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曇る日もあれば、照る日もある

私たちは、自分自身を向上(自己実現)するために、創造、分化を繰り返しながら学び、実践していきます。学んだものは徐々に膨大になり、自分でコントロールするためには、要約しながら根本的なものにまとめていきます。その繰り返しが自己実現なのです。

もやもやとするものを曇りの状態とすれば、ある時ハッと根源的なものに気づくことがあります。それを、晴れて照り輝く状態と考えることができます。

 「創造・分化の学び」➡︎ 膨大な故にもやもやとする ➡︎
  根本的・根源的なものに気づく
 ➡︎ (「創造・分化の学び」に戻る)

ここで注意しなければならないのが、創造・分化するときに「ある面に特化する」ことです。それは、専門分野を掘り下げるという意味がありますが、一般的には偏りであり、不完全であやふやなものもあるのではないかと考えることができます。そのような場合には、掘り下げた内容を端的に表現するとどうなるのだろうと俯瞰するといいのではないでしょうか。このアプローチは、いわば二元思想の一方に偏っているものを、真ん中近くに引き戻す、すなわち「中(ちゅう)」するというものです。

中国の老荘思想で言うならば、ものごとのさまざまな分化を「陽」として、中する動きを「陰」としていると言ってもいいでしょう。

[注] 陰陽は、四時(四季)を取りまとめたり、万物の変化をまとめる概念。
  「中する」は、偏らない中庸の状態にすること。

  老荘思想は、玄、無(無為自然)を旨とする、いわば陰を重視する。

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