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正しい心を維持するために-その5 (892)

7回シリーズの5回目です。

誰かが、あなたに対して攻撃してくることもあります。中傷であったり、侮辱であったり、罵(ののし)りであったりします。それは、誤解が原因かもしれませんし、嫉妬心が原因かもしれません。恐らく、不当なものでしょう。

そのような場合、あなたはどう対応しますか。反撃でしょうか、第三者に支援を依頼するのでしょうか。もしも反撃すれば、それは修羅道(しゅらどう)、すなわち戦争(喧嘩)の世界に入ります。

修羅道は仏教で言う六道(地獄道・餓鬼道(がき)・畜生道(ちくしょう)・修羅(阿修羅)・人道・天道)の一つであり、悪業(あくごう)となって将来自分に返ってきます。これを自業自得と言います。

反撃は良くないと分かったならば、どうすればいいのでしょうか。その答えは、「自分は負けてもいい」「相手に勝ちを譲ればいい」ということです。いわば、「ゆるす」ということです。「ゆるす」とは、自分を貶(おとし)めることではありません。

 ・相手のしていることは悪業なのだと思い、赦(ゆる)す。
 ・相手から受けた傷を手放す(気にしない)ことで、気持ちを楽にする。
 ・反撃しようという気持ちも手放すことで、気持ちが楽になる。
 ・気持ちが楽になると、心がすっきりする。

ということです。貶めるのではなく、心情的に相手より上位に立つことができるのです。

他者を「ゆるす」ことができれば、自然とその人とも慈しみの心をもって対話ができるようになるかもしれません。

そうすれば、前回の「正しい心を維持するために-その4」に示したやり方ができるようになります。すなわち、相手の言い分をよく聴くのです。実は、「聴す」と書く時、「ゆるす」と読むのです。

ポイント:
 ・自分を貶(おとし)めることなく、他者をゆるす。
 ・受けた傷は手放す。
 ・すると、楽になる。

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