音をつむぐ⑲(アルバム曲紹介4曲目)
アルバム「50/50」の曲の紹介。
①いつ頃に制作したものか?
②制作当時どんなミュージシャンに影響を受けていたか?
③歌詞を書く上で影響されていた作家、読んでいた本は?
【「50/50」アルバムの4曲目「na na na」紹介】
①いつ頃制作したものか?
1996年の4月、24歳の時に録音した楽曲。この楽曲は A-DAT(米Alesis社)でドラム、ギター、ベース、ヴォーカル、コーラスを多重録音して作り上げていきました。これもドラム以外は全ての演奏を自分で行っています。
②制作当時どんなミュージシャンに影響を受けていたか?
当時トッド・ラングレン、XTC、チューリップ、Wingなど聴いていました。
③歌詞を書く上で影響されていた作家、読んでいた本は?
この頃は、開高健が好きになり、結構読んでいたと思います。
■「オーパ!」開高健
釣り好きの私にはたまらない本。カラーの写真もたくさんあって、世界中の国を釣り歩いている気分になれるような内容です。
開高ワールド炸裂で、時間を忘れさせてくれる一冊!!
■「輝ける闇」開高健
1930年大阪に生まれる。大阪市立大を卒業後、洋酒会社壽屋(現サントリー)宣伝部で時代の動向を的確にとらえた数々のコピーをつくる。かたわら創作を始め、「パニック」で注目を浴び、「裸の王様」で芥川賞受賞。ベトナムの戦場や、中国、東欧を精力的にルポ、行動する作家として知られた。
「輝ける闇」は中期~後期の作品で、「夏の闇」「花終わる闇」と続く、闇三部作と言われています。ベトナム戦争へ取材に赴いた主人公による一人称で物語が進む。
この当時、私は「自分が何故歌うのか?」「誰に歌っているのか?」など、色々とああでもない、こうでもないと考える中で、この小説と出会いました。開高健はこの闇三部作で、もがき苦しみ、これらの作品には開高健にそのまま重なる「小説を書けない小説家」の「エゴ」が充満しているように感じて、その生々しさにとても惹かれた記憶があります。ただ、この作品は好き嫌いが分かれるかもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。