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思いこみの力【行動経済学】

コンビニが歯医者や美容院より多く感じる思いこみ

多くの人が「歯医者や美容院よりコンビニの方が数が多いだろ」って思っていると思います。しかし、それは大間違いです。

全国のコンビニと歯医者・美容院の数を調べてみましょう。

コンビニ:約5万5700店舗
歯医者:6万8400医院
美容院:24万7500店舗

比べ店ると美容院がズバ抜けて多いのですがみなさん、コンビニの方が多くあると感じませんか?

これは「利用可能性」の心理がバイアスをかけているのです。

おおそらく多くの人は歯医者や美容院よりコンビニのほうが利用率が高いと思います。コンビニなら2日に1回、美容院なら月1回、歯医者なら半年に1回くらいでしょうか。よく利用すればするほど記憶に残りやすくなります。つまりよく行くコンビニの方が数が多いと思ってしまう【思いこみ】なのです。


飛行機事故より車には乗る方が死にやすい

以前飛行機事故の報道がありました。すると飛行機に乗る人が減り、車や新幹線利用客が増えました。これは単純に飛行機の事故は怖いから車や新幹線で安全に行こうって心理です。

これを論理的に考えてみると、、、

飛行機の利用者数による死亡事故比率は0.0009%です。
一方、自動車による事故率は50%で死亡率は0.01%です。
*人の生涯で事故に遭う確率論です。


冷静に考えれば飛行機に乗るより自動車に乗った方が死ぬ確率が格段に高まるのです。

それなのになぜ人は飛行機を怖がるのか?

それは飛行機事故のほうが印象が強いからです。これも思い込みによる心理です。


つまり人は良く行く場所や印象に残る出来事を鮮明に認知してしまいにじかに感じてしまうのです。

皆様のお役に立てるnoteになれば幸いです。