見出し画像

真理に反する考えは苦しみになる(867)

私たちの生きている世界には、普遍的な真理というものがあります。たとえば、「無常(常なるものは無い)」があります。

私たちは普遍的な真理に抗(あらが)うことはできません。たとえば、
 ・老いたくない  どのようにしても老いから逃げることはできない
 ・死にたくない  どのようにしても、最終的には死ぬ
ということですから、真理に反する思いを持てば苦しむだけになります。たとえば、「老いたくない」と思っても、知らず知らすのうちに体力は衰え、容姿も変わっていくのです。それなのに「老いたくない」と思うのは、自分が苦しむだけなのです。

そもそも「老いたくない」と思うことで苦しんでいるのは、
 ・「無常」という真理を知らないか、または知っていても抗っている。
 ・知らないが故に、真実に反していることを見聞きして苦しむ。
 ・抗っている(または老いたくないとこだわっている)が故に苦しむ。
ということであり、それが苦になっているのです。

それならば、苦しみの原因(ここでは無常を知らない、またはこだわっている)を把握して、それを滅していけばいいことになります。

要するに、苦しんでいるならば、その原因を探し出し、原因を滅していく(無くしていく)のが良いのです。たとえば、
 ・知らないのなら、正しくものごとを見聞きして、
  正しく考えて原因を見つける。
 ・こだわっているならは、こだわりは真理に反するのだと思い返し、
  こだわりを無くすという正しい行いをする。
ということをやっていかなければなりません。

大切なことは、正しくものごとを見聞きして(正見、しょうけん)、正しく考え(正思、しょうし)、正しい行いをする(正業、しょうぎょう)ということなのです。

苦を起こして苦しんでいるのは、かなり長い期間にわたることが多いものです。したがって、苦を脱却するための正見・正思・正業なども、意外に時間がかかるものです。しっかりと、ゆっくりと努力していかねばならないのです。

****************************************************************
#心 #ストレス #あるがまま #関係する人 #正しい見方 #禅 #禅の言葉 #迷い #自分学 #リーダー #役に立つ情報 #平尾隆行 #生き方を極める #禅的自分学 #迷いを放下する #新しい自分
電子本の案内:https://sites.google.com/view/jinzaisoken2017/zen_books

●『生き方を極める禅的自分学: あなたは自分の本心に従って生きているか』

●ストレスをなくしてあるがままの「こころ」で生きる Kindle版 など
[Kindle 無料アプリをインストールして お読みください。]

●『「あなた」が変わる古典の言葉』( https://amzn.to/3HybqFD )には、55の禅語の英訳が付いています。

*******************************************************************

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?