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読書感想文⑥

読書感想文第6弾は『リクルートのすごい構創力』について書きます。
この本では、リクルートが新規事業を生み出す秘密を解説しています。

リクルートという会社が、「個人を応援してくれる会社」と聞いたことがあったので、リクルートについて興味を持っていました。
リクルートに対して持っていたイメージ
 ・面白そう
 ・いろいろなことをしている

リクルートのビジネスには、3つのステージ、9つのメソッドがあると書かれています。
1、「0→1」 「不」を発見し、事業性を見極める
①不の発見 
②テストマーケティング 
③NEW RING(インキュベーション)
2、「1→10」前半 勝ち筋を見つける
④マネタイズ設計 
⑤フィジビリで価値KPIを探し出す
⑥ぐるぐる図を回す
3、「1→10」後半 爆発的な拡大再生産
⑦価値マネをしつこくやり切る 
⑧型化を突き詰める  
⑨小さなS字を生み出し続ける

リクルートにおいて、新規事業開発には多く工夫や、成功例から抽出したノウハウがたくさん組み込まれている。しかし、「リクルートだから」できるわけではなく、ほかの会社でも取り入れることは可能であり、競争優位が持続しないが現在のビジネス環境で生き残るためには必要な処方箋だとしています。

一番印象に残ったこと1 抜群にセンスの良いアイデアを選び出すよりも良いアイデアを成長可能なビジネスに育てることを重視している

本の冒頭にも書いてあるリクルートに関する誤解として、新規事業のアイデアは、「クリエイティブな天才」が生み出していると思っていました。しかし、この本を読むことで、「普通の社員からの必ずしも名案ではないアイデアを集め、それを名案に磨き上げるための手法としつこさをもっているのにすぎない」という文に納得することができました。上でも書いたように、リクルートにはシンプルながらも徹底された仕組み(詳しく知りたい人はぜひ読んでみてください)があるのです。
「初めからセンスのいいアイデアを選ぶより、平凡なアイデアを育てる」という考え方にも近いもの(まず完成度30%程度のモノを作り、そこから100%に向けてブラッシュアップしていくといい)を最近本の中で見たことを思い出しました。この本の別の言葉を引用すると、「PDS(Plan Do See)のPに時間をかけすぎてしまうと、スピードと数を犠牲にしてしまい、成長のタイミングを逃してしまったり、成功確率を上げることより、計画通りに実行することを優先してしまうようになる」ということです。やはり、TRY&ERRORを繰り返すことによって成長できるということです。
この部分では、エリック・リース氏の「リーン・スタートアップ」も紹介されています。


リーン・スタートアップ…実用最小限の商品、サービスでスタートして、フィードバックを得てブラッシュアップしていくサイクルを何度も回すというもの


印象に残ったこと2 競争軸(コスト、品質)にスピードを加える
 

リクルートにおける「10(3つのステージ)を超えてさらに飛躍するために」という章に書かれていたことです。ここでは、1980年代にBCG(ボストンコンサルティンググループ)によって開発されたタイムベース競争というコンセプトを紹介しています。

タイムベース競争…時間こそが顧客と企業にとって最も重要な資源であると                                  いう考え方
0.05~5の法則 実際の工程の中で価値を生んでいる時間は、0.05~5%のみ。
3分の3の法則 価値を生んでいない時間は、「前の工程の待ち時間」「手直しにかかる時間」「次の工程に進むまでの待ち時間」に3等分される。
4分の1と2と20の法則 サービス、商品の提供までの時間は4分の1目で低減できる。時間が4分の1に減ると、資本、労働の生産性は2倍に、コスト削減は20%になる。
3×2の法則 タイムベース競争によって、業界平均の3倍の成長率、2倍の利益率を実現できる。

僕は、読書することを通して「行動する」ことが最も重要だと、ただ考えるだけ思うだけでは意味がないと学びました。しかし、この部分を読むことで、「スピーディーに行動すること」が重要だと気づき、考え方を進化させることができました。

印象に残ったこと3 「個の尊重=自由放任」ではない
          

上司から部下に「お前はどうしたい」と何度も何度も問いかけ続けるけることで、社会や業界にまで圧倒的な当事者意識が生まれ、ミッションに対する強い使命感を抱くようになるというのです。リクルートでは、上司から答えを示すことは決してない。それは、教育の放棄ではなく、信頼しているからだと書かれています。「個を尊重する」という事は、ただ自由に放っておくだけではなく、質問を続けることで部下の力を引き出すことだというのが、リクルートの考え方なのです。

印象に残ったこと4 創造性を発揮させるための「型」

ここでは、型を社員の均一化を図るものではなく、将来より早く成長するための基礎体力作りにつながるものと定義しています。型を確実に身につけた上で、個々が自由な工夫を行いパフォーマンスを向上させることが狙いなのです。型化はこの考え方ができれば、とても便利で役に立つと思います。スポーツにしても型、基礎があっての応用だし、バイトにおいても型、最低限のやるべきことが決まっていて、それができるからこそ、さらに工夫ができるのです。型はスタートラインに立つのに必要な最低限のレベルともとらえられるはずです。型は「普通」を定義しているものだと思い、型にはまる人生を生きたくないとただ否定していたけど、型にもいいとこあるんだなと見直しました(笑)型にはまるのではなく、型を利用すればいいのです。自分について考える時にも、相手について考える時にも活かせると思います。

この本を読んでみて、読書感想文を書いてきましたが、感想文なのに内容を書いている部分が多くなってしまっているのが自分の課題だなと感じました。今のままでは、知識を得ることはできているけど、読書からはもっと多くのモノを得て、成長できると思うので、次の本からは、読んでみての自分なりの考えをはっきり持てるように意識しながら、読んでいきます!

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