梅シロップ・しわ・循環

青梅。

氷砂糖。

青梅。

氷砂糖。

交互に詰めて少しのお酢。

待つ。

じっと見ていても気付けないけれど 気が付くと少しずつ梅の水分がでてくる。

いつのまにか ずいぶんと水が出て 梅はしわくちゃに縮んでいく。

しわ は水分が出ていくから出来るのだと実感する。

そして その水は豊潤で、甘露。

梅から出た栄養をとって生きる。その私にも しわが増えてきた。

出ていった水は、どこに？

母、父、祖母、祖父からの水を受け取ったのは 私だ。彼らからの水で私は生きていた。

彼らのしわは私の生きている証で、私のしわは娘の生きている証になればいい。

誰かから水をもらい 誰かに水を与えていく。巡っていくもの。

【たずね言葉】心当たりございましたら教えてください

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