Shopify(ASP) = スマートフォン と考えると理解が楽に
私が所属しているFRACTAではカナダからやってきた「Shopify」なるECのコンサルティングも提供しています。
特にこれからのスタートアップ、成長に伴ってECを見直すDtoCにはけっこうお薦めのプラットフォームで、ブランディングを支援する私達は以前より注目しています。
そしてShopifyってどんな感じです…?ってコンサルティングのお問い合わせを受けた際によく聞かれます。
今回はそれを少しかいつまんでご説明するお話。
コンサルティングしはじめた当初のご紹介は「カナダからきた世界的に最も需要のあるASPでテンプレとappが充実して〜うんたら〜かんたら…」と話してたんですが、長いしまわりくどい…
もっと端的にわからんもんかなと思っていたんですが、最近もっと簡潔な回答に辿りつきました。
「スマートフォンみたいな感じです。」
1.準備できたらすぐに利用開始できるEC(スマホ本体)
2.機能はappで拡張(アプリストア)
3.デザイン性の高いテンプレート(ケース)
※他のASPにも言えるかも。
端的に言ってしまうとこんなところです。
これを踏まえてShopifyの機能性を読み込んでいただくと理解しやすくなると思います。
この説明で「おぉ、なるほど…!」となった方はここまでで。
早々ですが閲覧ありがとうございました…
いまいち分かりづらいな…それって結局何ですの!という方は以下も御覧ください。
1.準備できたらすぐに利用開始できるEC(スマホ本体)
Shopify自体はASPとしてインフラが整っているので準備は基本必要ありません。
Shopifyペイメントなる手続に時間がかからず利用できる決済も用意されているので決済準備の手間もなく、もし決済を充実させたい場合も様々な決済導入を可能としているので気になる方はこちらを。
https://www.shopify.jp/blog/payments-list
基本は事業者としてアカウント登録を済ませ、商品登録や決済といった準備が整えばECとして販売を開始できるプラットフォームになっています。
月額の利用料もShopifyに支払うプランに沿った料金になっており、プランによってはかなり良心的…!
これがスマートフォンに例えると電話や写真撮影やメールといった最低限の機能を果たす本体としての役割。
ただ、初期状態だと正直ブランド単位のこだわりやサービス性といった個性は表現することは難しい状態です。
スマートフォンだとするとSNSとかゲームとかセルフマネジメントとか色々拡張したい気持ちになるところ。(ちょっと話しが違うかもですが…
ここで必要になってくるのが「app」。
2.機能はappで拡張(アプリストア)
shopify app storeで販売しているappがいわゆるスマートフォンでいうところのアプリと近しい存在です。
Shopifyの初期機能もう少し便利だったら…こんな機能があったら…という機能がshopify app storeで販売されている訳です。
appをインストールすることでShopifyはECとしての機能が増えていきます。
appは途中で解除できるので必要性に応じて試してみるということも可能。
開発は公認の開発会社が行っていて個々にアップデートやカスタマーサポートしている点もスマートフォンと同様ですね。
基本的にはappは従量課金になっており、あまりインストールしすぎるとコストも膨らみますので、必要性や予算に応じて適切な拡張を行うことを推奨します…!
ブランドとしてこだわったが故にappをインストールしすぎて気づいたら使い切れないほどに機能が増えている…結果月額請求が予算を圧迫しているということになりかねないので。
appの良いところは運用しながらECをアップデートできるというところ。
スタートアップといった成長に伴う拡張が必要なブランドは考え方にもフィットすればかなり心強いと思います。
appの種類
分野も多岐に渡ります。
国内のECに求めるような機能はほとんど揃っているといってもいいかもしません。
というと言い過ぎな感もありますが…常に成長を続けているので国内のECに追随する機能性は備えてます。
・商品演出
・チェックアウト拡張
・ストアデザイン
・マーケティング
・カスタマーサポート
・バックオフィスサポート
・運用効率
・レポート
カナダからやってきプラットフォームなので基本は英語ベースの紹介、英語ベースのUIになっていますが、どのappも単一の機能としてはシンプルなものが多く日本語翻訳したレベルでも十分に使えます。
近年は日本国内の開発会社がappを次々にリリースしており、日本の商習慣に合わせた対応も充実してきました。
デザイン性の高いテンプレート(ケース)
物理的なプロダクトではないんですが、Shopifyには「theme(テーマ)」というテンプレートが揃っています。これがスマートフォンでいうところのケース、見栄えの個性に当たると思います。
無料〜約$200程度の費用でECとしてのレイアウトを完成品から選べます。
お薦めはこちら(条件を深く追求しない場合)
このthemeを選ぶことでデザイン性が高い状態でECを始めることが可能であり、「カスタマイズ*」というレイアウトを管理画面から調整できる機能も備えています。
もちろんソース編集でcssを扱い装飾性を高めることも可能で、その面でもASPとしてはかなり拡張性は高いプラットフォームです。
*=カスタマイズは日本国内でいう開発的な意味ではないです…!レイアウトの調整、文字や色を管理画面から選択できる機能です。
ソース編集できるということで気づかれる方はいらっしゃると思いますが…
そうです。ソース機能的な改修ができるということは日本国内で言うところのカスタマイズ(機能改修)も可能です。
ただ、これもスマートフォンと同様に、独自改修した部分についてはもちろんオフィシャルのサポートは受けられなくなりますので、そこらへんはブランドの必要性を踏まえて…!
ブランドのために適切な拡張を
と、あまり専門的な話はしないようにShopifyの概要を説明はしてきましたが、最後にお伝えしたいのはブランディングやブランドECの成長を支援してきた視点からの蛇足です。
あまりブランディング的なこと書いてないとアレなので…
拡張はブランドらしさと成長に伴って適切に。
Shopifyは立ち上げも比較的用意なECな上にappも目的別に充実していますが、実際に導入や拡張を検討される際にその判断で重要なことは「ブランド哲学」に沿っているか、「顧客の為」の必要な選択か、ということ。
その観点は少し引いた視点でECを眺めて検討いただけるとよいかなと思います。
顧客と同様に購入体験をしてみる。など。
機能拡張が容易に行えることは成長速度を求める上でも非常に有益ですが、一般的な利便性=顧客の満足度、ブランド友好度を高めるとは限りません。
兎にも角にも顧客がブランドらしい所作や気遣いや温度をECの断片からでも感じてくれるかはブランディングにおいて重要です。
場合によってはらしさ故に利便性と相反する選択も顧客が感じる友好度は高まる場合もあるかもしれません。
ECにおいても世界観、体験、接客といったブランドを踏まえた適切な表現や提案は問われ、取捨選択が必要です。
ブランド表現の選択の一つとしてShopifyは有効なプラットフォームですが、土壌として活かすためにブランドとしての芯を持ってご検討いただけるとよいかと思います。
もっと突っ込んでShopify説明してくれや…!というかたはこちらをどうぞ
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