見出し画像

監修を担当した日本科学未来館のロボットゾーンが公開されました。

11/22に科学未来館の常設展示が7年ぶりにリニューアルされました。前日には報道関係者などにお披露目になり、NHK7時のニュースでも取り上げられたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。


今回、大変ありがたいことにロボットのコーナー『ナナイロクエスト ―ロボットと生きる未来のものがたり』のロボット技術の監修をさせて頂きました。何を思って取り組んでいるかは以前のnoteにも書かせて頂いた感じです。興味ある方は是非。


この展示では、ロボットが活躍する未来のまち「ナナイロシティ」を観光するツアーに参加する中で、「ロボットが友達になったら?」「自分の仕事をロボットが代わってくれるとしたら?」「身体の一部がロボットになって新しい能力が手に入ったら?」などの問いに触れ、ロボットとくらす未来の日常を妄想する中で、ロボットと人や社会との関わり方を考えてもらう内容になっています。

展示というよりも謎解きという感じに近いかもしれません。そういう意味では、ゴリゴリのロボットとの触れ合いを楽しみにしている方は消化不良かもしれません!スイマセン!!(そういう方は一緒にリニューアルした「ハロー!ロボット」コーナーで以下のケパランなどのリアルロボットに思う存分に触れ合えます!!)


今回のnoteはそんな未来の街におけるロボットを描くというエリアの監修をさせてもらって、改めて感じたこと、そして、展示に込めた想いを書いておこうと思います。(メディア説明会や関係者向けイベントで話をさせてもらった内容と同じです)

・少し先の未来にどんなロボットがありふれた存在になっているかを予想することは極めて難しい。
・この数年を見ただけでも、ファミレスにはロボットがあるのが当たり前になり、生成AIが爆発的なスピードで世の中に浸透する。そんなことはこれからも結構な頻度で起こってくるはず。
・そして、何をロボットにして欲しい、逆にして欲しくないと思うのかは、人によって、立場によって、価値観によって全然ちがう。
・そんな中で、展示でできることは一つの確定した未来を知ってもらうというよりも、技術的な進歩を予想しながらも、「想像しうる限り」の可能性を示すことではないか思いました。
(この可能性を探る作業は作業でとても大変だった思いますし、それをシナリオにし、謎解きにするのは本当に尊敬です)
・その可能性の中から、どの可能性に期待し、実現していくのかを決めるのは、我々一人一人の何気ない日常であり、意志であり、まだ世の中にいない未来の人です。
・そんな未来ではロボットは何も珍しくない、気にも留めない、生活に馴染んだ存在になっているのではないでしょうか。

そのような未来社会での悩みごとを疑似体験できるのが今回の展示なのかなぁと思っていますし、参加してくれた人がどのような未来社会を望むのかという大袈裟なものではなく、自分は何を大切にしてるのかとか、何が好きなのかとかを考えるきっかけになることに展示の意義かなあとも思います。

というわけで、
いろいろと書きましたが、小難し事はあまり考えずに、ナナイロシティでの体験を楽しんでもらえると嬉しいです!

そして、体験の中でメイン的なキャラクターとして出てくるロボット以外にも、ナナイロシティの中には街中に数多くのロボットを溶け込ませています。余裕があれば、そのあたりも見てもらえると嬉しいです!!

ともだち、ものづくり、からだ、という3つのテーマで構成されていますが、ものづくり、からだは結構謎解きが難しいです!
小さいお子さま連れのグループは、ともだち編がよさそうです。

とはいえ、今は整理券スタイル、かつ、結構すぐになくなってしまうそうなので、全ての方に体験はいただけないかもしれません。スイマセン!!

一緒に監修をさせて頂いた京大塩瀬先生には『問い』の監修という塩瀬先生にしかできない技を見せていただきましたし、未来館のスタッフの皆様には粘り強く最後まで頑張る姿を見て、本当に尊敬というか感動ですっ!!

ちなみに、来週からの国際ロボット展でも、実は出張展示という未来館コーナー(主催者企画展示エリア西4ホールW4-14)があります。是非、未来館もロボット展も両方お越しください!!

では、また来週~!!

「フォロー」や「ハートマーク(スキ)」を押して頂けると喜びますので、どんどんマークを押しちゃってください。笑
安藤健(@takecando)
==================

Twitterでは気になった「ロボット」や「Well-being」の関連ニュースなどを発信しています。よければ、フォローください

この記事が参加している募集

この街がすき

仕事について話そう

頂いたサポートは記事作成のために活用させて頂きます。