見出し画像

📗Google Earthで、昔の教え子を探せるだろうか?

 Google Earthで以前働いていた東京の塾をサーチした。上空からは昔とほぼ同じ街並みだったので、簡単にその場所を見つけることが出来た。

 すぐストリートビューに切り替え、塾のあったビルの正面に立った。ビルに張り付いていた私がデザインした看板もなければ郵便受けの塾名も外されていた。

 長年一緒にその塾を経営していた高校の先輩から「体力的にも、経営的にも厳しくなったので、塾辞めることにしたよ。」との電話。
「・・・」

 つなぐ言葉が見つからなくて、沈黙してしまった。

 「会社っていうのは、作るときは簡単だけど、終わらせるときは面倒だな。」「・・・、お疲れさまでした。

 間の抜けたことを言ってしまった。

 私は、塾が下り坂の最中に、家庭の事情で東京を離れ、ある地方都市引っ越したので、少し後ろめたいのだ。

 電話があってから1年以上たって、ストリートビューが更新されていたら、あの街を見てみたいと急に思いついて、Google Earthを立ち上げたというわけだ。

 そこに映し出された街並みは、私が歩いていたときと似ているが、違う時を刻んでいたに違いない、他人の家のようなにおいがした。

 そこには、もう懐かしさは残っていない。でも、このビルの3Fで授業を共有していた生徒たちの顔は、今でも、すぐそこに感じることができる。

 その時の、年齢のまま時が止まっているのだ。もし、街中で出会っても、決してわからない程の年月が経っているのだが、記憶の中の生徒たちは、授業を共有していたときのまま、冗談を言ったり、おしゃべりをして叱られたり、つまらないギャグに大笑いしているのだ。

 今度、Google Earthを立ち上げるのは、いつだろう? (take_futa)

💛「ECSワークショップ」という会社のような名前の個人ブログを、教育をテーマに、開いています。覗いてみてくださいね。⏬😀

画像1


この記事が参加している募集

この街がすき

ぜひ、サポートお願いいたします。  子育て、学校での悩み事、塾の選び方、新教育改革の誰にも聞けない基本など、長年の塾講師の経験をもとに、発信し続けます。塾講師は卒業しました。これからは、皆さんのサポートで生きていきます。😂