に対して非常に重要です!

まとめ

今回は説明が細かく長くなってしまいました。
ですが、全て大事なことなので、事細かにかきました。
女性アスリートの3主徴はこれから先課題としてかなり挙げられると思いますので、ぜひ今回のこの記事を覚えていただけたら幸いです!


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